セレンディピティ ダイアリー

映画・アート・本の感想、おいしいもの、おでかけなど。お探しの記事はカテゴリーの各INDEXをご参照ください。

湯島天神の梅

2018年02月25日 | おでかけ

寒さがやわらぎ、よく晴れた週末、湯島天神に梅を見に行きました。

混まないうちにと午前中にでかけましたが、ちょうど梅の見頃の時期とあって、すでに多くの人たちでにぎわっていました。3月8日まで梅まつりとのことで、境内には出店が並び、大いに盛り上がっていました。

菅原道真公を祀り、学問の神様で知られるこちらの神社、そろそろ受験シーズンも終盤とあって、境内には数えきれないほどの絵馬が、何重にもかさなって奉納されていました。どの受験生も笑顔で春が迎えられるといいですね。

太鼓橋のある日本庭園の前では、和服姿の女性が平家物語を語りつつ琵琶の演奏をしていました。

この日は結婚式もありました。満開の梅の中、多くの人たちに見守られての結婚式、新郎新婦やご家族にとっていい思い出になりますね。

みごとな枝垂れ梅。お花のシャワーのようです。

優美な枝ぶりにうっとり。

まわりをマンションに囲まれ、決して広大とはいえない境内ですが、これも都会ならではの梅の風景。江戸の庶民の気分を味わいながらの楽しい梅見となりました。

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評決/狼たちの午後

2018年02月23日 | 映画

骨太の社会派作品で知られるシドニー・ルメット監督が気に入って、過去作品を少しずつ追いかけて見ています。そんな中からの2作品です。

評決 (The Verdict) 1982

ポール・ニューマンがどん底から再起する弁護士を演じる、医療過誤訴訟を題材にした法廷劇です。

酒におぼれ、4年間まともに仕事をしていない弁護士フランク(ポール・ニューマン)を見かねた先輩弁護士が、簡単に片付きそうな訴訟を紹介します。それは出産のために入院した女性が麻酔時のミスで植物状態になったという事件。病院側は多額の和解金を用意しており、示談を受け入れればそれで済む話でした。

実はフランクはかつて大手弁護士事務所に所属し、将来を約束されていた敏腕弁護士でした。上層部が陪審員を買収していることを告発したために、仕事も未来も情熱もすべて失い、自堕落な生活を送っていたのです。調査のために病院を訪れたフランクは、忘れかけていた正義感がふつふつと湧き上がるのを感じます。

示談を蹴って病院と法廷で対決することを決意したフランク。とはいえ相手はカトリック教会系の大病院で、強力な大手弁護士事務所がついています。相手事務所からあの手この手の妨害を受け、証人探しにも苦労するフランクですが、ようやく重要なカギをにぎるある人物に行き当たります...。

主演がポール・ニューマンですから結果は予想できたものの、最初はあまりにも不利な状況でどうなることかと思いました。クライアントの意に沿わずに裁判に持ち込んだことや、最終的には陪審員の良心頼みの結末など、プロとしてどうかという部分もありましたが、正義感から巨悪に立ち向かう姿勢には素直に心打たれました。

デトロイト」のところで私は”法の素人が人間を裁く、陪審員制度の限界を感じた”と書きましたが、本作では法の限界を超えて、人間の良心が悪に打ち勝ちます。「十二人の怒れる男」のルメット監督らしい作品でした。

狼たちの午後 (Dog Day Afternoon) 1975

アル・パチーノ主演、1972年8月22日ニューヨークのブルックリンで起こった銀行強盗事件を映画化した作品です。

夏の暑い午後、ブルックリンの銀行に3人組の強盗が押し入ります。1人は怖気づいて逃亡。あとの2人、ソニー(アル・パチーノ)とサル(ジョン・カザール)が行員を急き立てて現金をかき集めていると、間もなく警察に包囲されてしまいます。逃げそびれた2人は、9人の行員を人質に立てこもらざるを得なくなり...。

ソニーとサルがあまりに素人強盗なので、あっという間に逮捕して終わると思いきや、事件は思わぬ方向に向かいます。最初は怖がっていた行員たちとソニーたちの間に、いつしか不思議な連帯感が生まれます。陽気で抜けていてどこか憎めないソニーと、成功しなければ殺しも辞さない覚悟で、終始だまっている不気味なサル。

