ただ生きるのではなく、よく生きる

自然の法則をとらえ、善(よ)く生きるために役に立つ情報を探して考えてみる

無常という真理   ジェームズ・アレン

2017-08-21 18:51:46 | 人生の生き方
時折、無常という真理につて、深く、真剣に瞑想することはいいことです。
瞑想によって、わたしたちは、「組み立てられたものには、すべて終わりがある」
ということを理解するようになります。そう、どれほど長くとどまっていたとしても、
すでに終わりを迎えるプロセスの中にあるのです。このような瞑想をすることに
よって、心は柔らかくなり、理解は深まり、人生の神聖な本質が完全に
わかるようになります。

いろいろなものについて「これは明日もやはり、わたしのもののままだろう」と
人は思っていますが、永遠に手放さずにすむものがあるでしょうか。

意識でさえも常に変化しています。以前の性格は死んでなくなり、新しい
性格が作られています。人生の中ではすべてのものが死んでいきます。
そのままであるものは何もありません。保たれるものは何もありません。
ものごとは生まれては消えていきます。やって来ては去っていきます。

古代の聖者は「目に見えるこの宇宙はマーヤー(幻影)である」といいいました。
それはつまり、「永続しないものは実体ではない」という意味です。変化し、
衰えていくのは、目に見えるものの性質にほかなりません。そして、そういう
ものは永遠になくなっていくがゆえに、実体ではなく、錯覚にすぎないという
のです。

─『「意志」と「人生」の法則』ジェームズ・アレン KKベストセラーズ刊