不条理み○きー

当面、きまぐれ一言法師です

「Feverish Night」

2005年04月30日 23時39分28秒 | Life
 今日、子供が熱を出して曰く。 「夕食は、蕎麦が食べたい」  不思議なことを言うものだ。  我が家の常識では、寝込んで食欲のないときの定番は、うどんである。  しかも、先日、讃岐からうまいうどんを取り寄せたばかり。  そのうどんは、子供も気に入っていたはずなのだが、訳を聞いて笑った。 「だって、固いんだもん」  いや、確かに太くてこしのある状態では、病人食には不向きかもしれない。  ちゃんと . . . 本文を読む

「流れ行く先は・・・」

2005年04月29日 23時55分03秒 | Life
「月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也。」  俳聖 松尾芭蕉が、「おくのほそ道」にそうしたためてから300年余が過ぎたが、この「客」は足を止める気配がない。  いや、とめられると、それはそれで困るのだが。  なんて、えらく文学的に(?)書き始めてみたが、たいした話ではない。  事は、先日、予告どおり「放電」した折の事にさかのぼる。  不意に休みを取ったものの、特にやる . . . 本文を読む

「月 光」

2005年04月26日 23時31分11秒 | Story
 さても、けしからん、不遜の弟子ぢゃ!  わしの留守を良い事に、大事なものを持ち出しおって。  この100年の研究の成果。  幾千の炎と幾万の氷を掛け合わせ、  幾億の水晶と幾兆の光から生み出しし奇跡。  あの、「眼鏡」を持ち出すとは!  一度、あの眼鏡をかけたなら、  美しい物は更に美しく  そうでないものも・・・それなりに  えい、とにかく、眼鏡をかけたものは、  これまで見たこと . . . 本文を読む

「情景描写」

2005年04月25日 23時58分03秒 | Blog
 お馴染みになってきたBLOG STATIONの文章教室。  今回のテーマは、「文章の表現と描写」。  最初に白状してしまえば、私自身は非常に描写が下手である。  所謂、「行間を読ませる」表現が出来ないので、細々と書き込んでしまい、文章が長くなる傾向がある。  つくづく、俳諧、川柳に向かないタイプのようだ。  ということで、このまま行くと、愚痴が長くなるので、早速、新しい課題に挑戦してみよう . . . 本文を読む

「移る季節」

2005年04月24日 20時52分00秒 | Story
 朝一番の広島行きフェリー。  とりあえず、席を確保して、慌ててデッキに戻り、桟橋を探す。  しかし、そこにはキミの姿は無い。  当たり前か、今日は月曜日。  キミも仕事に行く時間だ。  慌しい旅。  押し付けられた仕事にケリを付け、上司に「休暇」を宣言。  その脚で乗り込んだ最終の飛行機。 「いま、着いたよ」  突然の電話で空港によびだされ、迎えたキミの驚いた顔が忘れられない。  それから . . . 本文を読む

「男達のバン・・・かな?」

2005年04月23日 23時58分52秒 | Life
「ライオンの前に居ます。」  ちょっと低くしゃがれた男の声がそう告げて、電話が切れた。  新橋。4月22日金曜日。午後6時57分。  約束の時間にあと3分だ。  ここSL広場は、でかいSLが置いてあり待ち合わせのメッカ。  それ故にここならばと提案したのだが、金曜である事を失念していた。  人が多すぎる。  手掛かりは、「ライオン」  だが、「ライオン」なんてどこに居るんだ!  気ばかりが焦 . . . 本文を読む

「魅せられて」

2005年04月22日 16時57分56秒 | Book
BLOG STATION「あさがお支店」を読んで思い出した話。  まだSF青年だった頃、ある本に恋焦がれた事がある。  その本の名は、「たんぽぽのお酒」  作者は、幻想と抒情のSF詩人レイ・ブラッドベリ(Raymond Douglas Bradbury)  そのタイトルを何処で耳にしたのかは、もう既に忘れて久しい。  何かのレビューだったのか、萩尾望都あたりのマンガに出ていたのか、ただ、そ . . . 本文を読む

急遽「放電」

2005年04月20日 23時56分38秒 | Boyakky
 先日の「絆」には、一部、実話が混入されている。  突然、何の関係も無い仕事のサポートを振られた事である。  おかげで、3月の終わり以降、まともに休んだのは、4/5の子供の入学式ぐらいである。  まあ、今週の日曜に「ほにゃらら」試験を受けに行ったので、その日は仕事をしていないが、これも「会社」のお達しなので、似たようなものだ。  一応、最初に言われた範囲は型をつけたのであるが、どうも際限無し . . . 本文を読む

