心理学の本(仮題)

【職場に】心理学書編集研究会(略称:心編研)による臨床心理学・精神医学関連書籍のブックレヴュー【内緒♪】

【最終的には】うつうつひでお日記からAmazonのリンクを彷徨うを楽しむ【マンガロン?】

2006-10-26 13:14:45 | 心理書一般向け
次鋒レオパルドン行きます!(ry

てことで,今日は字数が大変なので,早速行きましょうか,レオパルドン。


うつうつひでお日記うつうつひでお日記
吾妻 ひでお

角川書店 2006-07-06
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これ,「裕’s Object Relational World」で紹介されてるのをみて,購入しました。「のだめ」好きなのね。これだけを読むと,なんかノンビリ楽しそうだなあなんて思っちまうかもしれません(それはまったくそうではないんだけど)。しかし,


失踪日記失踪日記
吾妻 ひでお

イースト・プレス 2005-03
売り上げランキング : 3953

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こちらを先に読めば,もうちょっと読めるんじゃないでしょうか。刊行時かなり話題になりましたけど,詳細は触れませんけど,この人,とにかく「生粋の漫画家」なんですよね。既に読まれた方も多いと思いますが,読んだことない人には,とにかく断固オススメです。

ちなみに,上記『うつうつひでお日記』小谷野敦さんという方がレヴューを書かれており,酷評しております。その書き方といい,もしやと思い,他のレヴューも見てみることに。

小谷野敦さんが書き込んだレビュー 

結構いろいろ書いてますけど,私の眼を引いたレヴューはこれ。

期間限定の思想―「おじさん」的思考〈2〉期間限定の思想―「おじさん」的思考〈2〉
内田 樹

晶文社 2002-11
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ビンゴ! うん。これ絶対,「もてない男」こと小谷野敦先生ですね。


もてない男―恋愛論を超えてもてない男―恋愛論を超えて
小谷野 敦

筑摩書房 1999-01
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ね。


さて,もてない男はいいとして,うつマンガ,こういうのも出てるんです。


ツレがうつになりまして。ツレがうつになりまして。
細川 貂々

幻冬舎 2006-03
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ま,これだけだと,ショージキすごく印象に残るわけでもないんですが,


かわいいダンナとほっこり生活。かわいいダンナとほっこり生活。
細川 貂々

ゴマブックス 2005-12-12
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でも,先にこちらが出てるんですよね。けっこうイイなあ。理想的だと思います。しかし,吾妻ひでおの方もそうですが,商売で大事なのはパッケージングとタイミング,それは分かるんですけどね……。

さてさて,気を取り直して,

『うつうつひでお日記』を買うときに,Amazonの「この商品を買った人はこんな商品も買っています」をふと見やると,


漫画家超残酷物語漫画家超残酷物語
唐沢 なをき

小学館 2005-11
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これがありましてな,併せて買っちゃいました。過酷なマンガ業界,聞きしに勝る凄絶さです。唐沢なをきGJ


さらば、わが青春の『少年ジャンプ』さらば、わが青春の『少年ジャンプ』
西村 繁男

幻冬舎 1997-11
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漫画残酷物語featuring編集者,といえばこれ。ホント,ひどすぎるね。1970年代後半から1980年中盤までの『週刊少年ジャンプ』を知っている方は,巻措くに能わず,で一気に読めます。


漫画家残酷物語―シリーズ黄色い涙 (1)漫画家残酷物語―シリーズ黄色い涙 (1)
永島 慎二

ふゅーじょんぷろだくと 2003-06
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元祖(当たり前)漫画家残酷物語です。裏話ではありません。まあ言ってみりゃ,『まんが道』,テイスト的には,『ジュン』。


さて,締めますか。
吾妻ひでおと同時期くらいに活躍してたメジャーマイナー(?)なマンガ家に,いしかわじゅん,という人がおります。そのいしかわじゅんが自らの体験を,漫画ではなく文章にて書いたのがこれ。


鉄槌!鉄槌!
いしかわ じゅん

角川書店 2003-10
売り上げランキング : 192651

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訴えられる→無罪,のカタルシスが存分に味わえます。なんでマンガにしなかったの? なんて言いませんよ。別にマンガにする必要はないでしょう(決して嫌味じゃありません)。

翻って,吾妻ひでお,とりわけ『失踪日記』ですが,これね,「全部実話です(笑)」の迫力もさることながら,正真正銘「マンガ」なんですね。別にこれ,文章でも面白さは伝わったかもしれない。でも「マンガ」なんですね。「マンガ」に賭ける気迫とでもいいましょうか,「マンガ」である必要があり,必然性があり,その結果,「マンガ」として素晴らしいものになっているのです。うまくいえませんが,とにかくそうなんです。ストーリーを説明する方便としてのポンチ絵ではなく,ストーリーの根幹に関わる,ストーリーと切り離すことなどできない,方法としてのマンガ,その素晴らしさを味わうことのできる「マンガ」なんです。『失踪日記』とにかくオススメしたい。嫁。


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2 コメント

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Unknown ()
2006-11-02 09:15:14
今頃この記事を読みました。失踪日記、泣けますね・・・
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おお~ (psy-pub)
2006-11-02 09:56:24
>裕さま

コメントありがとうございます。

>失踪日記、泣けますね・・・

ハイ。今回ばかりは菊池成孔(DCPRG)に全面同意です。

すなわち現代人必読の書。
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