地元ではありませんが同じ和歌山産なので愛着の強い白縞というより白の散り斑縞が的を得ている
紀北地方で採取の品種です。前にも書きましたが三田の専門店にあったものが巡ってきたものです。
平成28年4月23日撮影
向かって左側2本は散り斑覆輪気味.
こちら向かって右側は散り斑縞柄です。
この前の植え替えで裏側についていた下のものと同じようなを一本ですが、外して別植えにしました。自分的に
はこのような柄が結構好きなので早く増えてほしいとのことからですが、さほど根が十分ではなかったのに悪い
癖がまた出てしまいました。この前も書きましたが、富貴蘭の著書にも根が3本あることを確認してから株分け
するよう師事されているように本当に根が大事と思います。ですから、つい早割りしてしまうこの悪い癖をなんと
しないとかえって時間を要してしまいますね。反省反省。
僅かに根が伸び始めた綾南の縞です。
太い縞の入った天葉が伸び始め、柄の継続が確認ができたので一安心
とおもえば・・・・・・・・・・・裏側は無地。
初心に帰り、作る楽しみをと去年の5月ごろに本種を含め小さな苗を数鉢棚入れした内の一つ。本種は
泥軸の縞ですが根がルビー根なので今後の成長を最も楽しみにしている一つです。葉繰りは棚入れ後1枚と少し。
まだ根も十分でないので成長があまり捗りません。それに加えルビー根ということもあり根作りも大変。
植物は根から養分等を吸い上げるのは当たり前で、やはり根をしっかり作らないとしっかりした良い木は夢の
また夢になってしまいます。と、わかりつつも今年の植え替えで分かったんですがせっかく伸ばした長目の1本
がダメになっており、またまた今シーズンの成長もまず鈍くなってしまうでしょうね。
平成28年4月23日撮影
平成27年5月30日撮影
今日、4月23日に眺めてみたところ、ようやく根の動き出しが確認できました。しかし、ルビー根です。果てさて
根の成長が止まるまでどれだけ伸びてくれるでしょうか
平成27年5月30日撮影
おそらく同じような時期に根が伸び始めているはず。ということは一か月かけてこれくらいしか伸ばせないということに。先が
思いやられます。
棚出し後のたっぷりの水やりで休眠から目覚めたのか、柄が抜けてしまったと思っていた親木
の天葉に戻った縞がはっきりと浮かんできた霧島(仮名)です。
平成28年4月17日撮影
はっきりと浮かんでいるのは葉先からの細い1本とそれに並んだ葉の途中からの更に細い1本の
2本ですが、よく見れば青の部分にも沈み柄があるようで今後の更なる柄の復活を期待します。
これは将来を期待する2番子。その天葉が・・・・・・・
・・・・・・・・結構派手に。ま、本種は縞・虎芸なのでこれくらいの柄なら葉落ちすることなく逆に特徴が
際立っていいかな。
これは、霧島の大きさをわかりやすくするために大型の翠宝と、愁蓮も九州の木ということで
大型のためそれぞれを3鉢並べてみました。やはり霧島の大きさが際立ちますね。わが家の
棚では奄美系をあまり栽培していないので、霧島がダントツ1位の大きさです。ちなみに鉢の
サイズは3.8号です。
この前ですが、都市の専門店で結構高額で売り出されていたのを聞きつけたらしく、余剰苗
がないかの問い合わせを受けた愁蓮です。もう一鉢この株の親株がありますが、このような
問い合わせが来るのもブログに載せているからなのでしょうね。また、これよりも前になります
が石垣城跡の白縞と釜中産の山採り種についても問い合わせがありました。これについては
一応わが家のみのオリジナルと思っていますのでお譲りすることは丁寧にお断りしました。
平成28年4月17日撮影
このあたりの柄が本種ではねらい目の最上かと。
派手最上だと出る子の多くは幽霊気味の大覆輪になりやすく、地味だと青子になりやすい非常
に良柄の出にくい品種かと思われます。派手な大覆輪でも地味柄につけておけば枯れることなく
育つので、株立ちでの見た目の良さを際立たせるアイテムとしては重要です。しかし、外して単独で
の生育となると派手な分成長阻害を起こしやすいかな。ま、これはどの品種も皆同じですね。
手元にあった一本の鹿児島産の大型縞が覆輪へと移り変わったものですが、
縞柄当時の大きさは宝錦を一回り以上二回りくらい上回るのものだったので
まずは別種と判断。しかし、覆輪に変わった後の天葉の伸びだしがやや緑を帯びて
いるという部分では宝覆輪と特徴が似ている品種です。
平成28年4月17日撮影
色味など比べたく、翠宝と並べてみました。
素木もそうでしたが、非常に筬がつまり天葉以外は葉と葉の隙間があまりなく、姫葉でない平葉気味
の容姿がそのまま引き継がれています。
上下の画像比較ではやはり翠宝の黄色味の強さが際立っていますが、鹿児島産の覆輪もさほど遜色なく
色づいているように思います。また、左側の葉はやや見劣りしますが右側の葉なんかは翠宝に負けず劣らずの
葉幅を引き、年々ボリュームアップしているように思います。ただ、今回の植え替えでこれまで付けていた
青の兄弟木を外しているので単独でこのボリュームを維持できるかという気がかりが今シーズンはついて回りそうです。
翠宝と比べるてわかるように、鹿児島産のものはまだまだ覆輪が甘いのでこれまで出た子は
幽霊ばかり。今ついている子の紺のりも期待うす。この点は翠宝とは大違いですね。