でんでん。
というわけで,どうもこんにちは,見た目以上のいたずらっ子ことpsy-pubです。
ハイ,もう今日はいきなり本題に突っ込んじゃうわけですがね。知ってる? print on demandちゅー出版形態ぃ? まあ10年くらい前からあるわけですが,要は,
「○○という本,在庫ありんすか?」
「在庫ないんでありんす。品切・重版未定なんでありんす」
「重版未定って,予定はありんすか」
「重版予定は,未定なんでありんす」
「じゃあ絶版でありんすね」
「品切・重版未定なんでありんす」
「……」
という,読者と出版社との古典的でかつ普遍的な不毛なやりとりに一石も二石も投じるわけでして,print on demandを導入しさえすれば,
「○○という本,在庫ありんすか?」
「Yes! 在庫ありんす」
「どーも」
というシンプルなやりとりに変わるというスグレモノなんでありんす。
まあとはいえ,世に言う名作,何でもいいですが,たとえば,
この,ね,日本全国の,人間失格を切に希(こいねが)う,思春期野郎どもが共感しまくりんぐ(俺のことが書いてある!)の,「終戦直後のミスチル」こと,ダザーイの名作の文庫版が,「品切でありんす」という事態になってしまうと,人間失格できず,みんな人間合格してしまうわけで,それじゃあダメなんですよ!(なんなのか)。
まあ人間失格か人間合格か人間補欠合格か人間ドーピング検査陽性金メダル剥奪かはさておいて,ここで図らずも,本質突いてるわけですが(ていうほど大したことでもないんですが),要は,売れ続ける本は,常にprint must go onなんでありまして,需要に応じてon demandなんつうまもなく,刷り続けてるわけ,そしてそれに需要もこたえるという好循環なわけ。
翻って,print on demand,いまいち大流行にならないのは当然でして,on demandの本が10万部突破,とかなったら,そらもう,普通に出版しちゃうわけでして,そういう意味では,なんとなく損な役回りでありますわな。
でもな,売れないけど,いい本,あるんですよ。出版社だってなにも本が憎くて,品切にしてるわけじゃあありません,脱腸まちがえた断腸の思いで,スマヌ,スマヌと和尚ヨロシクやっとるわけです。しかしながら,それを欲しい人も少数ながらいて,もうそこらへんは,使命と商売と両天秤にかけながら,ともに文化創ってきましょうよ,というナレアイですが,そういうナレアイ嫌いじゃありませんよ。どちらが欠けても,成立しませんしね。文化って,ソーユーコトォ?(なんかムカつく)。
はっきりいって,学術書の世界なんか,大手の論理でいけば95%(ソースはpsy-pub)はイキナリon demand級の部数しかないわけですが,ガクジュツ的に価値のある書籍,結構すぐに品切になってしまったりします,悲しいことに。だからこそ,本との出会いは一期一会ともいえるわけですが,一方で,within個人のニーズは,一般書の読者以上のものがあるわけでして,コマッタコラッタズバットギャロップ,そこで,print on demand。
結構古くからあるわりには,結局どーよ? つうところが,いまいち不透明だったわけですが,ともかく,言われ始めて10年経って,文化としてもそろそろ一定の根付きをみせてる気がしないでもないです。
…………
というわけで,ダラダラ前フリ,ぶん投げてTonight,今年に入って,怒涛のPOD攻勢かけていらっしゃるのが,心理学書の老舗,誠信書房さんでありますね。
誠信書房
今のところ,19点ですか。
そいでもって,psy-pub的に気になる書籍を以下にPICK UP!
