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ざっきばやしはなあるき  

雑記林花或木 Since 2005-01-01 
美術とか映画とかなんとなくぶろぐ 

『ブレードランナー2049』

2017-10-29 15:49:13 | 映画[は]
『ブレードランナー2049』

製作総指揮:リドリー・スコット
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
出演:ライアン・ゴズリング/ハリソン・フォード/アナ・デ・アルマス

 1982年に公開された1作目では2019年の出来事が描かれていたが、今回はその30年後の2049年が舞台となっている。2019年なんてあと1年ちょいで到達してしまう。2049年だってそんなに先の事でもない。現実ではブレードランナーの出番はなくせいぜいマラソンランナーだ。空飛ぶクルマも実用化にはまだまだだ。この35年でVFXが進歩して大抵のことはデジタルで表現できちゃう時代になった。でも1作目もその独特なハマリ感が強烈なインパクトを放つ映画だった。もともとSFが好きだったので、フィリップ・K・ディックの原作『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』も読んだし、あのハン・ソロのハリソン・フォードが主演だ!ということで私的には半端なく期待感が高まっていた気がする。

 街のデザインもオリエンタル風味が胡散臭そうで雑然とした雰囲気が好きだった。今回も似たようなデザインの街並みが広がっているが、デジタル風味も加わってさらに妖艶な佇まいになっている。その中を飛び回るブレードランナーの乗るスピナーも、前作はシド・ミードのデザインが個性的だったが、今回のスピナーがかっこいいかというとそれほどでもない気が。今時のスポーツカーデザインにスピナー的な要素を付け替えただけの雰囲気は、前作よりも未来感が逆行してしまったような気がする。

 前回のエンディングを踏まえたトリッキーなストーリー展開は興味深い。デッカードの名前が出て来るとワクワク感がさらに高まる。前回は逃亡したレプリカントを追うのがメインテーマだったので、人間なのかレプリカントなのかという探り合いみたいなのがよくあったけれど、今回はそういうシーンは強調されず、判定技術が進んだからなのか、既成事実として市民に浸透しているからなのか、はじめからバレバレになっていて、世間からは「人間もどき」などと後ろ指さされていたりして気の毒だ。

 それにしてもハリソン・フォード、この映画もそうだけれど、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』、『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』など、昭和の名作の続編に親として再登場するのが平成名物となっている。名作だからこそまた作ろうという話が出るわけだが、本人が人気を保っていなければまた出てねとはならないだろう。そういう意味でもすごいなぁ。
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『本能寺ホテル』

2017-01-15 19:38:18 | 映画[は]
『本能寺ホテル』

 監督:鈴木雅之
 出演:綾瀬はるか/堤真一/濱田岳/風間杜夫

 タイムスリップで戦国時代に行ってしまうのは普通によくあることだ。そしてそこで織田信長に出会うなんてことは当然と言ってもいいくらいあたりまえのことだ。それが勤務先が倒産してしまって自分がやりたいことが見つからないOLだとしても不思議ではない。映画によってはスゴイ最新兵器を携えてタイムスリップしてしまい、戦乱の世をてんてこ舞いさせるなんていうのも観客が期待してしまうお約束事だったりする。それくらい使い古されたネタではあるけれど、タイムトラベルモノはやっぱり面白い。

 今回の「本能寺ホテル」でタイムスリップする綾瀬はるかは武器と言うようなものは何も持たずに謀反間近の本能寺に現れる。武器と言えるものを強いてあげるとすれば「色気」だけである。おっと、もうひとつあった。信長の知らぬ未来、400年の歴史を知っていることこそが最大の武器と言っても過言ではない。場合によっては世の中を動かすことさえできるのだから。

