「張昌宗や易之達を斬るのは当然だがな・・・」
「母皇帝を驚かせるようなことになるのは困る・・・」
桓彦範達は気が気ではなかった。
兵力を集めて則天廃位のクーデターが始まったのに
肝腎の皇太子がぐずぐず言って出馬しようとしないのだ。
どんどんムダな時間が経っていく。
このままでは皇帝側に気づかれてしまうかもしれない。
しびれを切らした李湛が叫んだ。
「太子!、兵士をはじめ皆の者は命をかけているのです」
「失敗すれば家族もろとも最後なのです」
「その者達を見捨てるおつもりですか」
「いや、そんなつもりはないが、他に方法はないのか・・・」
太子はなおも煮え切らない。
「兵が待ちかねています、太子みずからおさとしください」
そういって、彦範達はむりやり太子を抱えて連れ出した。
そして馬にのせて、進軍を始めた。
殿中に乱入し、出会った張易之・昌宗を切り棄てると
さすがに太子=中宗も覚悟を決めることとなった。
「母皇帝を驚かせるようなことになるのは困る・・・」
桓彦範達は気が気ではなかった。
兵力を集めて則天廃位のクーデターが始まったのに
肝腎の皇太子がぐずぐず言って出馬しようとしないのだ。
どんどんムダな時間が経っていく。
このままでは皇帝側に気づかれてしまうかもしれない。
しびれを切らした李湛が叫んだ。
「太子!、兵士をはじめ皆の者は命をかけているのです」
「失敗すれば家族もろとも最後なのです」
「その者達を見捨てるおつもりですか」
「いや、そんなつもりはないが、他に方法はないのか・・・」
太子はなおも煮え切らない。
「兵が待ちかねています、太子みずからおさとしください」
そういって、彦範達はむりやり太子を抱えて連れ出した。
そして馬にのせて、進軍を始めた。
殿中に乱入し、出会った張易之・昌宗を切り棄てると
さすがに太子=中宗も覚悟を決めることとなった。