植物育成灯を購入すると、ほとんど熱帯魚観賞灯と併せて用途表示された蛍光灯が提示されます。
カタログで両者の仕様を比較すると、まったく同じ「波長の分布図」が載っています。
そこで同じランプが用いられている理由は何かを調べてみました。
1 植物育成灯について
植物の成長には、光合成と日長の二つの働きが必要です。
(1)橙~赤色(600~700nm)が光合成に最も有効な光です。
植物の伸長(茎を伸ばす、葉面積を広げるなど)に効果があります。
(2)青~青緑色光(400~500nm)が赤色光の次に光合成に有効な光です。
植物の形態形成(葉を厚くする・茎を大きくするなど)に効果があります。
(3)日長(日の長さ)
昼と夜の時間の関係が、開花や結実に影響します。
2 熱帯魚や金魚観賞灯について
次の目的のために、赤と青をより強調したライトが用いられています。
(1)熱帯魚を美しく観賞することができます。特に金魚などはいっそう鮮やかに見えます。
(2)機能面では、植物育成灯として水草をより元気に育成することができます。
[注]光合成とは、葉緑体(クロロフィル)が吸収した光エネルギーによって、水と空気中の二酸化炭素から炭水化物が合成されます。
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