声楽家PRIMULAさんの音楽雑談

演奏会の報告・お知らせなどを主に掲載していきます。日々の音楽観なども加えていきたいと思います。

ロッシーニのスターバトマーテル

2013-09-02 16:53:12 | 日々の発見
昨日、ちらっとEテレで見ていて(あまり詳しく聴いてない

歌っている方々の口元を見ていました。

そうやっていつもとは違った視点で見てみると、

結構面白いことを発見したりできるのでまた別の意味でです。


合唱の方々はま、普通な感じで歌ってらっしゃったのですが、

ソロの方々は?

想像すると、大きなお口を開けてガンガン歌ってらした。

と思うでしょうが、さに非ず

特に男性陣はお口が小さかったですねえ~

女声の場合は主に裏声と呼ばれるテクニックを使いますし、

そもそも明るい声が求められるので、なかなか難しいとは思うのですが、

その点男声は・・・・・ドナルドダック

みごとにドナルド君のようなお口で、しかもなかなかいい声



そしてさらに、「いい声」ってなんだ?

ってことも考えました。

しかし、これは完全に好みの問題だと思います。

だって、そもそも暗い声の人に明るい女の子チックな曲歌ってもらったって意味ないし。

ガンガン歌っちゃう、声を張り上げることができる人に、

内面的な曲を歌ってもらってもまたこれも意味がない。


総じて芸術歌曲と呼ばれるものは、暗かったり、内面的だったりしますから、

そういうお声の方々や、静かに歌いたい方々に歌っていただいて、

張り上げられる方々には、主にオペラにご出演いただく、

っていう風に分業制にするってのはいかがなもんでしょう?

稽古をつける先生方もそんな風に思って注文を付けてくだされば

みんなもっと、悩んだり挫折して利せずにすくすくと育っていくのではないか?

と思ったりするのです。



ダンスの先生方は「ダンスは自分で作っていくものだ」とおっしゃるのだそうです。

いいなあ~

音楽だって、そりゃスタイルや、伝統的な歌い方はあると思いますが、

それ以外は、っていうかそこから先は自分で作り上げていくものだ。

と、そういう目線でいっていただきたい。

とつくづく思うのでした。


それにしても昨日の曲は、ん?イタリアの曲かな?

って不思議に思う演奏でした。