銀行の周りには警察だけでなく、マスコミや野次馬が集まりたいへんな騒ぎになります。ソニーが警察と交渉したり、テレビ局のインタビューに答えたりしている間に、いつしかヒーローのような存在になっていくのがおもしろい。ソニーが人質のためにピザをたのんだり、倒れた支店長のために医者をよぶ一幕もありました。^^

やがて主導権が警察からFBIに移り、交渉も緊張を増していきます。母や妻、恋人による説得にも応じなかったソニーは、空港に国外逃亡用の飛行機を用意するよう要求します。人質とともに警察が用意した車で移動するソニーとサル。さて2人は無事に国外に脱出することができるでしょうか...。

ベトナム帰還兵のPTSDや、アッティカ刑務所暴動、ゲイの人権問題など、70年代のアメリカの事件や世相がさりげなく織り込まれているのが興味深い。個人的には、終盤サルが人質のひとりからお守りをもらい、初めてにこっとするシーンが好きです。

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野菜料理いろいろ

2018年02月21日 | 料理

先日、八百屋の旬八さんで買い物しました。

旬八青果店は、都内に7店舗を展開しているベンチャーの八百屋さん。生産から販売まで、食と農をつなぐ新しいビジネスモデルによって、新鮮な野菜を適正価格で販売できるのだそうです。

小さなお店なのでなんでも揃うというわけではありませんが、身近な野菜に珍しい野菜、形の不揃いな野菜が並び、その日によっていろいろ出会いがあるのが楽しい。ちょうど生産地の野菜直売所がそのまま都内の店舗になったようなイメージでしょうか。

この日買った野菜だけではないですが、最近作った野菜料理をまとめてアップします。

アークヒルズマルシェで買った紅大根でマリネを作りました。中まで赤紫色の大根でしたが、マリネ液(砂糖・酢・グレープシードオイル・塩)に漬けると鮮やかな赤色になりました。葉の部分は軽く塩ゆでして刻み、お味噌汁の具にしました。

菜の花のアーリオ・オーリオ。菜の花は軽く塩ゆでし、オリーブ油・にんにく・赤唐辛子・アンチョビとともに炒めます。こうすると一束あっという間に食べちゃいます。

赤キャベツのコールスロー。先日Bubby'sで食べたコールスローにヒントを得ましたが、これはマヨネーズを使わないヘルシーバージョン。オリーブ油・クミンシード・にんにく・赤唐辛子を熱してせん切りキャベツにじゃ~っとかけ、お酢と塩を加え混ぜ味を調えます。クミンの香りでモロッコ風?のコールスローになりました。

プチヴェール(結球していない芽キャベツ)は、芽キャベツとケールを交配した野菜です。この日はポークソテーのつけ合わせにしました。軽く塩ゆでし、お肉を焼く前のフライパンで炒めます。縮れた葉っぱが華やかで、濃厚な緑の味が楽しめました。

この日は初めてアレッタという野菜を知りました。ブロッコリーとケールの交配で、スティックブロッコリーの一種だそうです。濃い緑が美しく、生命力を感じる野菜でした。パスタや炒めもの、スムージーに合うということなので、早速パスタでいただきました。

牡蠣とアレッタのスパゲティ。オリーブ油でにんにく・赤唐辛子を炒めて、塩こしょうして小麦粉をまぶした牡蠣をソテー。さらに塩ゆでしたアレッタを加えて炒め、茹で上がったスパゲティとあわせます。最後におしょうゆを隠し味に少々。

食べる時にレモスコをふりふりしました。こういうシンプルなパスタによく合います。広島レモンを使った調味料で、カルディなどで取扱いがあります。

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スウィート17モンスター/JUNO ジュノ

2018年02月20日 | 映画

青春映画、2作品の感想です。

スウィート17モンスター (The Edge of Seventeen) 2016

ヘイリー・スタインフェルドが冴えない女子高生をキュートに演じる青春映画。公開時にRotten Tomatoesで高い評価を得ていて気になっていました。ヘイリーのことは14歳の時に「トゥルー・グリット」でデビューしてから「はじまりのうた」「ピッチ・パーフェクト2」そして音楽と折に触れ見守ってきたので、本作も楽しみにしていました。

