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2007年4月までの音楽配信とDRMの流れのまとめ

2007年04月10日 01時09分28秒 | 著作権
[ITmedia アンカーデスク] 「EMIは打つ手がなかった」――DRMフリー化と「CCCD」という無駄 そして日本は
ITmedia News:EMI、全楽曲を「DRMなし」に――iTunes Storeで販売という話題についていろいろと騒がれている今日この頃ですが、津田氏のコラムがアップされてます。もともとDRMなんて百害あって一利なしな考えの方なので、それなりのフィルタを通して読む必要があるでしょう。

ただ、"DRMフリー化"の評価というよりは、これまでの音楽業界とDRMを巡る約10年の流れを読むという意味で、それなりにまとまった記事になっていると思われます。市販DVDの広まり、CD-Rの普及、Napster/Gnutella/WinMXのP2Pソフト、デジタルオーディオプレーヤの発売、(ウォークマンからの移行という意味での)iPodショック、CCCDの失敗、Sony BMG のRootkit問題、といったここ10年の流れを一通り押さえているので、そのへんの事情を余りよく知らない人にはためになる気がします。

津田氏は"EMIは打つ手がなかった"としていますが、そこんとこは実際はどうなんでしょうねぇ。まぁそのうちいろいろと話が見えてくるでしょう。

で、この流れが日本にどう影響するのかというのがちょっと心配です。少なくとも今回のEMIの決定に、日本国内での東芝EMIの販売に関することは含まれませんし、日本ではDRMがんじがらめの着うたが普及してますし。個人的には、オンライン販売の音楽を買うよりも、レンタルして自分で移していた方が、値段の面でも使い勝手の面でもはるかに楽なんですがね。そういう状況がそもそもどうなんだという話もありますが。