天日干しの後、完熟したお米を脱穀いたします。
我が家も娘たちに手伝ってもらい、
パラパラといい音を響かせながら脱穀が終わりました。
娘たちにとっても 米作りといえば「自然農」です。
小さい頃から見て感じて 時に体験し きっと感覚で理解しているのではと思います。
なかでも脱穀が一番好きで軽快な音を響かせてくれます。
歌って笑って 近所のすずめたちもびっくりしているかも・・。
にぎやかに作業をしている足元では冬草が可愛い顔をのぞかせています。
やわらかな光をさんさんと受けて 次の春へといのちを育てています・・・。
自然農の田畑は 耕しません。
耕さないと ふかふかになってきます。
一年中 土を見せることはなく夏草冬草に抱かれるように、
絶えることのない営みのままに、自然のままにしておきます。
そして、いのちを全うした虫たち草草の亡骸の層が積もり、
それらがお米やお野菜を育てる糧となります。
すべてがすべてのためになっている・・・・、
他のすべてが他のすべてを生かしている世界ですね。
さて、脱穀の後は籾をトウミにかけて藁クズを風で飛ばします。
踏む・回す・・・というリズミカルな作業は軽快で楽しいです。
この時とばかりに娘たちが喜んで手伝ってくれるので、
わたしは楽々ニコニコです。
来年の籾だねを取り分けて、
籾摺りをして、お好みで精米をして食卓にあがります。
春、夏、秋、冬、すべての作業を終えて、
籾の一粒一粒にそっと触れていると、
来春からはじまる米作りの風景が楽しく心に浮かんできます。
始まりなく終わりなく続く いのちの風景です。
師走の暖かな午後、大いなる祝福の光に包まれて・・・。