雷神の街歩き

高電圧機器を点検しながら東京の街を歩いています。
雷神の見た街の片隅の電気設備を紹介するページです。

雷神風力発電を見る

2013-05-27 14:11:21 | インポート

直径80メートルの巨大な風車が、海からの風でゆっくり回転していました。 柱部分には、鉄腕アトムや火の鳥などのキャラクターが描かれています。 写真は江東区若洲風力発電所です。 風が電気を生み出す風力発電は、太陽光発電と共に再生可能エネルギーの中核です。 風は自然の再生可能資源であり、また地球の温度変化を引きおこす排出ガスを出さないクリーンなエネルギーでもあります。 ここで作り出された電気は、6600ボルトに昇圧され、電力会社の配電線に連携して付近の施設に供給されます。

参考までに仕様は次のとおりです。 型式:水平軸プロペラ形、定格電圧:600ボルト、定格出力:1950キロワット、ハブ高さ:60メートル、ロータ直径:80メートル、ロータ回転数:10.9~19.1(1分間当り)、製造年:2004年3月、起動風速:4m/秒、定格風速:12m/秒、カットアウト風速:25m/秒

現在、福島県沖に世界最大規模の浮体式洋上風車の建設が計画されています。 日本は海に囲まれた国です、設置場所を洋上とすることで大きな発電エリアが見込めます。 福島県沖の洋上風車は7メグワット(7000キロワット)2基を海に浮かべる巨大プロジェクトです。 震災復興に貢献するために、是非実現して欲しいものです。

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雷神三社祭を見物する

2013-05-19 21:46:39 | インポート

下町の風物詩、三社祭が今年は5月17・18・19の三日に行われました。 この間で毎年150万人の人が訪れると言われています。 ハッピを着た担ぎ手達が、かけ声も勇壮に神輿を担ぐ姿が迫力満点です。 写真は雷門前の様子です。

三社祭の由来は、「浅草寺」の東側にある「浅草神社(旧称 三社権現社)」のはじまりにさかのぼります。 推古天皇の時代(628年)、桧前浜成(ひのくまのはまなり)・竹成(たけなり)兄弟が隅田川で漁をしていると人型の像が網にかかりました。 郷土の文化人であった土師真中知(はじのまつち)に相談し、それが観音像であると教えられました。 土師真中知は僧となり、自宅を寺にして、この観音像を奉安したのが「浅草寺」の起源です。

土師真中知の死後、その嫡子が三社権現と称して、前記の三人を神として祀ったのが「浅草神社」のはじまりと言われています。 三社祭は観世音の夢告を受け、正和元年(1312年)にはじまった船祭が起源と言われています。

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雷神東京駅の夜景を見る

2013-05-13 09:44:08 | インポート

新装された東京駅は日没から21時まで毎日ライトアップされています。 明治時代の建築家・辰野金吾氏の設計で建てられた(1914年竣工)ものが、100年ぶりによみがえり、東京の名所として話題を集めています。 駅の周りはカメラで撮影する人達で賑わっていました。

写真は丸の内北口を眺めたもので駅のほんの一部分ですが、中央口から丸の内南口まで全てがライトアップされて、見事な存在感を示しています。 首都東京の表玄関にふさわしい堂々とした建築物が浮かび上がっていました。

壁面は赤レンガなので、ライトアップされた駅舎全体が鮮やかな赤いイメージが残る夜景です。  また建物が横に長いので1回の撮影では全体像が収まらないのが残念です。

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雷神、高圧キャビネットの扉をあける

2013-05-07 09:27:32 | インポート

ビル入口の最も目立つ場所に高圧キャビネットがあります。 電力会社の高圧配電線から電気を供給するための、自家用電気設備の受電点に設置された、鍵のかかった金属の頑丈な箱です。 この高圧キャビネットの左側部分が電力会社の施設で、右側部分が自家用電設備側となっています。 左右の扉の鍵は全く異なるもので、それぞれ責任範囲外の扉は決してあけてはいけないことになっています。 また危険ですから、電気の専門家のみが操作することになっています。

写真は右側扉の自家用電気設備側をあけた状態で、中に磁器製の「ピラージスコン(PDS)」が取付けられています。 最近では「地中線用GR付き高圧交流負荷開閉器(UAS・UGS)」が使われるようになりました。

ここは責任分界点と言われ、電力会社の配電線と自家用設備の保安上の責任を分けている場所です。 事故発生時には、この分界点(ピラージスコン)より上の電源側が電力会社の責任となり、下の負禍側(ケーブル側)が自家用施設者の責任となります。

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分散型電源と燃料電池について

2013-05-03 16:30:03 | インポート

「分散型電源」とは、太陽光発電、風力、燃料電池などさまざまな小中規模電源を、需要家(オフィス、工場、一般家庭)サイドに設置することで送配電ネットワークを監視・管理することにより、電気の流れを効率的に運用するものです。  これに対して「集中型電源」とは、水力、火力、原子力発電など大規模電源を需要地から離れた位置に設置し、大容量送電線で電力を運用するものです。

どちらにも一長一短がありますが、二酸化炭素の排出規制や、燃料を輸入に頼るリスク、また脱原発を模索する中で、再生可能エネルギー(太陽光、風力、バイオマス)の普及を進めるため分散型電源が注目されています。  すなはち、分散型電源は、地域で消費する電気はその地域内で生み出すのが基本となります。 しかし、現状では小規模のものが多く、再生可能エネルギーだけで全てをまかなうことはできません。

写真は家庭用の燃料電池ユニット(左側)と貯湯ユニット(右側)が一体化されたものです。 ガス会社の商品名「エネファーム」と呼ばれているもので、展示品を撮ったものです。  外形寸法は高さ1.85メートル、幅と奥行0.4メートル、重量90キロあります。  エネファームは、都市ガスや液化石油ガス(LPG)を分解して取出した水素を空気中の酸素と化学反応させて、電気と水と熱を発生させると言うものです。  発電出力0.75キロワット、1台で家庭で使用する電気の約5割をまかなえるとのこと、他にお湯を作り風呂や暖房にも利用します。  即ち発電、給湯、暖房の三種類のエネルギーに変換でき、エネルギー効率の高い(85.8パーセント)のが売り物です。

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