不条理み○きー

当面、きまぐれ一言法師です

「微 熱」

2006年02月15日 23時53分07秒 | Memories

 鼻の奥がつんとする
 背筋が不意にぞくっとする
 目の奥がちりちりと痛む

 私の発熱サインである。

 変な話だが、熱を出して寝込むのは、そう嫌いではない。
 幼い頃は、病弱で必ず月1回は熱で幼稚園を休んでいた私にとって、なんだか「発熱」は旧友みたいなものだ。

 あの、ぼーっと熱に浮かされて、何をするでもなくじっと布団の中にいるのは、嫌いではない。
 そのまま、部屋のどこかで沸いているヤカンの音を聞いていたり、外を通る車の音や雨音、あるいは冷え込んだ日の雪の音などを聞いているその時間は、なんだか楽しくさえある。

 惜しむらくは、風邪をひいていると、熱だけでなくて鼻水や咳などが酷くなることで、こちらはあまりいただけない。
 熱だけの風邪があればいいのに、等と不謹慎なことも考えてしまう。

 しかし、だんだん、年を重ねる毎に、段々丈夫になって、ちょっとやそっとじゃ熱を出さなくなる。
 いや、悪いことに、更に年を重ねると、なかなか熱で倒れてもいられなくなる。
 さらには、熱に対する耐性も低くなっており、多少の熱でひーひー言ってしまったりする。

 それで、ついつい、早めに薬など飲んでしまう。
 最近の薬はまた良くできていて、さっと治る・・・とまでは行かないけれど、悪化しない程度にはしてしまう。
 そうなると、ずるずると体調は不調ながらも会社に出続ける・・・てな具合になるのである。

 まあ、余りよいことではない。
 それよりは、なすがままに熱に身を任せ、じっと大人しくしていた方が、最終的にも治りが早い気もするのである。

 実際。
 今日は結局、朝、熱があったので仕事を休んだのだが、日がな一日、ベッドの中で朦朧として過ごした。
 熱は、昔ほど私に優しくはなかったが、それでも一日熱に浮かされ、眠気に身を任せていたら、夕方頃には結構熱がひいてきて、気分的にも楽になっていた。

 まあ、若干、オトナノ薬も使ったので、どこ彼処にちりちりと無理をした証も残っていたが、それでも無理して仕事をして、騙し騙し動いていた後よりは、どれだけすっきりしたことだろう。

 明日、明後日と、ちょいとどうしてもはずせない用件さへ無ければ余計な薬も使わず、もう少しぼーっとしていたと思う。

 少なくとも今日は子供の頃のように「微熱」のゆりかごに揺られて、少しはすっきり出来た。
 明日は、また、大人として頑張る。


 追伸:で、まあ、昼間寝過ぎて、今頃ちょいと目が冴えてきて
    んな戯言日記を綴っていたりするのである。

    ではでは

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