人との関係がうまく築けず、悶々とした高校生活を送っているネイディーン(スタインフェルド)。親友クリスタの存在だけが心の支えでしたが、彼女がネイディーンの兄ダリアンとつき合うことになりショックを受けます。かっこよくて人気者の兄は、ネイディーンとは水と油。ネイディーンはクリスタに絶交を言い渡しますが...。

本作ではネイディーンは冴えない女子高生という設定ですが、大人から見るとやることなすこと、なんだか微笑ましくてかわいかった。「クロニクル」のデハーンくんみたいに屈折して内にこもるタイプではなく、誰に対しても思っていることをはっきり言えるし、自尊心を持っている子なので、これなら大丈夫...と安心して見ていました。

むしろお母さんの方が危なっかしくて心配でした。^^; そして担任の先生(ウッディ・ハレルソン)がすばらしい。ふだんは素っ気なくしていますが、ちゃんと見るところは見ていて、ここぞという時に手を差し伸べてくれるという... こういう信頼のおける大人がそばにいるネイディーンは幸せですね。

クラスメートのアーウィンもすてきな男の子でした。上級生のニックに夢中のネイディーンに、早くアーウィンの魅力に気づいて~と思っていたので、ラストの展開にはほっとしました。ぎこちなくもようやく自分の居場所を見つけたネイディーンの、はにかむような笑顔がとってもかわいかったです。

JUNO ジュノ (Juno) 2007

エレン・ペイジ主演、予期せぬ妊娠をした16歳の女子高生の成長を描いたヒューマンドラマ。昨年TV録画したのをようやく見ましたが、数々の映画賞を総なめにしたのも納得の、とてもすてきな作品でした。なによりすごくおもしろかった! 全体的にコミカルで明るく、最終的にジュノの成長物語になっているのがよかったです。

10代の妊娠というとどうしてもネガティブで暗い作品になりがち...と思われますが、エレン・ペイジ演じるジュノをはじめ、両親やまわりの人たちが妊娠を年齢相応のできごとととらえ、何ごとも前向きに考え行動しているのが新鮮でした。ジュノも大きなおなかで堂々と学校に通っているし、誰も彼女を貶めたりしません。もちろん退学もなし。

アメリカならではなのかもしれませんが、10代の妊娠がペナルティにならないのはすごくいいことだと思いました。子どもを産むことに決めたジュノが、新聞広告で養父母を探すというのもお国柄でしょうか。見つけたヴァネッサ&マーク夫妻は、経済的に恵まれ、人柄もよい理想の養父母。2人は子ども部屋も用意し、赤ちゃんを迎える準備をしていましたが...。

子どもを楽しみにしているヴァネッサに対し、マークの方は父親になる心の準備ができていなかったようです。ジュノと接しているうちに、ミュージシャンになりたいというかつての夢に目覚めたマークは、なんとヴァネッサと離婚してしまいます。大人の人生を変えてしまうJKパワー、恐るべしです。

ジュノの通院に付き添った継母が、10代の母親の子育てに対して否定的なことを言った検査技師をやりこめる場面が痛快でした。父(J・K・シモンズ!)も継母も、ふだんはどちらかというとさばさばしていますが、ここぞという時に力になり、全力で守ってくれるところに娘に対する深い愛情を感じました。

見た目は相変わらず子供だけれど、10か月の間にさまざまなことを学んでひと回り大きくなったジュノがまぶしく、愛おしく感じられました。

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レストランSAKURA

2018年02月19日 | グルメ

六本木の国際文化会館の中にある「レストランSAKURA」でランチをいただきました。前菜、メインディッシュ、デザートをそれぞれ一品ずつ選ぶプリフィクスのコースです。

 

まずはノンアルコールのスパークリングで乾杯。テーブルにかわいい折り紙のお雛様が飾ってありました。席からガラス越しにみごとな日本庭園が見渡せます。冬枯れの季節ですが、思いがけず目の前に紅梅が咲いていて、その香しい美しさにほっと心が和みました。

前菜です。こちらは”クラシックなポークのテリーヌにサラダをあしらえて”。お肉のうまみがぎゅっとつまった正統派のお味でした。

私は”スモークサーモントラウト オニオンと野菜のサラダ仕立て”をいただきました。サーモンの厚みと塩味、脂の加減とすべてがパーフェクト。くるりと巻いたサーモンの下には2月らしくミモザ(ゆで卵の裏ごし)が隠れています。紫色のエディブルフラワーがさりげなく、春を感じる一品でした。

