ここでは、心を統御するためのヒントを示しましょう。
徹底的に完全に自分を統御することが必要だと理解するためには、多くの人が
抱いている根強い錯覚を捨てなければなりません。その錯覚とは、「自分のなした
過失は、すべて周りに原因があり、自分は全然悪くないんだ」というように考える
ことです。
「あの人たちに邪魔されていなければ、わたしはもっともっと向上していた」
「進歩なんて無理です。あんなに怒りっぽい人たちと一緒に生活しているのだから」
といった愚痴がよく聞かれますが、これは自分自身のあやまちを他人のせいにする
ことから生まれているのです。
暴力的な人、怒りっぽい人は、怒りの発作が出るといつも他人のせいにします。
そして、このように錯覚し続けることによって、軽率さや心の動揺からますます離れ
られなくなります。
何もかも他人の行動のせいにしていたら、どうして自分の弱点を克服できるでしょうか─
いや、克服しようとも思わないでしょう。さらに頑として他人のせいだと考え続ける
なら、自分の都合のいいようにものごとを動かそうとして、ますます他人に怒りを
抱くことになります。そして、自分の不幸な状態がどこから生まれたのか、さっぱり
わからにくなってしまうのです。
人は、自分のなした不適切な行動について、
自分でけしかけたはずの相手や、
自分の中の弱くて罪深い部分のせいにするものです。
(バーシー・ビィシュ・シェリー『チェンチ』第五幕第一場より)
─『「意志」と「人生」の法則』ジェームズ・アレン KKベストセラーズ刊
徹底的に完全に自分を統御することが必要だと理解するためには、多くの人が
抱いている根強い錯覚を捨てなければなりません。その錯覚とは、「自分のなした
過失は、すべて周りに原因があり、自分は全然悪くないんだ」というように考える
ことです。
「あの人たちに邪魔されていなければ、わたしはもっともっと向上していた」
「進歩なんて無理です。あんなに怒りっぽい人たちと一緒に生活しているのだから」
といった愚痴がよく聞かれますが、これは自分自身のあやまちを他人のせいにする
ことから生まれているのです。
暴力的な人、怒りっぽい人は、怒りの発作が出るといつも他人のせいにします。
そして、このように錯覚し続けることによって、軽率さや心の動揺からますます離れ
られなくなります。
何もかも他人の行動のせいにしていたら、どうして自分の弱点を克服できるでしょうか─
いや、克服しようとも思わないでしょう。さらに頑として他人のせいだと考え続ける
なら、自分の都合のいいようにものごとを動かそうとして、ますます他人に怒りを
抱くことになります。そして、自分の不幸な状態がどこから生まれたのか、さっぱり
わからにくなってしまうのです。
人は、自分のなした不適切な行動について、
自分でけしかけたはずの相手や、
自分の中の弱くて罪深い部分のせいにするものです。
(バーシー・ビィシュ・シェリー『チェンチ』第五幕第一場より)
─『「意志」と「人生」の法則』ジェームズ・アレン KKベストセラーズ刊
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