 そうやって歴史を変えてしまう物語もバリエーションとして存在する。それはそれで面白い。でもそんな時に出て来る決まり文句が「そっそんなことをしたら歴史が変わってしまうぞ」、「我々は歴史を変えるようなことをするべきではないのだ」。この名言が映画の中での葛藤になったり、抑止力になったりして見せ場を作っている。でも我々は公式には誰もタイムスリップしたことがないので、過去をいじったら未来が変わるかどうかホントのところは知らない。歴史を変えてはいけないというのも、物語上での倫理観みたいなもので、実際に変えてはいけないという法律はない。転びそうになった人を支えて助けたことで歴史が変わるかもしれないし、道を聞かれて答えたことで歴史が変わるかもしれない。だからもしタイムスリップが日常茶飯事になったら違反者続出で、世界は秒単位で方向転換をし続けることになるかもしれない。
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『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』

2016-12-29 23:40:05 | 映画[は]
『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』

 監督:三木孝浩
 出演:福士蒼汰/小松菜奈

 原作は未見、予告編で「この映画にはなんかありそうだな?」と思って見に行った。やっぱりあったわ。20歳の男女のラブストーリーなんだけど、どんなに努力しても突破できない大きな壁が立ちはだかる物語の切なさに気づけば涙するしかない。叡山電車と京都の街並みがしっくりとハマる。

 電車の中で偶然見かけた美女に一目惚れ、平素はナンパなんてするガラじゃない男が、追いかけてまで声をかける。そこから始まる物語というかそこで終わる物語というか。そもそも一目惚れするくらいの相手でなければこの話は始まらなかっただろうし、追いかけて声をかけなければお流れになってしまっただろうし。

 なんてことを言い出したら映画にならないけれど、美女の小松菜奈とイケメンの福士蒼汰のラブラブシネマを見ながら羨ましがっていたら、突然、小松菜奈がとんでもないことを言い出した。えっ?あ、そういう話なの? 時間軸に左右される話なのか。ずいぶん大胆な設定なので納得するまではややこしいけれど、これでもタイムパラドックスSFと言っていいのか? パラレルワールドSFと言った方がいいのか? 『君の名は。』とは全然違うのだけれど、なんとなくネタの拠り所が似通っているので好きな分野の映画だ。

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『バンクシー・ダズ・ニューヨーク』

2016-06-12 21:38:36 | 映画[は]
『BANKSY Does New York』

 他人の家や塀や公共物に無断で絵や文字を書きなぐる迷惑千万な落書きストリートアート。先日も民家に「バカ」とか「アホ」とか落書きした千葉県の塗装工が捕まったばかり。文字はだめだけれど芸術はOK、なんてこともなく、基本的に違法な行為だ。そんな中からキース・へリングみたいなビッグネームも誕生してしまうから余計ややこしい。

 2013年10月1日、正体不明のイギリス人バンクシーがニューヨークに乗り込んで、1か月に渡り毎日1作品を街中に展開するというゲリラ戦法。この映画は、その狂乱の1か月を追ったドキュメンタリー。バンクシーはその作品をネットで公開するのだが、場所は明かさない。するとネットを見た市民が作品を探して街中を駆けずり回る。運よく探し出した人が「ここにあった!」と自慢げにそれをネットで公開、それを見た人々もそこに殺到する。バンクシーは事前に用意したステンシルを使ってチャチャッと仕上げて姿をくらます。作品は絵に限らず文字だけだったり立体物だったりインスタレーションだったりさまざま。それを追っかける市民だけはやたら楽しそう。

 タイミングを逃すとその落書きは当局の手によって消し去られてしまう。急がなくちゃ。ちなみにこの画像の作品は4時間後には消されたらしい。すべて消されるわけでもなく、描かれた物件の価値まで上がるので強化アクリルで保護したり、という倒錯した世界。

 消し去られなかったら安心かというとそうでもない。関係ないのに見物料金を徴収するせこい市民。描かれた壁を、シャッターを、作品そのものを、白昼堂々盗んでいって売り払う泥棒市民。これがまた高値で売れる。買うヤツも買うヤツだが。もはやモラルもコンプライアンスもない。盗んだバイクで走り出すようなものだ。盗まれるのを阻止しようとする市民、そこへ警官登場。ニューヨークはお祭り騒ぎ。
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『ヘイトフル・エイト』

