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雷神の街歩き

高電圧機器を点検しながら東京の街を歩いています。
雷神の見た街の片隅の電気設備を紹介するページです。

雷神、配電自動化システムを見上げる

2014-09-16 14:16:32 | 日記
市街に数多く設置された配電柱の中で、写真のように盛り沢山の機器が取付けられた柱があります。
これは「配電自動化システム」と言って、日本の電力会社が世界に誇る電力運用技術の一つです。
このシステムが構築されたことにより、電気の利用者および電力会社に次のような恩恵をもたらしました。

1 高圧配電線に事故が発生して広範囲に停電しても、区域を極力小さく絞り込み、自動的に事故点を見いだします(停電範囲の極少と自動化)。
2 自動開閉器が事故点を素早く切り離します。その後、順次自動的に送電して停電を解消します(停電時間の極少と自動化)。
  全体の復旧が早くなりました。


写真の機器の名称と役割は次のとおりです。
1 (上の右)「高圧結合器」:高圧配電線に流れている搬送波に重畳した制御信号を取出して、遠方制御器(一番下)に送ります。
2 (上の左)「がいし型ケーブルヘッド」:高圧ケーブルの端末を加工して、機器や配電線と接続します。
3 「自動開閉器」:遠方制御器からの信号により、自動的に開閉して事故区間を区分します。
4 「配電用変圧器」:高圧6600ボルトを低圧100ボルトに電圧変換します。各家庭に電灯用の電気を送ります。
5 「T分岐装置」:高圧ケーブルを3方向に分けて電気を送ります。
6 「低圧開閉器函」:内部に区分開閉器が入っています。
7 (最下段の丸胴のもの)「遠方制御器(子局装置とも言う)」:自動開閉器の操作を行います。

              
              



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