ざっきばやしはなあるき  

雑記林花或木 Since 2005-01-01 
美術とか映画とかなんとなくぶろぐ 

『プロメテウス』

2012-08-28 09:01:40 | 映画[は]
『プロメテウス』


 『ブレード・ランナー』 『エイリアン』のリドリー・スコット監督作品。ガッチガチのSF映画。またしても予備知識ほぼゼロ状態で見に行ったのだが、どうやらその二重あご外国人にそこはかとなくかかわりのありそうな映画らしい。

 テーマは人類の起源。

 子:「ねぇねぇおかあさん、人類はどこから来たの?」
 親:「コ、コ、コウノイケが運んできたのよ」
 子:「えっ、コウノトリじゃないの?」
 親:「あ、それそれ!」
というような会話でお馴染みの人類の起源である。

 そんなわけで考古学上の発見を元に、なんとなく人類の起源を解明するために旅立った宇宙船プロメテウス。辿りついた惑星で出会う驚くべき現象を前に「おい、よせ、やめとけ!」と観客がつっこみたくなる場面がザクザク登場、そんな観客の心遣いも演者には届かず、怒涛のようにエンディングまで突っ走ってしまう。「腹切ってそんなに動けるか」というつっこみは80年後の医療最前線を確認してからにしよう。

 主演は『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』のノオミ・ラパス。主演とは思えぬ途中までの目立たなさが不思議で面白い。シャーリーズ・セロンはどうやら主演というわけではないようだが、最初から目立ちっぱなし。

 この映画、賛否両論あるようだが、リドリー・スコットが監督して宇宙船が出てくるSF映画を、評判いまいちだからと言って見逃しちゃうことはできそうもない。きれいなCGや巨大なスペースシップのデザインはじゅうぶん目を楽しませてくれる。人類の起源などという大風呂敷なテーマがハードル上げちゃってるのかもしれないし、どこかで見たようなシーンもあちこちに登場するが、「あ、このシーン、アレに似てる」とか「ここはやっぱり間に合わないな」とか「出るぞ出るぞ、ほら出た」とか不純なことを考えながらも、純粋にSF映画を楽しめたのでそれでいいや。


コメント    この記事についてブログを書く
« 『アベンジャーズ』 | トップ | 東京都美術館ものがたり »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

映画[は]」カテゴリの最新記事