スープは”グリーンピースのクリームスープ カプチーノ仕立て”。まろやかで濃厚なお味でした。グリーンピースの若草色が目に優しく、こちらも春ならではの一品。

メインディッシュです。こちらは”合鴨もも肉のコンフィにレモンオイルのアクセント”。合鴨というと食感と野生味を生かすことが多いですが、こちらはほろほろに柔らかくターキーのように淡白な味わいでした。

私は”カニ&スズキのパイ包み焼き 温野菜添え”をいただきました。サクサクのパイ皮の中にほぐしたカニとスズキの身がぎゅっとつまっています。手前のピンクのソースをつけていただきます。付け合わせはきのこのマリネ、マッシュドポテト、ラタトゥイユなど。

デザートの”シャーベットとアイスクリームの盛合せ”。下にお砂糖のパリパリが敷いてあり、アクセントになっていました。

私は”ユズの香るシブスト ミルクアイス添え”をいただきました。りんごのシブストも好きですが、軽やかな柚子が食後のデザートにぴったり。和を感じさせる器とのコンビネーションもすてきでした。深煎りのコーヒーとともにおいしくいただきました。

ロビーでは愛らしいお雛様がお出迎え。食事のあとは、お庭を散策しました。

ここはもと多度津藩主 京極壱岐守の江戸屋敷であった場所で、その後は幾度かの所有者の変遷を経て、現在は国際文化会館の所有となっています。建物の設計は前川國男さん。池に張り出した釣殿風の造りは平安時代の寝殿造りの様式を取り入れているということですが、私はフランク・ロイド・ライトの落水荘を思い出しました。

庭園は、京都の名造園家 七代目小川治兵衛の作庭。起伏の富んだ庭園は四季折々の風景が楽しめます。時おり雨のぱらつく曇り空の下、凛と咲く紅梅が春の香りを運んできました。

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グレイテスト・ショーマン

2018年02月17日 | 映画

ヒュー・ジャックマン主演、19世紀のアメリカで活躍した興行師、P・T・バーナムの半生を描いたミュージカルです。「ラ・ラ・ランド」のベンジ・パセック&ジャステイン・ポールが音楽を手掛けています。

グレイテスト・ショーマン (The Greatest Showman)

19世紀半ばのニューヨーク。仕立屋の息子バーナム(ヒュー・ジャックマン)は、出入りしていた名家の令嬢チャリティ(ミシェル・ウィリアムズ)と結婚。2人の娘に恵まれつつましくも幸せな生活を送っていましたが、勤めていた会社が倒産し、バーナムは小男や大男、ひげ面女や刺青男、軽業師たちを集め、サーカスをはじめます。

興行は成功するもショーへの反感は大きく、一流と認められなかったバーナム。ビジネスパートナーのフィリップ(ザック・エフロン)の伝手でヴィクトリア女王に拝謁するチャンスを得たり、そこで出会ったオペラ歌手ジェニー・リンド(レベッカ・ファガーソン)のアメリカ公演を成功させたりと奮闘しますが...。

ミュージカルが好きなので楽しみにしていた本作。初日に見に行ったら平日にも関わらずほぼ満席でびっくりしました。P・T・バーナムが作ったサーカスは、彼が亡くなった後に2度の合併で、リングリング・ブラザーズ・アンド・バーナム・アンド・ベイリー・サーカスというアメリカ最大のサーカスになります。

私も以前、このサーカスの巡業公演を見たことがありますが、映画にあったような見世物的なショーではなく、綱渡りや空中ブランコ、ライオンの火の輪くぐりなど、本格的で大掛かりなショーでした。中でも何頭ものゾウが会場を練り歩く様子は圧巻で、特に心に残っています。

ニューヨークで巡業がある時は、サーカス列車から下りたゾウが隊列を組み、橋を渡ってマンハッタンを練り歩くというのが毎年の風物詩となっていました。当時のニュース(画像・映像あり)をリンクしておきますね。

Say goodbye to Ringling elephants walking through the street - Splinter (2015/03/05)

