風蘭よれよれ栽培日記

風蘭・富貴蘭の成長記録

凛風

2016-08-28 16:41:53 | 縞 物

とてもじゃないですが、画像に残せないほどに作落ちさせてしまっていた凛風です。このほかに3鉢ありますが
無地の株立ち以外はすべてにおいて何本かは枯れてしまったり今も枯れそうな子がついているもの(それも最上柄
など、棚入れ当初は作もしやすい青軸・青根の後冴え種で経年順調に作を続づけられていたのが2013年の冬越しに
失敗して以降どうも不調が続いています。この株も枯れそうな子がついていますがようやく記録しようかなという程度に
回復してきました。また、子の一つが久々に本種の本芸といえるような柄になってきたので3年ぶりに記録です。

平成28年8月28日撮影


残暑厳しい中ですが綺麗な青根を伸ばしています。


親はみたとおりの無地状態。ですが出た子のうち4本に柄が(内、1本は立ちが葉を開かず少しやばいかも)











この子が久々に将来を期待できそうな本芸・柄行きの1本です。


天葉は紺縞のように上がりこれが後々にややくすんだ黄縞に冴えてくるのが本来の芸。


教科書通りの柄行き後はこれが延々と続いてくれることを願うだけ。
ここから先は風蘭任せの運しだいという、風蘭を趣味とする愛好家にとってはある意味、趣味の醍醐味かな

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幽谷錦と祥風

2016-08-15 15:48:52 | 縞 物

 今日もお盆休みとあり朝から風蘭を眺めていました。久々に幽谷錦を手にしましたが、さすがというか
過去に名鑑の最上部に名を連ねた品種だけあってやはりその芸は一級品ですね。


<平成28年8月14日撮影>

幽谷錦と祥風を並べ撮りです。




 派手子ですが幽谷錦の特徴である雲が現れ何とも言えない風情が際立ちます。幽谷錦の醍醐味ですね。


 柄がさほど見て取れませんが沈み気味の細縞が4・5本通っているので、幽谷錦を作る上では最上の柄行き
と思います。


 このような太縞などより雰囲気がいいです。


 風蘭はコレクション性が高く、そのため希少性が価値を高めるところかと思いますが、芸風や柄の良しあし、株立ちの具合
といった品種としての綺麗さや丁寧な作りこみなどに価値観を見い出すのも伝統の継承という面では大事なことなんでしょう
ね。実際の品評会などは無縁の私ですが、ブログに掲載の写真など拝見すれば作者の思い入れや意気込みが感じ取れ、
常日頃から大事に大事にと作に励んでられるんだなと、自分への叱咤激励もかねて皆さんの努力の賜物を拝見しています。




 祥風の葉も立ち葉ですが、幽谷錦の凛とした立ち葉に比べやや姫葉ぎみに展開するので幽谷に比べると
優しさを感じますね。木も九州産なので一回り大きく雄大さを感じます。













 

コメント (1)
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この時期ならでは!!

2016-08-14 09:33:07 | その他葉芸

 今シーズンのミカンの着果具合ですが、記録的ではといえるくらいよくついています。そのため、
例年よりひと月くらい早い6月中旬より摘果に励んでいます(自分はサラリーマンなので妹の嫁ぎ先
での話ですが)。その摘果もお盆の間は小休止ということで久々に風蘭をゆっくり眺める時間が
出来ました。そこで、シーズン中この時期が最も輝く地元産の風蘭2種をさっそく記録にと朝から
カメラを手に一汗かいてみました。

<平成28年8月13日撮影>

釜中産風蘭の親木と今シーズン当初の割り子1本です。










 この時期以外はさほど葉が派手ることがないのでどうしても斑としての気配は片側に偏ってしまいがちです。ですか
ら右側は斑らしきものが残りますが左側はほぼ斑なしの青。下葉から2枚目の一度だけ派手たことがあった葉のみに
少し斑らしきものが残っているだけです。






 割り子ですが、根は十分と思いましたが春先の株分けなのでやや暗めに作をしてきました。そのためか
親木ほどに派手ることなく無地の風蘭状態です。本種の斑は黄色味が強く現れるので日強く作った方が
斑の出がいいのかもしれません。現在、親木とそれについている少子の他はこの割り子だけの3本しか
ないので試験的な作で枯らしては元も子もなく、親木についている少子が株分けできればいずれかの1本
をもって日強く作って観察したいと思います。





楠本産風蘭で、50%遮光と直射下栽培の2鉢です。
大きさの違いが歴然ですね。






 上が直射下の栽培と下が50%遮光下での栽培。立ちの葉のみですが、50%遮光下の方はこの時期だけ透明感が
現れ清涼感が楽しめます。一方、直射下の方は透明感なく葉が荒れるだけ。先の釜中産とは違い、こちらは日採りを
抑えたほうがいいようですね。














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