風蘭よれよれ栽培日記

風蘭・富貴蘭の成長記録

福井産耳摺り斑

2023-05-29 09:00:00 | その他葉芸

 地方の片田舎暮らし。しかも出無精も重なり誰と趣味談義をするでもないので富貴(風)蘭知識と言えば趣味と始めた当初に目を通した参考書籍と先輩諸氏から教わった記憶程度しかありません。ブログも数少ない中から更に気に入ったものだけを記録しながら微々たる変化に心躍らせている程度のレベルです。でも、そんな私のブログにも目を通して下さる方がいらっしゃり、これと大した品種の紹介が出来るわけでもない私としては時としてなんか申し訳ないなと思うときもあります。で、最近になってようやくですが、そんな方々のブログを一度拝見しようと訪問させていただきました。するとどうでしょう間髪入れずの連続 なんと何れの皆さんも極めて貴重な品種や別格希貴品等々輝かしい品々数多く揃えられ、おそらく富貴蘭会を賑わす錚々たる方々なんだろうなと感じ入るばかり。一方、ブログのコメントを読ませていただくと本当に純粋に富貴(風)蘭栽培にいそしんでおられるのだと強く感じ入るコメントばかり。そん方々のブログを拝見するにつけ、江戸時代より伝承されてきた富貴蘭園芸において、ブログ上で好き勝手を書き連ねまた金銭的価値も求めながら趣味とするような感覚の私では立ち入る世界を間違っているのかなと、少し思い至る昨今です・・・・・おそらく懲りませんが

2023年5月20日撮影

  

 本種の斑は殆どが耳摺り斑。それに加えての葉重ねの良さが最大の特徴かな。

 

 

 2019年に撮影した画像があったので参考まで(当時オークションに出品しなければこれを上回る葉を重ねた株があったんですが)。 

 うまく作ればこの倍とは言いませんが片側20枚くらいの葉重ねも狙えると思います。

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(仮名)平戸風月

2023-05-27 09:00:00 | 縞 物

 そろそろ記録に留めようと思う品がなくなってきました。もう少し頑張ってみようと思いますが近日中にはしばしのアップロードは休止・・・かな。次は少しの花物の開花を待っての再開って、これもわかりませんが

2023年5月15日撮影

 4年前?に棚入れしたと思う九州産の平戸風月です。泥軸・泥根の散り斑縞種です。今回、同じ九州産ですが風蘭の産地で有名な綾町産の散り斑縞種と比較したく思い、並べ撮りしました。

2023年5月15日撮影

 

 葉先鋭い立ち葉性の葉がひねり気味であるところが特徴を醸しだし、ただの散り斑縞種とひと味違うところかな。葉の紺性もやや淡い感じです。

 

 こちらは綾町産で、全体に見る草体は姫葉姿。しかし幅のある葉は肉厚で中には金広錦が特徴とするへの字型の葉も交え、優しさよりも力強さを感じる散り斑縞種かな。上下画像を見比べればその違いがハッキリと。葉の紺性も本種の方は強いです。そのため同じ散り斑柄でも青味強く感じます。

 

 これは親株との比較。ちょび柄の芽が2本付いていますが殆どが無地です。

 

 殆どの芽がひねり気味であるのがよくわかります。

 

 古い話ですが実生種の富岳が世に出て以降、日を追うごとに散り斑柄の人気が薄れていく一方(但し、登録品では至楽や未登録では銀嶺の最上柄など作が難しく未だ高値の花というべき幾多の品種もあります)のように。とはいえ曙性のものや下葉まで明るい斑柄のものなど、散り斑柄といっても品種による性質の違いも多様であり、綺麗にまとめて作れば見栄えもよく、また、作のし易さから安心して楽しめる私のような作ベタにはもってこいの品種ですね。

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作次第? ここまで違いが!!

2023-05-25 09:00:00 | 余談

 我が家のものは無地ですが、曙芸や縞芸などバラエティー豊かな芸を秘める高野幽玄です。

 元は一本の苗からのスタートでしたが結構子を産んでくれたのでそれぞれに日照加減や水苔の使用量(乾燥の早さを加減)などを変え、成長を観察してきました。

2023年5月15日撮影

 

 上の画像左が親株です。で、その親から株分けした同程度の株を数年直射下で栽培したものが下の画像です。ここまで小さく(萎縮?)