こんなに大胆なことを思いついて話題をさらうのは、さすがはP・T・バーナムのDNAを受け継いだサーカス!と映画を見て納得しました。しかしリングリング~サーカスは、動物愛護団体からの圧力もあって2015年にゾウのショーを中止。それ以降は観客が減少して経営難に陥り、2017年、150年の歴史に幕を閉じました。

さて... 映画の方は、オープニングに続く A Million Dreams からもう感動して、涙でぼろぼろになりながら見ていましたが、バーナムが見世物的なショーを思いつくところから、少々気持ちが離れてしまいました。もちろん音楽はすばらしかったし、ストーリーは前向きで、俳優さんたちの魅力で楽しくは見れたのですが...。

おそらくこの作品は、バーナムが社会的に弱い立場にいた人たちに光を当てたということを伝えたかったのだと思いますが、そのわりには肝心の時に逃げていたように感じてしまって... むしろビジネスパートナーのフィリップの方が、ずっとがんばっていました。^^

でも希代のアイデアマンで、時に人々に蔑まれながらも興行の世界で成功し、歴史に名を残したバーナムは、間違いなくアメリカンドリームを実現したひとり。ヒューが演じると、アクの強いバーナムも、バイタリティあふれる好人物に見えました。

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ダニエル・ブルーのマドレーヌ

2018年02月14日 | 料理

今日はバレンタインデー。例年、チョコレートケーキを作って家族でいただくのが我が家の習わしになっていますが、今年は料理雑誌のBon Appetit(オンライン版)でバレンタイン向けに紹介されていた、ダニエル・ブルーのマドレーヌを作りました。

Daniel Boulud's Madeleines (Bon Appetit)

ダニエル・ブルー(Daniel Boulud)は、ニューヨーク他でレストランを展開しているフレンチのシェフです。紹介されているマドレーヌは、シンプルながら正統派の佇まいがあってとってもおいしそう。材料はすべて半量にして作りました。

作った生地はZIPLOCKに入れて冷蔵庫で1時間以上寝かせます。私はあとでこのまま絞り出せるように、袋の角を切って口金をセットしておきました。

マドレーヌ型に油をぬり、小麦粉をふるいます。レシピではスプレー式の油を使っていますが、私はペーパータオルでていねいにのばしてぬりました。型用の小麦粉は、日清から出ているふるタイプのが便利です。口金から生地をしぼり入れ、200℃のオーブンで約10分。様子を見ながら焼いていきます。

きれいな色に焼き上がりました。触れる熱さになったら型から出して、ワイヤーラックに並べて冷まします。シリコンの型を使うと取り出しやすく、貝殻の模様もきれいに出ます。

 

粉砂糖をふるい、生クリームとレモンの皮を飾って仕上げました。ふわっとなめらかで繊細な味。おいしくいただきました。

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愛と哀しみの果て/その土曜日、7時58分

2018年02月13日 | 映画

DVDで見た旧作、2作品の感想です。

愛と哀しみの果て (Out of Africa) 1985

シドニー・ポラック監督、ロバート・レッドフォード&メリル・ストリープ主演のアフリカを舞台にした壮大な愛の物語。「バベットの晩餐会」の原作者アイザック・ディネーセンの長編「アフリカの日々」を映画化した作品と知り、興味を持ちましたが、あとからディネーセンの自伝と知って驚きました。

1913年。デンマークの資産家の娘カレン(メリル・ストリープ)は、ひょんななりゆきからスウェーデン貴族のブロアと結婚することを決め、英領東アフリカ(現ケニア)に移住します。カレンはここで酪農をはじめるつもりでしたが、ブロアは勝手にコーヒー農園を買い取り、しかも自分は家に居つかず、ハンティングに明け暮れていました。

カレンは現地の人たちを上手に使いながら、ひとりでコーヒー農園を切り盛りしていましたが、やがてイギリス人のハンター、デニス(ロバート・レッドフォード)と惹かれあうようになります...。

窮屈な母国を離れ、雄大なアフリカの大地に根を張って生きることを決めたカレンでしたが、思いつきで結婚したブロアとはもともと性格が合わなかったのでしょう。カレンはブロアを愛そうと努力しますが、彼の浮気性は直らず、病気をうつされ、最後にカレンはブロアを追い出してしまいます。

