雷神の街歩き

高電圧機器を点検しながら東京の街を歩いています。
雷神の見た街の片隅の電気設備を紹介するページです。

雷神、平賀源内電気実験の地に立つ

2013-04-23 10:40:30 | インポート

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道の片隅に源内先生の記念碑が立っていました。 碑に刻まれた説明によると、江戸中期(1728年)讃岐国(現在の香川県)に高松藩の武士の家に生まれ、和洋の学を勉学し、物産館の開設、毛織物の試作、源内焼の製陶、石綿の創作利用、水準器、寒暖計の創作等かずかずの発明工夫をなし、また、戯作者でもあったと記されています。 マルチな活躍をした人ですね。

また、源内先生はわが国初の電気学者として、エレキテル(摩擦起電機)を完成し、この地において電気実験を行ったとされています。

エレキテル(摩擦起電機)とは、ハンドルを回すとガラスが摩擦され、静電気による高電圧が発生する装置です。 源内先生はその電圧を火花放電の見せ物にしたり、電気シヨックを病気の治療に用いたようですが、若し人体に直接加えたとすれば、かなりの高電圧の筈ですから非常に危険なこわい話です。  しかし、何事にも果断に挑む探究心には敬意を表したいものです。

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雷神WAKAMARUと会話する

2013-04-15 14:22:50 | インポート

ショールームの受付に向うとロボットWAKAMARUが近寄って話しかけて来ました。 雷神の視線に合わせて「こんにちわ」。 こちらから、名前は? 今、何時? 握手しよう=右手を出す、ありがとう=どういたしまして、問いかけにかなりハッキリとした答えが返って来ました。

写真のロボットは、今月10日にリニューアルオープンした北青山の「先端技術館TEPIA」で受付案内や展示物の紹介をしています。 三菱重工が開発したコミュニケーションロボットです。 周囲の人を検出して視線を合わせながら、音声認識を行って簡単な会話をします。 また自動充電などの自動移動機能が備わっていて、用件が済むと定位置に戻ります。 

参考までにサイズは、身長100センチ、直径45センチ、体重30キロです。 頭頂部に備えつけの全方位カメラと、顔面の前方カメラで場所を判断し移動します。 首、肩、ひじは人間と同じように動きます。 足は車輪です。 会話は自由な長い文章は理解できませんが、決められた単語を認識することができます。 人とコミュニケーションをとり、受付案内業務もできるので作業支援ロボットとも言えるのではないでしょうか。

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雷神高圧キュービクルを点検する

2013-04-09 11:14:18 | インポート

ビルの屋上にキュービクルと言う自家用受電設備があります。 電気の専門家による定期的な点検が規則で定められています。 写真は分類上PF-S形と言われる標準施設の扉を開けた内部の様子です。

(左の盤上から)、高圧交流負荷開閉器(LBS:透明な保護板の奥にある)-カットアウトスイッチ(PCS)-変圧器。  (右の盤上から)、高圧地絡継電器(GR)-取引用電力量計-電圧計および電流計-4台の配線用しゃ断器(ノーヒューズブレーカ)-低圧ケーブルの順に配置器機が見えます。

点検には毎月の月次点検と年一度の年次点検があります。 高圧電気を扱う危険な作業ですが、変形や異音、異臭、過熱などいわゆる四感(視、聴、嗅、触)をはたらかせること、クランプ形漏れ電流計や放射温度計など無電圧での測定器による調査の併用になります。 点検時の安全確保に最大限の努力が必要です。

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雷神太陽光発電を見る

2013-04-01 14:27:45 | インポート

太陽光発電は再生可能エネルギーと言われ、化石燃料(石油、石炭、天然ガス)のように使い切ってしまって枯渇することはありません。 太陽からもたらせるエネルギーは、いくら利用しても無くなることはありませんから再生エネルギーと呼ばれています。 また二酸化炭素の排出や、海外からの輸入に頼るリスクもありませんが、天候により出力が大きく変動します。

写真は新築住宅の屋根に設置された家庭用太陽光パネルです。 既設住宅に設置する場合は、建物の強度や耐震性などを調査しなくてはなりません。 新築なら、それに合わせた基本性能のもとで太陽光パネルを設置することになり有利です。

太陽光パネルは電気特性の異なる二つの半導体(p型とn型)を接合した構造で、pn接合面に光が照射されると、両極に直流の電気エネルギーが得られます。 昨年7月から固定価格買取制度が施行され、固定価格による利益を見込んで事業として始めるケースも目立つようになりました。 しかし、普及・拡大には発電コストとの兼ね合いと、個人や企業が太陽光発電の意義を理解することにあると思われます。

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