♪お玉つれづれ日記♪ 〜沖縄★美人画報〜

     
     ひらひら舞い落ちる うす色に

         言い当てられた気がした

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 アカショウビンの鳴く宵は

2005-06-04 | 沖縄〜竹富島回想録
その人は、夕暮れの西桟橋を歩いていた。
海に向かって、まっすぐ。
楽し気に。

半ズボンの裾が、潮風ではためいている。
頭の後ろで組んだ手は 焼けたテラコッタ色。
きっと触ると熱いはず。



沖の
カヤックの人がふざけてオールを振って
何やら叫んでいるが、我々には聴き取れない。



「キョロロロロ・・・」
背後の森から鳥のさえずる声がした。

今まで聴いたことのない不思議な鳴き声。
南の島の、色鮮やかな羽の鳥の声。


ふいに
その人が日焼けした笑顔でこちらを振り返った。

ひと呼吸おいて
オカリナを吹くような具合に手を口にあてて
「キョロロロロ・・・」
その鳥の声色を真似はじめた。


いいね。
そんなのもいいね。
では、今夜は二羽の鳥になろうか。





私の髪には濃い桃色の花。

いたずらに刺した そのひとの指が 
耳もとから唇へと
迷いながら滑ってゆく。




きっと
夜が明ける頃には、
ほんの少しだけ萎れて色あせる。

枕元のこの花も
私も。





【TB】梅雨本番 天人花咲く あさっては晴れる!

  ぬちぐすいな「碧」と「紅」 大切なみんなのためにできる事








  

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 うりずんの頃

2005-05-30 | 沖縄〜竹富島回想録
五月
毎年この頃の時期になると思い出すことがある。


それはある年の秋の終わり、
半年あまり住んだ竹富島を泣く泣く離れて、
私は再び故郷での闘病生活に戻ったのだった。

冬が来て春が来て、
お見舞いの手紙に添えられた、写真のデイゴの花が咲いて、散って
首筋の点滴が外されて、少し歩けるようになって、
よろよろと屋上に登って、澄み渡った青空を眺めて
心に決めた。

「会いにいこう」


八重山はうりずんの頃。
島がいちばん美しく、素晴らしい季節。
あの島の懐かしい人達に会いにいこうと。


しかし私が再び島を訪れたのは、ずっとあと。
九月になってからだった。

かつて働いていた民宿の「お母さん」は、畑にいた。
うつむいて、黙々と菜園の手入れをしている。

そのひとは、私をみつけるやいなや、
手放しで、畑も耕耘機もほっぽらかして、長靴のままで走りより
なにも言わないで私を抱きしめた。
涙で顔面をぐしゃぐしゃにしながら、私を抱きしめた。

「よかった、命あったねぇー」と。


うりずんの頃。
宝石のような八重山の島々が、いちばん美しく輝く季節。

竹富島の本当の「うりずんの頃」を
私はまだ知らない。








【TB】【TB企画】皆さんにとってのBLUE_SKYを大募集!:復活記念だぞ!

   ※お玉がすごく好きな企画です。みなさんもぜひ参加されたし。










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南風とジャグラー

2005-03-21 | 沖縄〜竹富島回想録
パパイヤの 青い果実を 
天高く 放り投げて

次々に 高く高く 放り投げて

日焼けしたあなたの腕が  
見事な図形を描く


南風(ぱいかじ)の大空いっぱいに 鮮やかなかたちを描く






【TB】竹富島写真日記North latitude 24 石垣島生活記

    ◆このパパイアの写真、今回お借りいたしました。

     八重山病がそろそろと再発しそうな、今日この頃、
     芸人さんとの『南国散歩』を、想像しつつ・・・。




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夜香木(やこうぼく)

2005-03-05 | 沖縄〜竹富島回想録
私が住んでいた竹富島の民宿の庭には
「夜香木」という名前の樹がありました。


季節は五月から七月。
ゆっくりと初夏の太陽が沈み、夜の到来とともに、静かに花が咲き
あたりに芳香を放ちはじめます。

幼いとき、母の鏡台にあった白粉の香りを思い出させるような香りです。


ほんの小指のさきほどの、小さな白い花が集まって咲くのですが、
風向きによってはかなり遠くまで、その香りが漂ってきたものです。


築80年あまり、伝統的な沖縄建築様式の古い民家は、たいそう風通しがよく、
開け放した畳の部屋のどこにいても
その香りが入り込んできました。

昼間の太陽で火照った肌を、ひんやりと心地よい潮風が撫で癒し
煩雑な明日のことを考えるすきもなく、ことりと眠りに落ちるのが常でした。



夜香木が香りをはなつのは夜だけです。


朝になると、とたんに恥じらい顔を覆う乙女のように、花はすべて落下して、
その濃厚な香りはあとかたもなく消えておりました。



◆写真は季節の花 300より



【TB】オフィスに咲く花(2) 【Kyogame】
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真冬の竹富島の楽しみ方

2005-02-23 | 沖縄〜竹富島回想録


お天気のいい日には 泳げばいいし。

肌寒い薄曇りの日は、なにか羽織って、白い路を歩けばいい。


自転車で島を一周するのもいい。

半日もあればじゅうぶん廻れる。



日が暮れたら、波打ち際に座り

とぎれとぎれの三線の音色を遠くに聞いて

泡盛飲んで、唄うのもいい。




真冬の夕日は落ちるのが早い。

南国の真冬の長い夜。




なんとなく人恋しい夜には

一年中咲いているブーゲンビリアの下で

知り合ったばかりの誰かと

夜どおし話すのもいい。




【TB】竹富島
   (ハルミネさんの竹富島写真のシリーズ、素敵。おすすめです。)

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