カレンとデニスは、おそらく最初に会った時から惹かれあうものを感じていたのだと思います。2人ともヨーロッパ社会の格式や慣習に束縛されず、アフリカの大自然の中で自由に生きることに価値を見出しました。支配階級としてでなく、現地の人たちに敬意を表し、真に友人として接する姿に心を打たれました。

人間ドラマとしても心に残るシーンがたくさんありましたが、何といってもアフリカの大自然がすばらしかった。砂漠の中を一日移動したり、目の前にライオンが現れたり。デニスの操縦する小型機に乗って空を飛ぶシーンは圧巻でした。そして若き日のレッドフォードとストリープはどちらも美しく、魅力的でした。

その土曜日、7時58分 (Before the Devil Knows You're Dead) 2007

「オリエント急行殺人事件」(1974) のシドニー・ルメット監督の遺作で、今は亡きフィリップ・シーモア・ホフマンが主演していると知って見てみました。弟役にイーサン・ホーク、妻役にマリサ・トメイ、父親役に”オリエント急行~”でポアロを演じたアルバート・フィニーが出演しています。

ニューヨーク郊外。不動産会社の経理担当重役を務めるアンディ(ホフマン)は、弟のハンクに強盗を持ちかけます。アンディは会社の金を横領し、ハンクは離婚した妻に養育費が払えず、どちらもお金に困っていたのです。その計画は両親が経営する宝石店を襲うというもの。店員の老女がひとりでいる時間を狙えば楽勝で、被害は保険で賄われるというわけです。

アンディは近所に顔が知られているので、ハンクがひとりで実行することになりましたが、気の弱いハンクが友人のボビーを巻き込んだことから事件は思わぬ方向に向かいます。店にいたのは母親で、ボビーとの銃撃戦との末、2人とも亡くなってしまうのです。ショックの中で事件の真相を探った父は、息子たちの関与を知ることとなり...。

先の読めない展開で、クライムドラマとして大いに楽しめましたが、見終えてみれば、この映画のほんとうのテーマは家族の確執だったのだと気づきました。仕事に成功し美しい妻のいるアンディは、はたから見れば人生の勝者。でも内心では劣等感の塊でした。

彼は外見のよい弟をうらやみ、父親から愛されていないと信じ込んでいたのです。彼がこのような犯罪を計画したのは、もちろんお金に困っていたということもありますが、父親に強盗の被害を負わせ、それを弟に実行させることで、小さな復讐を果たすつもりでいたのではないか...と思いました。

母の葬儀の席で父の愛を知り、犯行を後悔するアンディ。ところが時すでに遅し。狂い始めた歯車はとどまることなく、アンディとハンクを取巻く状況はどんどん悪い方向へと転がっていきます。そして真実を知った父の決断... 悲しい結末がずしりと胸に響きました。

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Bubby's New York ARK Hills

2018年02月11日 | グルメ

久しぶりにアークヒルズのマルシェ(青空市場)へ。お昼はマルシェに面した Bubby's New York ARK Hills (バビーズ ニューヨーク アークヒルズ)でいただきました。

(HPよりお借りしました)

バビーズはニューヨークのダウンタウン、トライベッカにあるアメリカンダイナーで、日本では東京・横浜に何店舗かあります。温かみのあるノスタルジックなこういうダイナー、アメリカ映画にはよく出てきますね。バーのカウンターでトム・クルーズがひとり飲んでいると、いつの間にか隣に美女がやってきます。^^

トライベッカのバビーズは「プラダを着た悪魔」に出てきたことでも知られています。アン・ハサウェイ演じるアンディの恋人が働いていたのが、ここのレストランという設定でした。

***

週末のお昼はブランチメニューで、卵料理やパンケーキ、ハンバーガーやサンドウィッチなどが楽しめます。アップルパイをはじめアメリカンなデザートも充実していました。

食事の前に、まずはスープをいただきました。本日のスープは、ボストンクラムチャウダー。クリーミィで濃厚なお味でした。クラム(はまぐり)が大粒でびっくりしました。

ハンバーガーは塩こしょうのみのシンプルな味付けで、お肉のうまみがストレートに味わえました。好みでハインツのケチャップとマスタードをつけていただきます。つけあわせは3種類から選びます。コールスローはレッドキャベツを使い、酸味の効いたヘルシーなお味でした。

