唐史話三眛

唐初功臣傳を掲載中、約80人の予定。全掲載後PDFで一覧を作る。
その後隋末・唐初群雄傳に移行するつもりです。

代筆

2006-10-01 09:32:57 | Weblog
「あいつにこんな学才があったのかな?」

「ろくに字も読めないとおもっていたのだが」

太宗は首をかしげていた。

先頃、政治について直言しろと布令した。

一応文武官とも全員が提出してきたのだが

武官の文章はひどいものだった。

しかし中郎将常何のものは名文であり、内容も優れていた。

さっそく何を呼び出して下問した。

「この文はお前が書いたのか?」と太宗

「私に書けるわけがございません」

「なにも書けずに苦しんでいたら、食客の馬周が代筆してくれたのです」
しゃあしゃあと何は答えた。

太宗は苦笑いしながら

「周とやらすぐよべ」

周がやってくると終日下問して飽きることがなかった。

そして周を監察御史に任じ、何も人材を知る功により賞賜を与えられた。
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