自然農にいのち宿りて
そーっと静かに静かに
音なく躊躇いながら 無言に戸惑いながらも
絶対の営みは確かな春へと移りゆきます。
気が付けば納得の梅が 花ポツポツと開かせ 深き香り静かに放ち
なんとなく懐かしくもある 清々しい新鮮な春の訪れです。
違えることなき 休むことなき営みからの巡りは
一瞬一瞬の変化であり新た新たであって
この今は初めての今であり
未だ来たこと見たこと経験したことのない
未知なる春の訪れです。
明日も未知であり 来春しかり
今年の春とは異にした 新しい春が訪れます。
我が庭 我が田畑はもとより
この地球 この果てなき宇宙のすみずみまで
未知なる世界が 一刻一刻 今に今に訪れてまいります。
この宇宙自然界生命界の出来事 自ずからにして
いのちの世界はゆるぎなき絶対の営みからの変化変化を現します。
自然農の田畑も相似て 日々年々変化変化であり
新た新たの姿形 色を香りを音を・・・・
いのちたちの営みから現し 息吹を発して息づき
今に今に明日へ明日へと休まず 終わることなく続きます。
文 川口由一
【地の巻】 はじめに
いのちが織りなす自然農の田畑の豊かないとなみ・・・・P14より抜粋
目覚め・悟り・成長への道すじ
自然農にいのち宿りて 川口由一 著
ある日 川口さんとお話しをしていた時のこと
「いつの日にか そうなれたらいいなぁ。」とつぶやく私に・・、
川口さんは「今すぐ そうなったらいいですよ～。」 とにこやかに言われました。
宇宙自然界の営み同様に 私たちも毎瞬毎瞬 変化しているのです。
できない理由は これまでの思い込みもあるでしょう。
十全に今に生きて 過去と未来からも解放されて
「今ここ」の感覚を大切に生きようと あらためて思っています。
真由美
