その人は、夕暮れの西桟橋を歩いていた。
海に向かって、まっすぐ。
楽し気に。
半ズボンの裾が、潮風ではためいている。
頭の後ろで組んだ手は 焼けたテラコッタ色。
きっと触ると熱いはず。
沖の
カヤックの人がふざけてオールを振って
何やら叫んでいるが、我々には聴き取れない。
「キョロロロロ・・・」
背後の森から鳥のさえずる声がした。
今まで聴いたことのない不思議な鳴き声。
南の島の、色鮮やかな羽の鳥の声。
ふいに
その人が日焼けした笑顔でこちらを振り返った。
ひと呼吸おいて
オカリナを吹くような具合に手を口にあてて
「キョロロロロ・・・」
その鳥の声色を真似はじめた。
いいね。
そんなのもいいね。
では、今夜は二羽の鳥になろうか。
私の髪には濃い桃色の花。
いたずらに刺した そのひとの指が
耳もとから唇へと
迷いながら滑ってゆく。
きっと
夜が明ける頃には、
ほんの少しだけ萎れて色あせる。
枕元のこの花も
私も。
【TB】梅雨本番 天人花咲く あさっては晴れる!
ぬちぐすいな「碧」と「紅」 大切なみんなのためにできる事
海に向かって、まっすぐ。
楽し気に。
半ズボンの裾が、潮風ではためいている。
頭の後ろで組んだ手は 焼けたテラコッタ色。
きっと触ると熱いはず。
沖の
カヤックの人がふざけてオールを振って
何やら叫んでいるが、我々には聴き取れない。
「キョロロロロ・・・」
背後の森から鳥のさえずる声がした。
今まで聴いたことのない不思議な鳴き声。
南の島の、色鮮やかな羽の鳥の声。
ふいに
その人が日焼けした笑顔でこちらを振り返った。
ひと呼吸おいて
オカリナを吹くような具合に手を口にあてて
「キョロロロロ・・・」
その鳥の声色を真似はじめた。
いいね。
そんなのもいいね。
では、今夜は二羽の鳥になろうか。
私の髪には濃い桃色の花。
いたずらに刺した そのひとの指が
耳もとから唇へと
迷いながら滑ってゆく。
きっと
夜が明ける頃には、
ほんの少しだけ萎れて色あせる。
枕元のこの花も
私も。
【TB】梅雨本番 天人花咲く あさっては晴れる!
ぬちぐすいな「碧」と「紅」 大切なみんなのためにできる事