ミスター臨床心理学(psy-pub命名)こと故村瀬孝雄先生の著作集であります。エリクソン,ロジャーズ,ジェンドリン,そして内観療法,そのプロセスに,軌跡に学べと,私は言いたい。
つうか,あれ,これ品切だったんですね,意外ですが……。
ご存知,臨床心理士第一号の,成瀬悟策先生であります。催眠つうとプロパー以外には敷居が高いですが,おそらく本邦初の,催眠の教科書でありまして,その普遍的な内容だと思います。これはいいです。一読の価値ありあり。
昨今,からだブームですけど,私にいわせれば,からだループ。ずっと出てくる話題ですね。
ロジャーズ派の重鎮,故伊東博先生による一品。
日本でロジャーズを紹介した立役者の一人,故友田不二男先生ですね。この世代の先生方の気迫たるや鬼気迫るものがあります。
まあ四の五の言ってますけど,コンテンツサービスとしての出版社,今後いったいどうなっていくのか,いまいち読みきれず,歯切れが悪いわけですが,一方で,
【ドヒー】Google Book SearchマジSGSGR【クッハー】
で紹介した,Googleの戦略もあり,しかしこれに対抗する既存勢力の結集などもあり,依然予断を許さない感じがあります。
少し話がずれますが,なんか最近ブログやHPを見てると,情報それ自体よりも,いかにうまく情報を集めるかっていうほうが流行ってる気がして(そっちのほうが儲かるんでしょうが),情報よりもメタ情報が氾濫してる検索結果を見ると,なんかちょっとバカバカしくもありますね。なんか知りたいことを知るのに,ネットというのが,ある面で,以前よりも役に立たなくなってる気がしないでもないですな。
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まあ人間失格か人間合格か人間補欠合格か人間ドーピング検査陽性金メダル剥奪かはさておいて,ここで図らずも,本質突いてるわけですが(ていうほど大したことでもないんですが),要は,売れ続ける本は,常にprint must go onなんでありまして,需要に応じてon demandなんつうまもなく,刷り続けてるわけ,そしてそれに需要もこたえるという好循環なわけ。
翻って,print on demand,いまいち大流行にならないのは当然でして,on demandの本が10万部突破,とかなったら,そらもう,普通に出版しちゃうわけでして,そういう意味では,なんとなく損な役回りでありますわな。
でもな,売れないけど,いい本,あるんですよ。出版社だってなにも本が憎くて,品切にしてるわけじゃあありません,脱腸まちがえた断腸の思いで,スマヌ,スマヌと和尚ヨロシクやっとるわけです。しかしながら,それを欲しい人も少数ながらいて,もうそこらへんは,使命と商売と両天秤にかけながら,ともに文化創ってきましょうよ,というナレアイですが,そういうナレアイ嫌いじゃありませんよ。どちらが欠けても,成立しませんしね。文化って,ソーユーコトォ?(なんかムカつく)。
はっきりいって,学術書の世界なんか,大手の論理でいけば95%(ソースはpsy-pub)はイキナリon demand級の部数しかないわけですが,ガクジュツ的に価値のある書籍,結構すぐに品切になってしまったりします,悲しいことに。だからこそ,本との出会いは一期一会ともいえるわけですが,一方で,within個人のニーズは,一般書の読者以上のものがあるわけでして,コマッタコラッタズバットギャロップ,そこで,print on demand。
結構古くからあるわりには,結局どーよ? つうところが,いまいち不透明だったわけですが,ともかく,言われ始めて10年経って,文化としてもそろそろ一定の根付きをみせてる気がしないでもないです。
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というわけで,ダラダラ前フリ,ぶん投げてTonight,今年に入って,怒涛のPOD攻勢かけていらっしゃるのが,心理学書の老舗,誠信書房さんでありますね。
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ミスター臨床心理学(psy-pub命名)こと故村瀬孝雄先生の著作集であります。エリクソン,ロジャーズ,ジェンドリン,そして内観療法,そのプロセスに,軌跡に学べと,私は言いたい。
心理診断の実際 POD版氏原 寛 誠信書房 2007-03売り上げランキング : 381416Amazonで詳しく見る by G-Tools |
つうか,あれ,これ品切だったんですね,意外ですが……。
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ご存知,臨床心理士第一号の,成瀬悟策先生であります。催眠つうとプロパー以外には敷居が高いですが,おそらく本邦初の,催眠の教科書でありまして,その普遍的な内容だと思います。これはいいです。一読の価値ありあり。
ニュー・カウンセリング POD版―“からだ”にとどく新しいタイプのカウンセリング伊東 博 誠信書房 2007-03売り上げランキング : 160553Amazonで詳しく見る by G-Tools |
昨今,からだブームですけど,私にいわせれば,からだループ。ずっと出てくる話題ですね。
ロジャーズ派の重鎮,故伊東博先生による一品。
カウンセリングの技術 第2版 POD版―クライエント中心療法による友田 不二男 誠信書房 2007-03売り上げランキング : 135592Amazonで詳しく見る by G-Tools |
日本でロジャーズを紹介した立役者の一人,故友田不二男先生ですね。この世代の先生方の気迫たるや鬼気迫るものがあります。
まあ四の五の言ってますけど,コンテンツサービスとしての出版社,今後いったいどうなっていくのか,いまいち読みきれず,歯切れが悪いわけですが,一方で,
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で紹介した,Googleの戦略もあり,しかしこれに対抗する既存勢力の結集などもあり,依然予断を許さない感じがあります。
少し話がずれますが,なんか最近ブログやHPを見てると,情報それ自体よりも,いかにうまく情報を集めるかっていうほうが流行ってる気がして(そっちのほうが儲かるんでしょうが),情報よりもメタ情報が氾濫してる検索結果を見ると,なんかちょっとバカバカしくもありますね。なんか知りたいことを知るのに,ネットというのが,ある面で,以前よりも役に立たなくなってる気がしないでもないですな。
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