君は銀河の青い風  八木真由美 岡山

自然に沿って、自分につながって、
心地のよい光とともに。
竪琴ライア 自然農 ライトワーク ヒンメリ

  

読書の秋 数学者 岡 潔さん 春宵十話

2022年10月07日 | 読書記録ノート

涼やかな季節になってきました。
道々、彼岸花やコスモスがやさしい彩です。

空気が澄んでくると 
わたしのいのちも静まり
その感覚で素晴らしいものに
出会いたくなります。

ずっと以前に
自然農の師である川口由一さんから
数学者の岡潔さんのお話しを
伺ったことがありました。

関心を抱いてはいましたが、
ご著書に出会うことなく年月が流れ
なぜか今「読ませていただきたい」
との想いが湧き
手にした「春宵十話」、
わかりやすく面白かったです。

「自然が人間にさしだしてくれるもの」を
上手に受け取るための心の構えが、
「情緒」なのである。と書かれており、
そこで示されていることは
深く納得のゆくものでした。

 🍀

本文より
ほんの少しですが抜粋させていただきます。♪


春宵十話  岡潔 

本当の智力というのは、
本当のものがあればおのずからわかる
という智力で、
いわば無差別智であります。
自分が知るというのでなく、
智力のほうから働きかけてくる
といったものです。
これにくらべれば、
こちらから働きかけて知る分別智は
たかの知れたものといえましょう。

 

数学の目標は真の中における調和であり、
芸術の目標は美の中における調和である。
どちらも調和という形で
認められるという点で共通しており、
そこに働いているのが
情緒であるということも同じである。
だから両者はふつうに考えられている以上に
よく似ている。


職業にたとえれば、
数学に最も近いのは百姓だといえる。
種をまいて育てるのが仕事で、
そのオリジナリティーは「ないもの」から

「あるもの」を作ることにある。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・

数学の本質を明らかにされながら、
教育・芸術の分野におけるお話しも
とても興味深いものでした。

読書の秋に 今の私にとって
とても良い一冊となりました。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
こちらの記事は
数年前に掲載したものを
再度投稿させていだきました。
2022.10.7
コメント
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