2016-02-28 21:41:49 | 映画[は]
『ヘイトフル・エイト』

 監督:クエンティン・タランティーノ、出演:サミュエル・L・ジャクソン、カート・ラッセル、ジェニファー・ジェイソン・リー、ウォルトン・ゴギンズ、デミアン・ビチル、ティム・ロス、マイケル・マドセン、ブルース・ダーン

 タラちゃんの新作、足らん血とばかりにまたもや血だらけムービー。白銀の猛吹雪の中、6頭立ての駅馬車でたどり着いたミニーの服飾店、吹雪が止むまでの数日間、まるで密室状態のその屋根の下で過ごさなければならない。みんなで仲良くトランプしたり歌合戦したりして過ごせばいいものを、そうもできない訳がある。だって、集まった者たちは揃いも揃って胡散臭い奴ばかり。銃を振り回したり手錠をガチャガチャいわせたり、脛に傷持つお尋ね者か、悪い奴ばかり、油断をしたら殺られるぞ。いったい誰が何なのか、何がどうなのか、そして誰もいなくなるのか、などとドキドキしているうちに当然のように鮮やかに殺し合いが始まる。天下一武道会のはじまりだ!
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『ベイマックス』

2015-01-17 18:07:13 | 映画[は]
『ベイマックス』

 監督:ドン・ホール、クリス・ウィリアムズ

 風船みたいなケアロボットが大活躍。マーベル・コミックをディズニーが映画化。コミックとはいろいろ変更されているらしいが、元を知らないのでどうでもいい。主人公は天才科学少年ヒロ。サンフランシスコと東京がミックスされた架空の都市サンフランソウキョウが舞台ってところからして、全編に日本の要素がたっぷりとちりばめられている。ベイマックスの顔も、鈴がモチーフになっているようだ。日本人からしてみれば、馴染みのあるシーンやアイテムが頻繁に出てくる、ちょっと特別な味の映画という気分。

 内容も知らずに見たので、優しいケアロボットと病気がちな少年の話かと勝手に思っていたのだが、全然ちがった。ちがってよかったけど。マーベル・コミックらしいヒーローな展開やら、マンガならではの天才科学発明やらで楽しさも倍増。優しいロボットのベイマックスも愛らしく、嫌味な所のない造型になっている。但し、腹のでっぱり具合は米国によくいる中年のおっさんそのものである。
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『パシフィック・リム』

2013-08-24 18:21:49 | 映画[は]
『パシフィック・リム』

 ある日、海の底からぞくぞくと湧いてくる怪獣が都市を破壊し始めた。逃げ惑う人々、これはただ事ではない、このままでは人類が滅亡してしまうと危惧した人々は、力を合わせて巨大な人型戦闘兵器ロボットを開発した。ロボットのサイズは80m前後、アメリカの映画なのでもちろんアメリカのロボットがいちばん活躍するようにできている。

 「イェーガー」と呼ばれるロボットの内部には、2人のパイロットが乗り込み、精神をシンクロさせてマシンを操ることになる。日本ではお馴染みのあれやこれやと一緒で人間が内部の操縦席に乗って動かすタイプ、しかしこのパイロットたちは座席に座らない。巨大なロボットの中でロボットと同じ姿勢で歩いたりパンチを繰り出したりするのだ。その姿はついつい笑ってしまう凄さである。

 敵である怪獣は、ゴジラやガメラのようなかっちょええ怪獣ではない。クローバーフィールドに出てきたような、いわゆるキモい怪獣である。どうしてそんな怪獣が現れ出したのかは追い追い明らかになる。怪獣はアルファベット表記で「KAIJU」となっている。「NINJA」、「FUTON」、「YAKUZA」みたいにな感じだね。

 ロボット自体はマニア心をくすぐりそうな工場萌え的なかっこ良さだが、白昼堂々と佇んだりしないし、暗い夜や海底でKAIJU相手に素早く動き回る出し惜しみ感で、なかなか全体像がつかめない。「チェルノ・アルファ」という名前のロシアのロボットの造形などは悪意さえ感じる。日本のロボット名は「コヨーテ・タンゴ」という日本人なら誰もが思いつきそうもない名前。どうせなら「ゲイシャ・ワルツ」のほうがよかったかも。

