ブログネタも尽きたところで先輩宅へ暇つぶしに出かけました。先輩は植え替えの最中でしたが一時手
を止めしばしの風蘭談議に。で、たまたまそのとき手にしていたのが3本立ちの朱天王の虎で、先輩曰く
「十数年作り込んできたが全然増えないし大きくならない」とのぼやきが節(実は数本立ちの株がもう
1鉢ありました)。しばらくは先輩のぼやきに耳を貸しつつ、私のところにも大きくはならないものの
先輩から譲ってもらった少子を入れると10芽に増えた株があるとご報告(一度だけですが相も変わら
ず作落ちさせています。それがなければおそらくは今の倍くらいには増えていたかと)。で、話は続き
ますが、大きくならないのは本種が実生作出種で、持って生まれた性質ではと先輩に尋ねたところ「こ
れは実生ではなく大阪の趣味さんの棚で本来の赤花が咲く朱天王が芽変わりしたもの!」だと聞かされ
ました。今の今まで全くの実生種と思っていたので「思い込み」甚だしいことこの上ないですね。
当然ながら、先輩から言われるまでもなく、その日を境に朱天王の虎を見る目が変わったのは言うまで
もありません。
2023年6月12日撮影
適当に作っていたので所々に痛んだ葉が。
私の手元にある株も先輩とほぼ同時期に作に入っているはず。やはり
思うように大きくは育ってくれません。これはこれで芽変わりとしての本種の主張と思えば逆に良い結果かなと嬉しくもあります。とはい
えもうすこしボリュームアップさせたいのであまり使うことのない活力剤も交えながらこれからは心新たに頑張っていこうかと(いつもの
ことながらただただ思うばかりに終わりそうです・・・が)。 あと、作下手が影響しているのかどうかはわかりませんが一度たり
とも開花を見ていません(これは先輩も言っています)。そういえば譲り受けたときに先輩が言っていた「これで赤花が咲けば!」との一言
が思い出されました。「時すでに遅し」・・・いやいやまだまだこれからと自問自答しながら、よっしゃの気合い注入です。