Said q winning

がははは♪qで映画異様バカ大好き
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映画達に愛の眼差しで突っ込みだ

東ベルリンから来た女  

2014-07-13 | は行の作品


 監督:クリスティアン・ペツォールト
出演:ニーナ・ホス、ロナルト・シェアフェルト、ライナー・ボック、ヤスナ・フィリッツィ・バウナー他

ベルリンの壁崩壊の9年前の東ドイツの街を舞台
良い~
これは 上手い
東ドイツという「あの時間」の国の描き
もちろん 
 「善き人のためのソナタ」 何回 観ても涙するけど
これも 涙があふれてしまって
人、どんなにひどい境遇の最中にあれど
そこには 尊大なる 威厳や力をもって
他人を思いやり、強い信頼関係を結んでく存在
と「なり得る」なるのだ
 自分から自由を奪う
屈辱を与える国家権力
そしてそこに生きる人たちの冷酷さ
周囲には絶望の世界
闇の中にて「弧」を閉ざす
自ら進んで孤立していく。我 心 を殺す
最後の最後
デッド・エンドで追い詰められている
そこにいても「真摯に」いるのだ
患者を捨てて、自由と繁栄が約束された西側へと

「彼女か?」

「絶対早めには来ない」

「そういう女だ」

 2人の男が病院の2階の窓から外のベンチに座り、タバコを吸いながら、定刻まで時間を潰している女を見て
女は
西ドイツへの脱出を計画する
ある選択を決断する
女医で、恋人の住む西ベルリンに行きたい一心で外国旅行許可申請を
 却下

秘密警察の24四時間の監視が付き、ベルリンを遠く離れたドイツ北部、バルト海沿岸の田舎町に赴任

いつ密告されるかもしれないという猜疑心に固まっている

西ベルリンに住み、豊かで、セクシーな都会的な恋人と、貧しく、凡庸なこの田舎風の男とでは、まるっきりタイプも生き方も違います。2人の男の狭間で激しい性と静かな思いに揺れ動く女。

バルバラは、いまいる「こちら」側社会に、帰属意識も愛情もない。
どこかで自分をほうり投げるほどの魅力をさがしあぐね
監視する者とされる者の一線を犯さぬ
「今日から自転車にしたの」
バルバラが逃走資金を隠した場所は、十字架が見おろす石の隙間
「自由」にひかれる「東ベルリンから来た女」