 かなり重要な役どころとして菊地凛子も出演している。何度か日本語を喋るシーンもあるが、なぜかたどたどしく聞こえて、ハリウッド映画にありがちなインチキ日本人かと思った。それから「あしだまなだよ、つままれてるよ」でお馴染みの芦田愛菜も出演しているが、こちらの出演シーンはチョイ役程度。

 大雑把に言えば、次々に登場する獣を退治するために、大日本人、大中国人、大米国人、大豪州人、大露西亜人が力を合わせて闘うわかりやすい実写版ムービー。戦闘シーンは動きが目まぐるしいので3Dで見たら難病になっていただろう。2Dで見てよかった。以前3D見てから片頭痛になったことがあるので3Dトラウマになってしまった。
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『プロメテウス』

2012-08-28 09:01:40 | 映画[は]
『プロメテウス』


 『ブレード・ランナー』 『エイリアン』のリドリー・スコット監督作品。ガッチガチのSF映画。またしても予備知識ほぼゼロ状態で見に行ったのだが、どうやらその二重あご外国人にそこはかとなくかかわりのありそうな映画らしい。

 テーマは人類の起源。

 子:「ねぇねぇおかあさん、人類はどこから来たの?」
 親:「コ、コ、コウノイケが運んできたのよ」
 子:「えっ、コウノトリじゃないの?」
 親:「あ、それそれ!」
というような会話でお馴染みの人類の起源である。

 そんなわけで考古学上の発見を元に、なんとなく人類の起源を解明するために旅立った宇宙船プロメテウス。辿りついた惑星で出会う驚くべき現象を前に「おい、よせ、やめとけ!」と観客がつっこみたくなる場面がザクザク登場、そんな観客の心遣いも演者には届かず、怒涛のようにエンディングまで突っ走ってしまう。「腹切ってそんなに動けるか」というつっこみは80年後の医療最前線を確認してからにしよう。

 主演は『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』のノオミ・ラパス。主演とは思えぬ途中までの目立たなさが不思議で面白い。シャーリーズ・セロンはどうやら主演というわけではないようだが、最初から目立ちっぱなし。

 この映画、賛否両論あるようだが、リドリー・スコットが監督して宇宙船が出てくるSF映画を、評判いまいちだからと言って見逃しちゃうことはできそうもない。きれいなCGや巨大なスペースシップのデザインはじゅうぶん目を楽しませてくれる。人類の起源などという大風呂敷なテーマがハードル上げちゃってるのかもしれないし、どこかで見たようなシーンもあちこちに登場するが、「あ、このシーン、アレに似てる」とか「ここはやっぱり間に合わないな」とか「出るぞ出るぞ、ほら出た」とか不純なことを考えながらも、純粋にSF映画を楽しめたのでそれでいいや。

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『バトルシップ』

2012-05-19 19:42:14 | 映画[は]
『バトルシップ』

 こともあろうに地球人は、自分の星がどこにあるのかを遠い宇宙に向けて知らせてしまった。その電波を傍受した宇宙人が巨大な宇宙船で舌舐めずりしながらやってきて地球人がえらいことになる映画。ストーリーの流れはよくあるエイリアンものと大した違いはなく、あれは何だ? 宇宙人だ! 攻撃してきたぞ! 地球のために戦おう! というパターン。そして宇宙人はとても太刀打ちできそうもない圧倒的な力で攻撃を仕掛けて来て、地球人を絶望のどん底に突き落とすのだ。しかしその圧倒的な強さはなぜか最後まで続かない。続いちゃったら映画が続かないから痛し痒しである。物凄いパワーで攻めてきたと思ったら、地上の大気に触れた途端死んじゃった宇宙人やら、コンピュータウイルスごときにやられちゃった宇宙人やらも過去にいたので、まぁ、だいたいの宇宙人は2時間持たないということはわかっている。浅野忠信も艦長ナガタとして目いっぱい出演している。ミズーリのシーンはクサいけれどかっこよかった。宇宙人好きな人と軍艦好きな人にお勧め映画。
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フレンチ・ウィンドウ & アーティスト・ファイル

