過去に何本かオークションに出品したこともあったんですが、さほど評価されなかった祥風です。好きな品種
なので小遣い稼ぎ用にと株分けしていた割子とともにしばらくはじっくり作ろうかと思います。
それともう一つは青軸・青根の地元産種。紅天狗が採れた隣の金屋地区からの縞種は棚にもありますが吉備
地区産はこれが初めて以前出入りしていた地元の山野草店さんでも吉備地区(当時は吉備町でした)のもの
は一切見聞きすることはなかったので、結構貴重なのかもと楽しんでいます。
平成29年6月24日撮影
葉幅は並みかもしれませんが凛としており、さすが九州産といわんばかりの大きさに育ちました。その葉
に幾筋もの縞が入り非常に綺麗に仕上がっている・・・・・かな 柄狂いもさほどない最高の種木とし
て、これからも我が家の棚に君臨し続ける・・・・・かな・・・・・・・・たぶん
地味柄ではわかりませんが派手柄だとこんな感じ 何故か雲を浮かべる品種に惹かれます。
こちら割子。実物はもっと細い縞が通り綺麗なんですが写真では表現できてません。
こちらは櫛目最上柄ところが・・・・・・・もう一方は・・・・・・
ダメですね 3本の子がついていますがどれもいまいち
早く良柄の一本が・・・お・・・ね・・・
葉に隠れた当たりがひとつ。子芽かそれとも 今は花時。どっちでもいいやってくらいで
見守ることに。
地元有田川町産2種(楠本産・・・いくつか棚割り済み、釜中産・・・一株も棚割りしていない)です。両株とも例年
この時期は特に芸らしいものを表わしませんが今年は少し違うような。
平成29年6月17日撮影の楠本産(棚割り済み)
写真では分かりづらい(光の反射程度にしか見えない)ですが何枚かの葉にぼやっとながら
虎芸模様が見て取れます。例年秋口にのみ葉に透明感が感じられるものの休眠期にはいるとほぼ無地に
なってしまう本種。今年はいつになく明け方と日中に温度の高低差があり、その環境がどこか秋口の気候
に似ているんでしょうか。
平成29年6月17日撮影の釜中産(いまだ棚割りなし)
親木に子が2本。割り子2本と合わせ全部で5芽となりました。とりわけ苦節18年の成果です。
新葉の伸び始め時なども特に芸らしきものがあるわけでもなく、本種もまた秋口にのみ虎斑模様に
葉色が変わってくるものです。しかし休眠期からこの時期は一部の葉を除き無地となってしまいます。
こちら1番子。
こちら2番子。現状どちらも全くの無芸状態。もう少し根が充実してくれば試験的に環境を変えて、
芸の出具合いを観察(湿度の関係か気温の高低差かはたまた日照時間かなど)したいと思います。
芸は登録品の孔雀丸と同様の羅紗豆葉が本芸で、その芸が崩れたものは普通の風蘭同様となります。
写真では孔雀丸と変わらないように見えますが実物を見ると葉幅が引き孔雀丸よりも一回りから二回り
は大きように思います。
平成29年6月10日撮影 (札名が違っていますがどちらも同じものです)
棚入れから7年は経っているので一度くらいは花を見ているはずなんですが記憶になく、いつもなら
花軸が伸びる前に摘んでしまうところを今回は咲かせてみようと思っています。今のところ距は視認でき
ません。青軸だけあって素芯の綺麗な軸が伸びています。
本芸から突如として普通の風蘭に戻ってしまいました。当然逆のパターンもあるのですがいつになったら
落ち着いてくれるのか
棚入れ当時の写真が残っていたので比較のため掲載を。何やら花軸が伸びているようですね。
やはり花は確認済みのようですが、記録していないということは何ら珍しいものではなかったのでしょう
2010年7月25日撮影
泥根中心であまりルビー根を伸ばさないわが家の建国殿縞ですが、今回ややルビー根ポイものと
ルビー根が伸びたのでこの機会にと写真に収めました。柄行きは結構いいと思うのですが・・・・・
平成29年6月4日撮影
わが家のものは後冴え気味なのか下葉になるほど柄が冴えているように思います。
こちら辺りの柄行きは申し分ないかと
こちらは撮影失敗。撮ろうとしたのは上から3枚目の葉縁に細く覆輪が回ったものをと狙ったのですが
そこはド素人の撮影に終わりました。葉が落ちる前に思い出したらいずれまた画像に収めようと思います。
これは一番子の下葉です。葉の伸び始めはやややとも思ったのですが残念紺の中通しがあり
中透けとは行きませんでした。この木の親は建国殿を生んでいますので楽しみはいずれとばかり気長に
付き合っていこうと。
ルビー根。
薄いですが色味はルビー根かと。
続いて薩摩産の(仮名)薩摩雲酔です。
3年前かと思いますが先輩宅を訪れた際当然棚を拝見。そこで水苔が痛み放題でほぼ捨て作り状態
だった本種を譲り受け今日に至っています。持ち帰った当初から泥根しか伸ばさなかった本種に今回
思っても見なかったルビー根が
平成29年6月4日撮影
まだまだこじんまりとした大きさですが先輩宅にあった当時と比べれば少しづつですが確実に草体が
大きくなりつつあります。持ち帰るときに先輩も九州産なのでもっと大きなるはずといっていましたが
年数はかかるものの実際そのようになりつつあるのかなと。
本種は後冴えかと思いますが下葉を除き超のつく地味柄。まだまだはっきりとした芸がわかっていません。
それだけに今年伸ばしたルビー根を見たとき、本種が将来に向かってどのように変化するのかと楽しみが
一気に噴き出してきました。
例年だと、植え替え完了直後からブログの再開となるんですが、今年は何故か中々その気が湧かず
今となってしまいました。昨日の夕方ですが、水遣りをしていてふと紅天狗の花が開いているのに気が付き
、いつもと大して変わらないその花色を画像に残そうとカメラを手にしました。
平成29年6月4日撮影
特別発色を促す薬剤を与えることもなくただただ日強く作っているだけですが、この色づき具合など天然種
としては抜群の部類に入いるかと。また、地元発掘種なので尚更その花色の濃さを強調してしまいます。
紅天狗だけでは今年初投稿の内容がややさみしいので、4月頃でしたか先輩が世に出した愁蓮がオークション
に出品されていたのを思い出し、続いての画像アップです。芸達者な素晴らしい玄人好みの品種かと思います
がまだまだ鉢数の少ない希少種。そのため認知度が低くなるのは仕方のないことで、結果、評価も伸び悩んで
いたようでした。
画像の愁蓮は、今年春の植え替え時の株分けなので草体がやや小さいですが、その柄行きなど芸は抜群の
最上芸かと自負する一鉢です。
平成29年6月4日撮影
見た目はほぼ青軸ですが実態は泥軸なのか、写真のように青根と根先だけですがピンク根が伸びています。
以前に見た先輩宅の愁蓮の根は完全にルビー根だったのを思い出します。わが家でもあのような根が伸び
てほしいものです。
本種の本芸が良く出た一鉢かと。
品種の評価は人さまざまでしょうが本種については自分的には非常に高い評化なので、オークションの落札
価格を見たとき、落札者さんはとても良い買い物をしたなと思ったものでした。