劇団ぷにぷにパイレーツ座長日記

劇団ぷにぷにパイレーツ座長・石崎一気が、演劇、パントマイム、音楽等、舞台芸術の情報を、毎日発信!

国民的作家

2013-06-12 07:41:04 | 演劇
今年前半の最大のベストセラーは「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」だそうです。
それも、2位以下を大きく引き離した、圧倒的な1位なんですって。
出す作品、出す作品、すべて大ベストセラー!
まさに、国民的作家ですね。

ところで、皆さんは、村上春樹先生の作品をお好きですか?
面白いと思いますか?
残念ながら、僕は、村上先生の本が読めないんです。
何度かトライしたことはあるのですが、どうしても最後まで我慢出来ません。
必ず、途中で(大概は序盤で)挫折してしまいます。
感性が合わないのか、はたまた、僕の感覚が鈍いのか…?
とにかく、読み続ける気がしなくなるのです。
同じ大学の演劇専修の卒業生であるにもかかわらず、どうもダメなんです。
先輩、ごめんなさい!

*ここから先は、村上先生のファンの方は読まないで下さいね!読んで不愉快な思いをしても、当方は一切責任を負いません!

先生の作品を読んでいると、なんだかバカバカしくなるのです。
「やけに女性にもてるお金持ちのボンボンが、うだうだ悩むだけのお話に付き合っている暇はない」と感じるのです。
しかも、やたらと下ネタシーンが出てきて、げんなりしてしまうこともしばしばです。
さらに、文章そのものが…(ここから先は、自主規制の対象となりますので、掲載出来ません)。

一体、皆さんは、何を良しとして、先生の作品をお読みになっていらっしゃるのでしょう?
(”僕”とされることの多い)あの主人公たちに、共感する部分があるのでしょうか?
あのストーリー展開に、ワクワクされるのでしょうか?
地底人だか、宇宙人だか、カエルだかなんだか訳の分からないキャラクターが時々登場してきますが、皆さんは受け入れていらっしゃるのでしょうか?
感受性の乏しい僕には、さっぱり分かりません。

でも、そんな先生の作品が、いずれも大ベストセラーとなるんですからね。
しかも、毎年、ノーベル賞候補と噂されるほど、世界でも評価されているのです。
僕の感覚が特殊、あるいは劣っているんでしょうね。
だから、先生の作品は大ヒットし、僕の演劇公演の客席はガラガラなのでしょう!

そうだ!
僕も、やけに女性の持てる金持ちのボンボンが、うだうだ悩むだけのお話を書けば良いのか!
しかも、やたらと下ネタシーンを出せばいいんだ!
これで、問題解決…、なんて訳にはいきません。
自分自身が良いと思わないものを、動員を増やす為にお見せすることは出来ないのです。
結局、今後も、客少な続けるしかない…。