2011-04-24 22:25:02 | 映画[は]
「フレンチ・ウィンドウ展:デュシャン賞にみるフランス現代美術の最前線」@森美術館

 「マルセル・デュシャン賞」10周年記念としてグランプリ受賞作家など28名の作品を展示。もちろんデュシャンの「作品?」も展示してある。便器とか、便器とか、便器とか、黒木メイサとか、あ、それはちがう。

 サーダン・アフィフ《どくろ》は、銀色の玉に映る天井模様からドクロが出現。広い天井を見上げてもそれとはわからない、大仕掛けなだまし絵的な作品。意外性があって面白い。

 マチュー・メルシエ《電気コード》:壁からちょこっと突き出したコードだけの立体なのに、いかにもそこを電線が通っていたかのように勘違いさせる馬鹿馬鹿しさが好き。

 リシャール・フォーゲの作品は、小さな子供自転車のありとあらゆる箇所にワイヤー錠が巻かれている。盗めるものなら盗んでみろと言いたそうな自転車だが、盗難が多いことを皮肉った作品のようだ。

 タチアナ・トゥルヴェ《岩》:その名の通り、岩に鍵がたくさん取り付けてある作品。なんか鍵の意味合いがありそでうっふん、なさそでうっふん、どうでもいいのに何故かその存在に威厳を感じる岩。盗めるものなら盗んでみろと言っても、鍵や取っ手がついているので逆に運びやすかったりして。

 MAM PROJECTでは田口行弘のコマ撮り映像作品が見られる。こりゃやたらおもろいぞ。



「アーティスト・ファイル2011―現代の作家たち」@国立新美術館

 大通りを渡って新美術館へ。アーティスト・ファイルは8組のアーティストを紹介する企画。図録も8冊組で売っているので買ったことはない。今年はなんかいまいちパぁっとしないなぁ、と思いながら歩いていたら出口に着いてしまったって感じ。

 松江泰治のずっと動いているビデオ作品で、どこかの国の鉱山のような風景をダンプカーがジグザグに上り下りしている映像はちょっと面白い。まるで透明プラスチックのアリ塚みたいな雰囲気。

 タラ・ドノヴァンのストローでできた《霞》がぼわぁぁんとしていて、ちょっと見、なんだかわからない。近くで凝視していたら「線から中に入らないでください」と注意された。
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『バイオハザード IV アフターライフ』

2010-09-17 08:44:01 | 映画[は]
『バイオハザード4 アフターライフ』

 中島美嘉がザクロに噛みついたことから生じた夢から覚める瞬間、東京から始まるストーリー、ミラ・ジョヴォヴィッチ(アリス)の感染ゾンビ映画。

 1作目が地面の下、2作目が市街地、3作目が砂漠、そして4作目はアルカディア号? 安全地帯といわれるアルカディア号を目指して刑務所ビルからの脱出を試みるアリスと生存者たち。その前に立ちはだかるアンデッドの大群。

 それにしても、アリスの想像を絶する攻撃力、破壊力はいったい何なのだ。あれなら銃も剣も要らないじゃん。でもそれじゃ映画にならないか。

 3D映像で迫るゾンビ。映画界こぞって3D流行りだが、そのために3Dメガネ代300円~400円が追加料金として徴収される。映画代の実質値上げみたいな雰囲気になっている。3Dメガネをするのも微妙なストレスを感じる。早く、何もしなくても3D映画を見られるような時代になって欲しい。
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『フラワーズ』

2010-06-14 19:46:31 | 映画[は]
『Flowers フラワーズ』

 「全員悪人」アウトレイジを見たあとは「全員美人」でリフレッシュヽ(。_゜)ノ
蒼井優、鈴木京香、竹内結子、田中麗奈、仲間由紀恵、広末涼子。綺麗な主役が6人、まさに「夢の共演」