縮こまり、黙っていれば全くの別物となりそうです。

 当時の鉢は今の素焼きラッパ型ではなく鉢の縁が黒く上塗りされた楽鉢でした。何本かの子芽は日焼けで枯死したこともあるほどの悪環境でも頑張ってこれだけの本数を残してくれました。しかし、ただただ縮こまっただけ。それ以外の変化は全くといっていいほどありません

 下の画像はときおり燕尾葉を出したりする上画像の厳しく育てた子の親株です。

 

 一見縞と見えますが堅状線がそのよう見えているだけで右裏側には堅状線の凹みのみ縞が通っていません。残念

 

 一方、こちらはもう一つの兄弟株で、その内の一芽の天葉に僅かな縞が。

 こちらは葉裏にまで柄が通っているので縞と言えそうです・・・が・・・やや残念()。葉元に近づくにつれ細くなり途切れそう。しかも葉縁縞。これでは柄の継続は差ほど期待できそうになく、いわゆるびっくり縞に終わりそうです

 

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勝手な想像

2023-05-23 09:00:00 | 縞 物

 左は(仮名)佐多夕映。右はこの前記事をアップしたばかりの祥風です。

 棚入れは祥風が先で佐多夕映えはその2年後くらいだったかな・・・あまり良く憶えていません

2023年5月14日撮影

 

 

<佐多夕映>

 後冴えかな。少し極端かも知れませんが葉の出始めは柄が沈んだような感じで一見無地か(液比のやり過ぎで青味が勝りすぎ・・・かな)と思うときも。でも、下葉に向かうほどに冴えてくる。そんな感じです。

 

<祥風>

 本種も葉の伸び始めは縞が沈みがち(これも液肥過多が影響)。でも、無地と勘違いするほどではなく割と早めに斑が浮き出てきます。

 

 どちらも泥軸ですが根は見た目ほぼ青根に近いかな。

 軸の泥は佐多夕映の方が勝っているようで、祥風は一見青軸と見間違うくらいです。

<佐多夕映>                         <祥風>

 

 この両種、はてさて同じものなのか似て非なるものなのか

 出来れば別種であってほしいとの自分勝手な意識が働いているのか手に取って見るに付け無理矢理その違いを見いだそうとしている自分がいるようです

 富貴蘭(風蘭も含め)を楽しむ上で、人口的に実生生産が行われ数多くの品種が生み出されている現在、それら品種数や流通量などマクロ的な見極めも必要とは思います。しかし、伝統園芸の観点からすればやはりミクロ的な考察を大事にし、楽しみ方の一つとしていきたいものですね。

 私の場合、経済的余裕無く欲しいもの数あれど手が出ないだけそのため手元の少ない品種で楽しむしかない()ただただそれだけのこと・・・ですが

 

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釜中区山採り種

2023-05-21 09:00:00 | その他葉芸

 平成11年、山野草店で麻袋に詰め込まれた無地の風欄を小分けしていた際、葉縁がほんの僅かに糸覆輪模様に見える5枚葉の小子を見つけ、気になったので少し高額でしたが一か八かと譲り受けた、我棚のオリジナル?種です。先の通り5枚葉の極小さな子だったので根も細く一進一退の繰り返しが数年続きます。その間は良くて元々の葉数と同じ5枚が限界。それ以上に葉を重ねることがありませんでした。そうこうしているうちにようやく自力を付けてきたのか少しずつ子も芽生え、一時は親を含め6芽まで増えた?かな。で、今は親1本に子が一芽。又もやの作落ちが見え見えですね

2023年5月9日撮影

 

 

 以前にもう少し虎系模様が入ったこともありましたが今は腰斑が目立つ程度の状態。気がつけば作り続けて24年・・・って、24年間の成果が・・・こ・・・れ・・・だ・・・け・・・    

  

 ある程度の芽数になれば絶やさないうちに作上手な方に譲ることも考えないといけないのかな?

 

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