大きさ的には中型の部類かな。でも軸太に肉厚の幅広い葉なので、そのボリューム感は抜群です。
散斑縞と思うので、もっともっと最上の派手な子が付くと思いきや未だに超の付く地味または最悪の無地子しか出ていません。親も
もとは柄が葉の両面に入っていたのに今は片柄に。とにかく柄のいい方に子が付くようにと、常に柄のある方に日を当てています。が・・・・・
これといった子も出ず思うように事が運びません。散斑系の品種は割と派手な最上柄が出やすいものなんですが、本種は少し勝手が
違うようです。
葉艶があり、紺性も強いので非常に綺麗なんですが、更に魅力を引き立てる意味でも派手柄がほしいところですね。
後に暗んでいきますが、下葉でも完全に無地になることはありません。天葉が完全最上の散班であがってくる姿を
想像しつつ、日々とらぬ狸の皮算用があと何年続くことやら。
姿が変わってしまったので、もしかしたら少し変わった花でも咲いてくれないかなと期待していた高野幽玄
です。・・・が・・・・・ようやく咲いた花は・・・・・・白色のまったくの普通花でした。
花は見事に期待を裏切ってくれましたので、あとの期待は子出しです。が・・・・・・・・・未だに素一本のまんま。
芯止まりも心配しましたが何とか葉繰りが進んでいます。それにしてもこんな姿ですので、今のうちにぜひとも一子を
お願いしたいものです。ま、強い品種なので作は容易です。ですから芯止まりさえなければ大丈夫とは思いますが、いつ
までもこのままではね。
鹿児島産とのことで棚入れした品種です。サイズ的には中型程度の大きさで推移しています。班の濃淡は御簾影
よりも鮮明ですが、実生氾濫の昨今ですので・・・・・・・・
軸太く、葉幅もあるので中型程度の大きさといってもそのボリュームは中々のものです。無地の大子と半柄気味の子との
3本立ち。この色合いですのでたとえ無地でも育つだろうと思いましたが、以前についていた同じような無地子はこれくらいの
ときに枯れました。白班や黄斑の種類の幽霊とは条件が違い育つと思っていたのに、やはり幽霊は幽霊ということで、青く
見えても葉緑素が足りないんでしょうかね。
枯らした1番子と2番子は幽霊。3番子でようやく柄の入った子が付きました。小さい4番子は今のところ幽霊かと。子吹きよさそう
に見えますがどちらかといえば今一の方なので、できれば幽霊はご遠慮願いたいものです。
軸の泥はこの程度。
先輩の手元にはこれぞといった最上柄の愁蓮がありますが、そんな最上柄なんか本当に極々まれにしか生まれないだろうと
思われるくらい上柄に恵まれにくい品種だと思います。
この親木は、下葉の方では縞が両サイドに入りそこそこの上柄だったんですが、上にきて源平気味。
しかしながらも、なんとか斑が継続しているのでまあまあいい方です。これまでにとれた子は、地味柄
か無地の子で、派手柄の子は一本もありませんでした。作っていて無地の子から縞が出たケースはなく、
また地味柄の子などは無地に向かいやすい傾向にあるように思います。
この柄だと、本種としては上芸の方かもしれません。
今シーズン幾芽かの子が芽吹いたんですが、その一芽に初めてこんな子がでました。
後暗みの牡丹芸なら大歓迎といったところでしょうが、本種はどちらかといえば後冴え気味なので手放しで喜べないですね。でも初めての
派手柄先に向かって楽しみではあります。
この前が祥風だったので、今回は同時期に世に出た祥雲ということで。
九州産なので肥培すればもっと大きくなるだろうと思っていたんですが、我が家ではこの大きさが限界かな。少し
以外な結果です。先輩からの一鉢も預かっていますが、無地に近いくらいの芸でありながらこちらも似た程度の大きさ
にしか育っていないのでこんなものかもしれません。
本種の一芸なる腰斑がよく表れています。
葉芸は、無地で伸び始め下葉に向かい中透けもどきになっていくものです。中透けもどきと勝手にいっていますが、葉の表には斑が
表れますが葉裏からみれば無地としか見えないからです。登録品ではこんな芸の品種は珍しいかと。
葉裏からみれば全くの無地にしかみえないですね。
本種として相当の上芸であれば、葉持ちのよかった下葉なんかではぼやっと中透け(どちらかといえば紺覆との表現の方がいいかも)っぽく
見えるケースもあります。
以前、ある方のホームページを拝見した時に記載されていたんですが、風蘭の葉は3層構造になっているとか。これらの各層にどのような
形で斑が入るかで覆輪や中透けなどいろんな品種芸に分かれているようです。本種の芸は、斑が葉表に強く表れるのものなのですべての層
には斑が通っていないんでしょいうね。
本種のような葉芸は継続性がいいだろうと思われがちかもしれませんが以外や以外で、無地のものも出します。この株も左側に
付いた2本はほぼ無芸。また、そんなものでも日強く炙れば芸が表れるといわれているようですが、そう簡単にでるものではないので、
もし購入の機会があるなら上芸品がよろしいかと。・・・・・(どの品種にもいえることなのでおおきなお世話でしたね)