 でも、オムニバスではなく、親、子、孫、昭和初期から平成21年まで、時代を超えて結びついている女性たちのさまざまな生き方が描かれる。

 映画は年代順ではなく、いろいろな時代を飛び越えながら進行する。ほぼ反則気味なモノクロームの蒼井優、昭和40年代はレトロな雰囲気、そして現代を行ったり来たりして、自分らしく生きる女性がスクリーンに舞う。親がいたから自分がいる。そしてある女性は言う。「生きているだけで楽しいんだよ」

 どう生きようか迷っている女性にお勧め。6人の美女に戸惑っている男性にもお勧め。
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フォース・カインド

2009-12-20 00:24:52 | 映画[は]
『THE 4TH KIND フォース・カインド』

 「信じるか信じないかはあなた次第です」という、やりすぎ都市伝説みたいなキャッチコピーの似合う映画。アラスカ州北部の町で、不眠症の住民が多数発生。心理学者アビゲイル・タイラー博士の治療映像が実録映像として残されている。そのモノクロ映像と並行して、ミラ・ジョヴォヴィッチ主演の再現フィルムが上映されるという、一風変わった手口の映画。

1st KIND 目撃
2st KIND 痕跡
3st KIND 接触
4st KIND ・・・・さてなんでしょう?

 その実録映像に、誰も見たことのないとんでもなくへんなもんが映っているかどうかはあなた次第です。←なんでやねん

 帰りに、近頃話題になっているタジン鍋を2480円で買ってきた。この形は5st KINDかも。
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バーン・アフター・リーディング

2009-04-29 23:14:32 | 映画[は]
『バーン・アフター・リーディング』

 ジョージ・クルーニー/ブラッド・ピット/ジョン・マルコヴィッチ/ティルダ・スウィントン/フランシス・マクドーマンド。豪華なキャストで、なにをやっているのか最初は意味不明な映画。予告では、バカっぽく踊っているブラッド・ピットの印象だけだったので、なんとなくコメディかなと思っていた。シリアスというわけでもなく、大爆笑というわけでもなく、なんだろう、この映画の微妙な立ち位置は。

 最初のうちはクソ面白くもなく、いやぁ、これはハズしたかな、と思って見ていた。中盤過ぎても、いやぁ、これはハズしたかな、と思いながら見続けた。とはいいながらも、ひそかに何かを期待している自分を客観的に感じてしまう悲しさをひしひしと感じながら見続けていると、終盤に差し掛かって来て、そんな期待が思わぬ方向から投げかけられてきて、ああ、なんとなく少しは面白みがあるにはあるなぁと感じ初めて、ようやくふたつみっつクスリと笑った。そしたら終わってしまった。つまんなくて寝ちゃう映画ではないけど、ヘンテコな映画の部類に入るのかな。あんましお薦めしたい映画でもないか。
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ベンジャミン・バトン

2009-03-01 21:58:58 | 映画[は]
『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』

 ブラッド・ピット、ケイト・ブランシェット。老人の体で生まれて、だんだん若返って行くという、ありえないシチュエーションで、宇宙人襲来のほうがよっぽど理にかなっていると思うほど荒唐無稽なので、映画の方も、どんなもんかなぁと、あまり期待していなかった。しかし、ありえない法螺話はその一点だけで、あとは山あり谷ありのベンジャミンの人生を真面目に描いたいい映画だった。自分だけが若返ることによって生じる、いろんな形の「別れ」が切なく語られる。生きること、年を重ねることの意味を考えさせられる映画だ。

 皺だらけのベンジャミンが年を追うごとに皺が減って若返る。もういい加減、歳とっちゃった人には、なんともうらやましい話だ。老人で生まれるのはちょっとアレだけど、今後、年老いて死ぬのと、若返って死ぬのと比べたら、今からでも受付OKなら若返りたいなぁ。「普通に人生を全うするのが一番さ」なんて言われるだろうけど、数奇な人生はそうそう簡単には手に入らない。好きな人生もなかなか手に入らないんだけどね。
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