雷神の街歩き

高電圧機器を点検しながら東京の街を歩いています。
雷神の見た街の片隅の電気設備を紹介するページです。

雷神高圧キュービクルの扉を開く

2013-06-24 14:20:47 | インポート

キュービクル式高圧受電設備を遮断器の保護方式より分類すると、CB形とPF-S形に分けられます。
CB形は遮断器(CB)と保護継電器(過電流継電器と地絡継電器)を組み合わせた方式です。 設備規模の大きい(大容量)タイプに採用されます。
写真はCB形の高圧受電盤の扉を開いた状態で、月次点検、年次点検のいずれも最初はこの扉を開きます。

高圧受電盤に取付けられた機器は、上段左側から電力会社の取引用計量計、および高圧電圧計、電流計があります。
中段のハンドルの付いているのは主遮断装置で、事故があったときに自家用側と電力会社側を切り離します。
下段に保護装置である過電流継電器と地絡継電器が並んでいます。 これは事故を検出して遮断器に切り離し信号を送るものです。
最下段の端子は、これら継電器の特性試験を行うときに用いる試験用端子です。 毎年1回の年次点検で使用します。

高圧受電設備は、電気事業法では「自家用電気工作物」と定義されています。
そして電気主任技術者の資格を有する者に工事監督や保安監理を義務づけています。
危険ですから、一般の人達は決して扉を開いたり、内部をのぞいたりしてはいけません。
このように6600ボルト以上の高圧電気で受電する自家用電気工作物は、全国に約80万軒あると言わてれています。

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雷神部品の組立てを体験する

2013-06-17 10:00:22 | インポート

「JPCA Show 2013」第43回国際電子回路産業展が6月5日から7日まで東京ビックサイトで開催されました。 強電部門を専門職とする雷神にも大いに参考になりました。 エレクトロニクスの技術的進歩の速さには驚くばかりです。 一方、我々の強電・高電圧部門は技術革新のペースが遅く、技術者としては楽なようですが、現状に満足せず切磋琢磨する必要があると思います。

「実装体験コーナー」で、ハンダ付けトレーニングキットを使った部品実装体験をしました。 部品が細かく、慣れない手つきで基板にハンダ付けをします。 途中、抵抗値の色表示を見誤り、ハンダ付けのやり直しなど苦労しながら何とか完成することができました。 強電部門との違いを大いに認識しました。 貴重な体験の機会を与えて下さった主催者側に感謝申し上げます。

写真は7個の発光ダイオードを使った電子サイコロです。 スタートスイッチを押すと、ピ、ピ、ピ、ピ・・・・という音と共に、サイコロの目がパラパラと変わり、しばらくするとひとりでにとまり、サイコロの目が決まるものです。

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雷神縦軸風車発電を見る

2013-06-10 20:28:39 | インポート

公道に沿った施設の塀の内側に3台の風車が勢い良く回転していました。 それぞれに太陽光パネルが設置されているので、出力がプラスされると共に、無風の状態でも太陽光からの出力を得られます。 1基当りの出力は、風車はほぼ200ワット、太陽光パネルは80ワット程度の小規模なものです。 どちらも再生可能エネルギーであり、排出ガスを出さないクリーンなエネルギーですから、地球環境配慮のシンボルともなります。

風車は構造から多くに分類されますが、写真は直線翼縦軸風車に属するものです。 水平軸プロペラ風車とは異なり、回転軸が地面に対して垂直(縦軸)に設置されています。 現在は3枚羽根水平軸プロペラ風車の発電所が多い中で、この直線翼縦軸風車の長所と短所は何かを調べてみました。

1.プロペラ風車に比べての優位性  (1)常に回転軸に対して直角に風が吹くため、方向制御が必要ない。 (2)翼に曲げ応力が生じないので翼の製作が簡単であり、軽量の翼の設計が可能になる。 (3)鉛直軸を持つため、直結で発電機を地面近くに置くことが可能である。(プロペラ風車では、発電機が高所に設置されるナセル内にある) (4)騒音レベルを低く抑えることができる。

2,直線翼縦軸風車の欠点  (1)高効率を示す風速域が狭い。 (2)自己起動特性が弱いと言われる。 (3)歴史が浅く理論的展開がまだ十分ではない。


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雷神NHK技研公開2013を見る

2013-06-03 14:17:35 | インポート

NHK放送技術研究所(技研)の公開が、5月30日から6月2日まで行われました。 テレビ放送を開始して今年で60年になるそうです。 今年のテーマは”期待、見たい、感じたい”で、37項目の最新の研究成果が紹介されました。

その中でも、2016年の実用化試験放送を目指しているスーパーハイビジョンは人気があり、その関連ブースも多くありました。 講堂で上映されているスーパーハイビジョンシアターは圧巻で、ロンドン五輪ダイジェストとリオのカーニバルが映し出されていました。 これは3300万画素の高精細な映像と、22.2マルチチャンネルの大迫力の音響が売り物です。

写真のように開場入口では、お馴染みのキャラクター・どーもくんが愛嬌を振りまいていました。

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