声楽家PRIMULAさんの音楽雑談

演奏会の報告・お知らせなどを主に掲載していきます。日々の音楽観なども加えていきたいと思います。

二期会フランス歌曲研究会 6月例会

2012-06-24 10:56:35 | フランス歌曲研究会
昨日、フラ研の6月例会が行われました。

末吉先生のお話も興味深かったし、

シャブリエの音楽にも改めて“ふ~ん”でした。

一つ印象に残ったのこと。


歌曲には有節歌曲と通作歌曲とがあります。

一般的というか、ちょっと見には、有節歌曲って下に見られがちなものです。

だって、童謡とか、文部省唱歌、ドイツでもVolksliedによく見られますし、

古臭いとか幼稚っぽいと感じられる場合も多くあります。

ところが、同じメロディを何回も繰り返す、っていうことは、

そのメロディが、よほど説得力のある、よいメロディでないと、受け入れられない。


詩も、進んでいくにつれ、言葉も内容も変化していくのですから、

本当は、通作で書く方が簡単なのだとか・・・・。

それに、あえて挑戦し、作品化しているシャブリエの歌曲です。

何回出てきても、“あ~いいメロディだ”と

思ってもらえるように演奏してほしい。

と末吉先生は語っておられました。

すご~い、アドバイスですね。


演奏していると、

メロディはすご~く楽しいし、気分いいんだけど、

その分、高エネルギーの持続時間は長いし、言葉についてのarticulationも常に変化するし、

苦労の連続でした

でもまた、そのうち挑戦しよう~っと思った次第です