劇団ぷにぷにパイレーツ座長日記

劇団ぷにぷにパイレーツ座長・石崎一気が、演劇、パントマイム、音楽等、舞台芸術の情報を、毎日発信!

セリフは無い方が良い!

2012-08-25 08:04:17 | 演劇
「ああ!ここでセリフが使えれば…」
パントマイム作品を作っていると、いつも、そう思ってしまいます。
ちゃんとしたストーリーを伝えるには、やはり、身体言語だけでは足りないのです。
ましてや、意外な展開を設けると、(それが意外なだけに)観客は大混乱を起こしてしまいます。
マイムの場合、一定の枠の中で、お話を広げていかなくてはなりません。
普段、セリフ劇を上演している僕としては、まどろっこしい感じは否めません。

「冒頭とラストで、一言づつセリフが喋れると、面白くなるんですけどね…」
先日、作品見せをした後、マイム仲間に、こう言いました、
しかし、みんなは口を揃えて、「セリフは無い方が良い!」と言うのです。
セリフがなくても十分伝わるし、セリフがあると作品の世界が壊れるとのことでした。
確かに、セリフは知性に働きかけるので、感性(というか、肌感覚)が薄れてしまうのかもしれません。
特に、今回は、触覚に訴えかける作品にしようとしているので、尚更でしょう。
何とか、あと2週間で、セリフが無いことがメリットになるような作品に仕上げていきたいと思っています。