ただ生きるのではなく、よく生きる

自然の法則をとらえ、善(よ)く生きるために役に立つ情報を探して考えてみる

心の内が映し出されることば

2016-06-23 19:25:29 | 知恵の情報
あなたの「おかえり」の声は、家族を明るく迎えていますか
朝一番の爽やかな「おはよう」のあいさつや、食事の前に「いただきます」と自然に
手をあわせる習慣は時代が変わっても大事にしたいと思いますが、最近はどうなの
でしょう。

私の父は牧師でしたから、食卓を囲むと、まず家族でお祈りをしてから食事を
いただくのがつねでした。食事の前にお祈りする人はむしろ少ないということを
私は、学校に行くようになって知り、急に気恥ずかしさを覚えるようになって、
家の外では食事の前に周囲にそれとわからぬようにテーブルの陰で手を合わせ、
随分早口のお祈りですませていた時期もありました。

それでも昔は、「いただきます」と少し頭を垂れてから食事を始める人を街の
食堂でも見かけましたが、いまは目にすることがあまりありません。照れくさく
思うのでしょうか。それとも、食べられるのが当たり前の豊かな時代になって、
そんなふるまいそのものが忘れ去られたのでしょうか。

「ありがとう」「ごめんなさい」「ただいま」「おかえり」「ごちそうさま」・・・。
声にだせば実に短い、ささやかなあいさつのことばにすぎませんが、声音や
調子にこれほどその人の心の内が映し出されることばもないように思います。

あなたの「おかえり」の声はいまも明るく弾んで家族を迎えていますか。
家族と長い年月をともにするうちに、だんだん「おかえり」の声のトーンが
低くくもって、帰宅した家族に思わず、
「いま帰って来てはまずかっただろうか」
と思わせてしまうようなことがなければよいと思います。

─『続生き方上手』日野原重明著 ユーリーグ株式会社刊より

あいさつは、本当にたいせつ。 そして、あいさつをするときの気持ちが
あいさつのなかにその人の様子が映し出されるというのはそうだと思う。
わたしも職場や、友人と会うとき、思わずうれしくなって、にこっと笑いが
でます。あるとき、「○○さんは、どうして笑っているんだ」とあいさつの
ときに笑顔になることをいぶかしがる人がいました。こちらは、うれしくて
笑っているのにそれを素直に受けてくれないのです。それだけ、世の中は
疑いや、騙されないように用心するそういう姿勢なんだな、とそのとき感じ
ました。初対面の人に笑顔で接したくてもできないとしても、せめて友人同士
では、なんのわだかまりもない、一瞬の無心の笑顔で接したいものです。

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