この頃、私の周囲では『薬は飲まないようにしているの。』という人がわりと多い。
自然治癒力を働かせるあり方や、気の流れを整えるとか、
その方が信じておられる方法がきっとあるのだと思う。
対処療法では、深い問題は解決しないことに気がついている人も多い。
症状を抑えるだけでは 治ったのではなく 病を閉じ込めることにもなり、
さらに問題をつのらせることにも・・・。
薬に頼るのが いいか悪いかではなくて、
根本から改善してくれる 副作用のないものがあれば
その働きをいただいたらいいなと思う。
一方を明るく照らしても 一方はさらに暗くするというものではなく、
全部明るくしてくれるのが ほんとうの薬だ。
そんな魔法のような薬があるのだろうか。
あります、あります・・・。
どこに・・・・・、?
地球の自然界に。
それは生きた薬。
化学合成されていないもの・・。
草冠に楽しいと書く、ほんとうの薬。
作用のみがある・・・と言うことの意味は深い。
あえば薬 あわなければ毒にもなる。
いのち・・って、そういうもの。
すべてに効く万能薬というのはなくて、その人にあったものがあるということ。
いのちの彩りは いのちの数だけあるのだから。
すべてがすべてのために 織り成している世界。
わたしが私をしっかり生きていれば、
それは同時に他を生かしていることになっている・・・、
この宇宙は、この星の自然界は、みごとにそうなっていることに気付かされます。
ゆえに・・・、病むものがあれば
それを見事に治癒してくれる他のいのちが 必ずある。
そんなふうになっている・・・・。
どうして それがわかるの・・・、と問われれば、
この星と一体になって生きていれば とても自然なこととして見えてくるのです・・・。
真実はいつでも静かに横たわっていて 見ようとすれば見えるもの。
地球の医学として、二千年前に古人が集大成してくれた古方の漢方医学にふれると、
そのような地球という星の 完全絶妙さにまず感動します。
病気の根本的な原因がわかっているので すべての病を治す道筋を示すことができるのです。
病気にとらわれるのではなく いのちそのものを観ているから。
風邪も精神的な病も 同じところに立ってカラダを立て直し 治療することができるという・・・・。
先天的であっても 時をさかのぼって治癒せしめることができるというのです・・・・。
部分にとらわれず、分析するのではなく、いのちまるごと全体をみて、
病名ではなく 人をみるのです。
たたみ一畳あれば治療ができるというのも楽しいです。
田んぼの畦でも診立てることができる。
生活とともに いつでもどこでも。
知恵があればますます この星で生かされていることがわかり、
過不足のない 問題など何一つない 美しい地球に出会うでしょう。
本来は すこやかに生きられるようになっているから、
それを具体的に実践できることは 喜びです。
問題を生きるのではなく、答えを生きる在り方へとシフトしてゆける・・。
今も地球は 宇宙のゆたかさとともに毎瞬進化している。
その地球の波動と一体になれば 心地よく生きてゆける。
明るい光をたたえ、意識を高く持ち、
いのちを中心においた生き方をしながら、
そう、母なる星に存分に甘えたらいいと思ってる。
おいしい水、空気、食べものを与えてもらうように、
植物や鉱物からいただく生きたお薬も 地球はどうぞどうぞって言ってるように思う。
人々がすこやかであることが、この母なる星の大きな大きな喜びだから・・・・ね。
追記
奈良の自然農実践家の川口由一さんから、自然農をはじめ「いのちの世界」のこと、
人の生き方、宇宙のこと、芸術のこと、様々な分野のことを教えていただく中で、
とりわけ古方の漢方医学は、私にとってこの星に生きることが大きな喜びとなる
かけがえのない出会いとなっています。
そのことを書きあらわすには、まったく未熟な私ですが、
出会ったよろこびをお伝えしたい・・・、と思いました。
川口由一さん
ますます意識や波動の時代と言われ、心のあり様が問われています。
地球にしっかりと足をつけて、自然界の輝きとともに、
カラダも心も大切に 魂の旅を楽しんでいきたいと つよくつよく想う今です。