「やっぱ、ここは集中できるなぁ」
2年前か。この場所で、俺は真剣な顔をして、
自分の自伝を書き綴った。
ひさしぶりに、テリヤキチキンバーガーを食おうと思って注文をしたのが、
テリヤキバーガーだったことに気づいたのは、
席についてからだった。
「チキン」という文字が入っていないだけで、
全然、違うものが出てくるんだよなぁと、
座った席に立てかけてあるメニュー表を手に取り眺める。
メニュー表の裏には、メリークリスモスと、
クリスマスの注文を取るための宣伝が書かれていた。
その店に、置いてあるスポーツ新聞は、
いつものように人気があって、読むことはできない。
ガラス越しの隣の人が読んでいる。
「読み終わったら、すぐに返してください」と心の中で、
その人にお願いをし、ぼーっと外に目をやる。
隣の深緑色の建物も喫茶店。
この店と隣の店が、実は一字違いだということは、
どれだけの人が気づいているのだろうか。
モスとモシ。
英語で「if」という名が、その隣の喫茶店の名前。
どちらの店が、先にできたのか気になりながら、
それは聞けねぇなと自問自答する。
今度、モシにも行ってみようか。
10年前。
俺達は、ファーストフード店に入って、話をするという考えがなかった。
それくらい金もなかった。
寒い夜空の下、アーケードのベンチに腰掛け、
真剣な顔で、お互いの野球論について話をしていた。
その友達とは、その後も何回か、
野球論だけではなく、教育についてだったり、宗教についてだったり、農業についてだったりと議論を交わした。
何か、そういう話をすること自体がおもしろかった。
数日前、その友達から、メールがきた。
「チーム、集団づくりで一番必要なことについて、お前の考え方を書いてほしい」
「組織論、最近、よくこのことを考える。人の組織の作り方、育て方」。
メールが来てからというもの、時々、考えていた。
「やっぱ、良い言葉が思いつかねぇや」と、
スポーツ新聞を閉じ、俺は店を後にした。
俺は、時々、気まぐれで、
「もし、俺がトップだったら、どうするか」と考える。
「ここでは、こう動いて欲しいだろうな」と考える。
「俺に怒って、みんなに戒めたいんだろうな。怒られやすい人でいよう」と思いながら、やっぱ怒られるのは、むかつくなと思ったこともある。
時々、チームにおいて何が必要なのかを考え、
結構、チームでやることの難しさを感じる。
しまいには、俺は、組織やチームでやるのは、あわねぇなと思う。
友達からメールが来た時、まず最初に頭に浮かんだ言葉は、「環境」。
リーダーに必要なことは、環境を整えること。
環境で、人は変わる。
ただ、環境。答えになっていないような気がする。
あまりにも漠然としている。
その環境をどういう風に作ったら良いかって、話を聞きたいんだよなと自問自答する。
やっぱ、コミュニケーションなんだろうな。
当たり前のようで、当たり前のようにできないコミュニケーション。
一番、必要なことは、「信頼」で、
「信頼」を築いていくための「コミュニケーション」。
コミュニケーションの積み重ね。
人には、感情がある。
当たり前だけど、そこが難しい。
2年前か。この場所で、俺は真剣な顔をして、
自分の自伝を書き綴った。
ひさしぶりに、テリヤキチキンバーガーを食おうと思って注文をしたのが、
テリヤキバーガーだったことに気づいたのは、
席についてからだった。
「チキン」という文字が入っていないだけで、
全然、違うものが出てくるんだよなぁと、
座った席に立てかけてあるメニュー表を手に取り眺める。
メニュー表の裏には、メリークリスモスと、
クリスマスの注文を取るための宣伝が書かれていた。
その店に、置いてあるスポーツ新聞は、
いつものように人気があって、読むことはできない。
ガラス越しの隣の人が読んでいる。
「読み終わったら、すぐに返してください」と心の中で、
その人にお願いをし、ぼーっと外に目をやる。
隣の深緑色の建物も喫茶店。
この店と隣の店が、実は一字違いだということは、
どれだけの人が気づいているのだろうか。
モスとモシ。
英語で「if」という名が、その隣の喫茶店の名前。
どちらの店が、先にできたのか気になりながら、
それは聞けねぇなと自問自答する。
今度、モシにも行ってみようか。
10年前。
俺達は、ファーストフード店に入って、話をするという考えがなかった。
それくらい金もなかった。
寒い夜空の下、アーケードのベンチに腰掛け、
真剣な顔で、お互いの野球論について話をしていた。
その友達とは、その後も何回か、
野球論だけではなく、教育についてだったり、宗教についてだったり、農業についてだったりと議論を交わした。
何か、そういう話をすること自体がおもしろかった。
数日前、その友達から、メールがきた。
「チーム、集団づくりで一番必要なことについて、お前の考え方を書いてほしい」
「組織論、最近、よくこのことを考える。人の組織の作り方、育て方」。
メールが来てからというもの、時々、考えていた。
「やっぱ、良い言葉が思いつかねぇや」と、
スポーツ新聞を閉じ、俺は店を後にした。
俺は、時々、気まぐれで、
「もし、俺がトップだったら、どうするか」と考える。
「ここでは、こう動いて欲しいだろうな」と考える。
「俺に怒って、みんなに戒めたいんだろうな。怒られやすい人でいよう」と思いながら、やっぱ怒られるのは、むかつくなと思ったこともある。
時々、チームにおいて何が必要なのかを考え、
結構、チームでやることの難しさを感じる。
しまいには、俺は、組織やチームでやるのは、あわねぇなと思う。
友達からメールが来た時、まず最初に頭に浮かんだ言葉は、「環境」。
リーダーに必要なことは、環境を整えること。
環境で、人は変わる。
ただ、環境。答えになっていないような気がする。
あまりにも漠然としている。
その環境をどういう風に作ったら良いかって、話を聞きたいんだよなと自問自答する。
やっぱ、コミュニケーションなんだろうな。
当たり前のようで、当たり前のようにできないコミュニケーション。
一番、必要なことは、「信頼」で、
「信頼」を築いていくための「コミュニケーション」。
コミュニケーションの積み重ね。
人には、感情がある。
当たり前だけど、そこが難しい。