「以心伝心」(書評:小梅ちゃん―初恋すとおりい)

2005年04月19日 15時03分12秒 | Book
「私が着物の女の子を描くと、どうも「小梅ちゃん」風に  なってしまうのは、「林静一」さんの大ファンだからです。  子供の頃からあの方の絵が大好きでした。  もう、林さんの描く線が  お玉のDNAに刻まれているぐらい好きなんです。」  うちではおなじみ、「♪お玉つれづれ日記♪」の記事、女の「ひとり花見」マニュアルの私が書いたコメントに、お玉さんが返した答えである。  これを見て、驚いた。  だっ . . . 本文を読む

「キミの瞳に・・・」

2005年04月18日 23時58分05秒 | Blog
 えーと、「BLOG STATION」の「書き方教室」の新しい課題がでました。  以下、「文章の題名~読みたくなるタイトル」から、抜粋。 ■【TB企画】あなたなら、どんなタイトルをつける? 実際に、タイトルを考えてみましょう。 次の【例文2】にタイトルをつけてみてください。 ◎例文2 眼鏡を外したら物凄い美人だった、などというのは、マンガや小説の中の話だろうと思っていたのですが、初めてそう . . . 本文を読む

「おいしいラーメン屋さん」

2005年04月16日 21時27分48秒 | Life
 先日、某裏社会にて、とある女性から「ラーメン編は無いのですか?」と涙ながらの(?)リクエストを頂いたので、今ここに、先日の「ケーキ編」に続く「ラーメン編」をお送りする。  ただし、あくまで「自論」ですので、「本格的ラーメン評論家」の方からの突っ込みはご遠慮いたします。  さて、「ラーメン屋」の基本は、ごく当たり前だが、「ラーメン」である。  ここは、ひとつ、醤油であれ、塩であれ、はたまたと . . . 本文を読む

「男のひとり酒マニュアル ~中華街編~」 

2005年04月15日 23時59分49秒 | Life
 客先と打ち合わせの後、珍しく接待。  保土ヶ谷での打ち合わせだったので、そのまま中華街に繰り出した。 「接待」とは言え、「食事会」に毛の生えたようなもので、とりあえず喰って飲んで、その後、当り障りの無い話をぼそぼそと交わしつつ終了。  客を見送った後、単身赴任の上司もそっけなく 「ぢゃあ、俺は暫くぶりの家に帰るので」  と言うことで、中華街の真中で、イキナリの開放される。  時計を見れば、 . . . 本文を読む

「性(サガ)」

2005年04月14日 23時59分40秒 | Fetish
 今でこそ、「ZENATI」なんて検索すると山の様にひっかかるし、なんだか「フェティシュなアイテム」の座を滑り落ち、「東急ハンズ」で売られるパーティグッズの地位に甘んじてしまったようにさえ見える。  それ以前の状況では、こんな衣装には演劇やTVくらいでしかお目にかかることが無く、それゆえ、「女戦闘員」等が登場すると、目を皿のようにしてみていた物である。  だが、まだまだ、こういう特撮物のア . . . 本文を読む

「不条理」風味

2005年04月13日 12時00分34秒 | Life
 BLOG STATIONのkenさんの「文章の構成~起承転結」に対して、すしバーさんが返した記事に触発されて、私も「自己分析」に挑戦してみました。 (分析なのか?)  まずは、基本の例文。 ◎例文1 私は家から最寄り駅まで行くのに自転車を使っている。 今朝も、駐輪場へと急ぐサラリーマン達の流れに乗って、 ペダルをこいでいたのだが、信号待ちで私の前に、 若い男の子が乗った自転車が立ち . . . 本文を読む

 夜 話 ~ 男の場合 ~

2005年04月12日 23時59分44秒 | 夜 話
 事後の心地よい疲労感に包まれて、ベッドに横たわっていると、  そのまま夢の魔王に攫われそうになる。  やめろ、俺に構うな。  しかし、俺だけで、魔王に太刀打ちするのは難しい。  辛うじて俺を現世に押し留めるのはキミ。  寄り添うキミの重みが、唯一の絆。  幸せの重み。触れ合う肌の触感。    それでも魔王の誘惑は執拗で、何度目かの波が俺を攫おうとした時  不意にキミが、俺の肩をぺろりと舐め . . . 本文を読む