「鰯の頭も・・・？」

　この数年、注連飾りを生花店で購入している。 　理由の一つは、注連飾りの形にも地方それぞれの特徴があって、家を出て何年もたっているのに、どうも自分の慣れ親しんだ形でないと違和感があるというこだわりの問題なのだが、もう一つは、 . . . 本文を読む

「かしこまりました、ご主人様」

『そう、だから、お友達にそのリスト、FAXで送ってもらったんだけど。 　でないのよ。 　紙詰まりで。』 　やれやれ、またか。 　あなたは、ウンザリしながら返事をする。 「蓋、開けて見たのか？ 　この前も、小さな紙切れが挟まっていたじゃないか。」 　だが、あなたの希望は、 . . . 本文を読む

「適当な殿方」

　さて、新聞を開いてみたものの今日は日曜。 　夕刊は来ないので、一度見た朝刊をもう一度読み直す。 　さりとて、楽しい話はなく、仕方なく表のラテ欄へ。 　うーむ、既に年末の特番ラッシュ。 　しかし、たいした番組はないなぁ。 　そもそも、クリスマスらしい番組を少しは放送したらどうだ、などと、放送しても見もしない癖にぶつぶついっていると、彼女がキッチンから声をかける。 「ワインを . . . 本文を読む

「王者の末裔」

その者たちは栄華を極め 　彼等の王道楽土は永遠に続くかと思えた。 　その楽園の中で . . . 本文を読む

「ご出身は・・・？」

　狐狸妖怪の類にも、「出身地」はある。 　水木先生の「ゲゲゲの鬼太郎」でおなじみの「ぬりかべ」は福岡、砂かけ婆は奈良、「子泣き爺」は徳島の妖怪だったりする。 　最近、映画「ヴァン・ヘルシング」で活躍した、西洋妖怪の大御所、「ドラキュラ」、「狼男」が両方とも「トランシルバニア」で同郷の仲であったり、妖怪ではないが日本が世界に誇るゴジラも出身地（つーか初出の場所？！）は、小笠原の大戸島（架空）である。 　こんな感じで、出身地が明確だと、何となく話のリアリティが増すような気がするのは私だけなのだろうか？ 　 　ところで、 . . . 本文を読む

「身の丈に合った・・・」

ここ３ヶ月ほど、ランキングの５０位前後をうろうろしていた。 　ランキングがpvからipに代わって以来、身内受けの（^^）我がブログのランキングは低迷していたので、あまり気にしなくなっていたのだが、やっぱりそれなりにアクセスが有って、見てくれているというのは嬉しい物だ。 　ところが、今週になって . . . 本文を読む

「優しい怪談」

「怖い話」が好きである。 　ホラー映画やTVの怪奇特集を見たり、怪談本を読むのも良いが、やっぱり、「怖い話」の楽しみ方としては、気の合う仲間達と集まって、すこし声を潜めて、ひそひそと語り合うのが、一番だと思っている。 　話題にするのも何かの本に書いてあった話、TVでやっていた話ではなく、 「あのね、ボクの友達の友達のおじさんの話なんだけれどね・・・。」 　と言うくらいの、知り合い何だか他人何だ . . . 本文を読む

「リラック・・・ま？」

　「冗談から駒」というのは、おやぢギャグ的にも今ひとつだが、まあ、そうとしか言いようのない成り行きで、金曜に職場の忘年会を温泉でやった。 　・・・と書くと、すんげー景気良さそうだが、実は「温泉」とは言っても . . . 本文を読む

「さびしんぼ」

　「うさぎは、寂しいと死んでしまう」 　その話は、「ガセ」だと聞いても、わたしはあまり違和感を感じなかった。 　小さい頃、飼っていたうさぎのイメージが強烈だったからである。 　そのうさぎは、 . . . 本文を読む

「何か食べたくなって」

　朝起きると、布団から離れがたい季節になってきた。 　あと５分、あと５分と、自分に言い聞かせているうちに、ついウトウトと２度寝をしてしまい、ふと気付けば起きる時間を随分と過ぎている。 　ヤバイ！今朝は会議があった！ 　慌てて飛び起きて . . . 本文を読む

「ミカタの問題」

　いや、どこかの本で読んだことをふと思い出した。 　ダレだったかなぁ？ 「頭の体操」だっけな 　もし、「ああ、この話は、誰それの話さ」と思い当たった方がいれば、教えていただけると幸いである。 　わたしを含めて、人は結構、「ひとつの見方」を発見してしまうとそれから離れなくなることがある。 　ある時は、それは . . . 本文を読む

「男の料理」 ～ ポトフ ～

　「えーっ？ポトフごときで『男の料理』？」 　と言う無かれ、その理由はこれ。 　某楽天のオークションで競り落とした「ベーコン塊　４ｋｇ強」である。 　横に置いたパスタの袋からも、その大きさが判るというものだ。 　と言うわけで、まずは解体作業から。 . . . 本文を読む

どうしても

気になるよねえ . . . 本文を読む

「翼」

　その日、何とか雨は止み、少しだけ晴れ間も見えていたが、長崎県I島には、まだ通過したばかりの台風の余波で、強風が吹き荒れていた。 　台風の最中をテントの中でテントが飛ばされぬようにして過ごすという、貴重な体験をした私は、同行している友人と共に、既に体をなしていないテントの側にへたり込んでいた。 　ここは、I島の空港側に作られた、公営のキャンプ場。 . . . 本文を読む

「意外な出会い」

　昼飯食って、ふと思い出した話。 　これまた、仕事で独国・D市に行っていたころの話。 　フランスでは、ちゃんとした日本食に出会うのに結構苦労したのだが、このD市は日本企業の数が多く、日本からの赴任者が多い所為で、わりとまともな日本食の店がたくさんある。 　そのおかげで、名前だけ「日本食」で怪しい店が多いフランスのように「日本食恋しい」病には、ならなかったのだが、流石に市内全域に日本食の店がある . . . 本文を読む