本種も山採り品でその稀少価値も高く、濃紺の葉に白縞を流す非常に綺麗な品です。しかし、昨今の冊子に掲載されるような将来を担う
であろう品種群を見るとその自負もどこ吹く風といった感じで、まあそれら品種群の素晴らしいこと、感嘆ものですね。縞物もさることながら
まぁ~覆輪種もすごいすごい!!そこへ豆葉種においても縞柄品種は数多くそれらがまた覆輪へと変化し、気づけばアッという間に別格
稀貴賓の座が殆ど入れ替わっていたということもあるかもしれませんね。まぁ~富貴蘭の世界もその移ろいの速いことといったら・・・・・・・・・()
一時は覆輪になるだろうと確信した時期もあったのですが、世の中そう甘いものではありませんでした。
今の上2枚の葉がご覧通りで、覆輪への期待感は遥か遠くへとすっ飛んでしまいました。ハァ~
この子は親から外すと即効ダメになるかな。なんにしてもこれだけ派手だと綺麗でもなんでもないので早く見切ったほうがいいの
はわかっているんですが、先にも書いたように本種の希少価値を思うと中々おもいきれなくてづるづるとってなことがこれからも続き
そうです。
濃紺の地の色と斑の白さのコントラストが抜群で葉艶もいいですね。このまま縞斑でも一級品かと思いますが時代背景を考えると
やはり覆輪への変化を期待したいかな。
その内派手な子も混じるだろうと思っていましたが、いまだに地味目の上柄が継続しているようです。採光も控えめに
してきた割りには徒長した葉もなく、サイズ的にもこの大きさなのでしょう。縞も雪白なので日焼けを心配しましたが以外
と日にも強いようです。といっても細縞がほとんどなので、今後太縞が通った場合にはどうかという疑問が残りますが。
久々ですが、親木の新葉にそこそこの縞が通りそうです。はてさて問題の日焼けはどうでしょうか。
子木ですが、この子の新葉にも中々の太縞が。親木と併せて日焼け具合を観察するにはもってこいですね。
相変わらず軸の泥だけは一級品ですね。軸元に先の黒ずんだ極短い根が2本見えますが、これはルビー根の結末です。本来は
泥根の品種ですから、何かの要因で出たルビー根は御多分にもれず伸長は見込めませんでした・・・・・・・・残念。
盛夏から晩秋にかけての間が最も輝く(といっても何が輝いているのかよく解りませんが)品種かと思います。
かといって只々日強く炙ればいいのかといえばそうでもないのですが、この時期が一番です。
冴えのいいときには、天葉などに透明感が感じられたりもするのですが今年はイマイチのようです。
腰斑はそこそこに出ているようですが、やはり全体的にはもう一つの感じですね。
この子はそれなりに腰斑の冴えがよい(実物は全体的に、もう少し黄色味が強く表現されています)ようです。
去年8月下旬頃の画像ですが、親と右下の子の天葉が透明感よくのびています。
これは一昨年11月の画像ですが、腰斑がことのほかよく表現されています。風蘭というのはその時々の気候や
環境によりいろいろと変化してくれるので、栽培する上でもやはり楽しみ多い植物ですね。
本品の場合、縞芸ながら親木にはさほどの縞が流れている訳でもなかったのですが、ついていた2番子が
白地に松葉を散らすような感じで上がっていたので、もしやとの期待から棚入れしたものです。しかし、その子
も葉を繰るごとに斑が薄れゆき、期待していたものとは日増しにかけ離れていくいっぽうのようです。
これは1番子です。極細い縞が入ってはいますがやはり目の覚めるような縞が数条ほしいですね。
これが期待の2番子です。ところが・・・・・・・・・・・いま伸びている新葉で柄が相当薄くなりつつあるようです。
親木に入る斑縞は葉縁に入る傾向なのか、中の方には中々寄ってきてくれません。でも、いずれは3番子のような葉が出ることも
期待して・・・・・・。
我が家では、この時期としては数少ない根が動いている品の一つです。泥根です。
我家にきて8年くらいになるかと思います。ルビー根というので棚入れしたものですが、当時、細い縞が
数本通る程度のものから一応中斑縞とはっきり解るところまできた品です。但し、根はルビー根ではあり
ませんでした。
後暗みのため、新葉についてはその斑がよく見てとれますが、次の葉以降段々と暗んでいきますので
下の方の葉は無地となってしまい、結果、棚でもこれといって目立つこともなく非常に地味な存在の一品
です。
これがルビー根ならもう少し印象づく品種となったんでしょうが・・・・・残念。
中斑品種の特徴らしく葉裏から見るとその斑の状況がよく解りますね。はぁ~・・・・・これが葉表に表現されていれば・・・・・。