雷神の街歩き

高電圧機器を点検しながら東京の街を歩いています。
雷神の見た街の片隅の電気設備を紹介するページです。

雷神,超高圧の電力用変電所をのぞく

2016-11-26 13:37:14 | 日記
都内を歩いていたらら変電所を見付けました。危険な場所なので立入り禁止です。
柵の隙間からのぞいて内部機器の写真を撮ることができました。
変電所は、発電所で発電した電気を降圧(または昇圧)し、送電線や配電線を通して需要家に送り届ける場所です。

この変電所は、受電点の懸垂碍子の連結個数(9個)から推定して、電圧154kV(15万4千ボルト)で受電をして66kVに降圧する配電用の電力変電所と思われます。
設置機器の構成は、大きく分けて、変圧器2台とそれに接続されるガス絶縁開閉装置(GIS)2組からなっています。

変圧器は、電圧の変成を行う主要なもので、一般に都心の配電用変電所では降圧を行っています。

ガス絶縁開閉装置(GIS)は、絶縁ならびに消弧性能の優れたガス(主にSF6)の充填された金属圧力容器に、開閉装置、母線、変成器、避雷器などがコンパクトに収納されています。

これらの機器は、互いに接続して構成され、従来は機器が独立した配置された屋外変電所と比較して大幅に縮小化されています。
敷地造成が困難な都会でこそ広く適用されています。

                    
                    主変圧器2台

                    
                    このブッシングは受電点の避雷器と推定されます

                    
                    GISの外観  3台で1系統分、合計6台

                    
                    GISの外観