私は、BBQプルドポーク・サンドウィッチをいただきました。プルドポークはBBQソースで味付けした豚かたまり肉をじっくりと焼き、それを細かく裂いたもの。アメリカでは屋外イベントなどで供されるポピュラーなBBQ料理です。

バンからはみ出すほどのプルドポークにびっくり。このがさつな感じがアメリカらしい。(褒めてます) ブリオッシュ風のバンにプルドポークとBBQソース、コールスローもはさんで豪快にいただきました。

***

この日マルシェで買った戦利品の数々。右はスペイン産の紫にんにく。その奥にあるのは正確な名前を忘れてしまいましたが、赤大根です。どんな風にして食べようか思案中です。

***

この後、神谷町の Honey Baked Ham (ハニーベイクド・ハム) によって、ハムを買っていきました。米・ミシガン州の高級ハムブランドで、アメリカのデリみたいに好みの厚さにスライスして量り売りしてくれるのかな~?と想像していたのですが、あらかじめスライスしたハムがパウチされていました。

こじんまりとした店内ではサンドウィッチをはじめ、いろいろなハム料理が楽しめるようです。どうやって食べようかな~ たぶんサンドウィッチになると思いますが、こちらも楽しみです。

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スリー・ビルボード

2018年02月09日 | 映画

マーティン・マクドナー監督、フランシス・マクドーマンド主演。ミズリー州の架空の田舎町に巻き起こる騒動を描いた、コメディタッチのヒューマンドラマです。

スリー・ビルボード (Three Billboards Outside Ebbing, Missouri)

ミズーリ州の田舎町エビング。ミルドレッド(フランシス・マクドーマンド)は、娘がレイプされ焼き殺されてから7ヵ月過ぎても犯人が捕まらないことに業を煮やし、町はずれに立つ3枚の看板に広告を出します。ウィロビー警察署長(ウディ・ハレルソン)を名指しで批判するその広告は物議をかもし、ミルドレッドは住民たちの非難の的となりますが...。

数々の映画賞で高い評価を得ている本作。予告を見た時からピンとくるものを感じ、楽しみにしていました。正直にいうと、そこまでどんぴしゃりの私の好みではなかったですが、予測のつかない展開に翻弄されつつ、最後には不思議な安堵を覚える作品でした。なかなかおもしろかったです。

朝露が立ち上る緑の草原に”庭の千草”の美しい調べが流れるオープニングに意表を突かれました。いかにものどかな田舎の風景ですが、これは嵐の前の静けさにすぎなかった。ミルドレッドが町はずれの忘れ去られていた看板に広告を出した時から、小さな町に波乱が訪れます。

名指しで批判された警察署長のウィロビーは、誰からも慕われている好人物。彼は捜査をさぼっているわけではなく、手がかりがなく捜査が手詰まりな状況ですが、それをミルドレッドに話しても聞き入れてもらえません。ミルドレッドの唐突な行動は誰からも理解されず、彼女はどんどん孤立していきますが、本人はお構いなし。

特にウィロビーを尊敬している部下のディクソン警官(サム・ロックウェル)にとって、ミルドレッドの行動は我慢がなりません。彼の怒りの矛先は、なぜか広告会社に向かい、若い社員を2階から投げ飛ばして大けがをさせてしまいます。

挙句のはてには看板に火をつけて燃やしてしまい、それに対してミルドレッドは警察に放火して報復し、騒ぎはどんどんエスカレートしていきます。

どれも立派な犯罪ですが、罪に問われることはありません。^^ ミルドレッドも孤立しているといっても、陰湿な嫌がらせがあるわけでなく、町の人たちもどこかにこにこなりゆきを見守っているようなところがあるし、彼女に対して好意的な人たちもいます。

そして北風と太陽の話ではないけれど、怒りを鎮めるのは怒りではなく、心のこもった一通の手紙でした。そんな単純な、と思うけれど、ことばにはそれだけの力があるというのもまた真実。

ラストは、いつしかすっかり意気投合したディクソンとミルドレッドが、事件と何の関係もないレイプ犯(かどうかすら怪しい)を殺しにアイダホまで行くという、どこまでもずれまくりの2人なのでした。^^

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