想い事 家族の記録

難病の父と生きる
鬱病
ふたり暮らし

こころやさしい てんしたち。

2015-05-18 15:56:08 | 日記

ついに レスパイトの日がきた

「タブレットいる?」「チャンネルいる?」

私の質問に ことごとく反発するじい

「そんなもの いらねえ」

「誰も 設置してくれない そんなもの」

ついこの間まで お気に入りで使っていたものが

次々使えなくなり

あの大事にしていたものたちが

「そんなもの」と足蹴にされる

空しくも愚かしく 哀しい光景だった

入院も慣れて 色んな人が声をかけてくれる

すぐに昼食の時間になったので

私は外に蕎麦を食べに行った

朝も食べてなかったし

昨夜も吐いてしまったから もうフラフラで

めっさ お腹が空いていた

好物の蕎麦ということで メニューを見たら

理性が吹き飛んだ

「かけそば 大盛りで」←ばかーっ!!

で もの凄い大盛りなのに

一目をはばからず 一気に食べ お汁も飲みほし

「うー … 食った 食った 」

と 幸せな気分で病院へ向かったのだが

その幸福感も5分と続かなかった

歩いているうちに お腹が重くなり

エレベーターで上がってゆくうちに 脂汗が …

じいの病棟に着くころ もう 背中を伸ばして歩けない

私の姿を見かけたナースが 「具合悪いんですか?」と聞いてきた

「胃が … 胃が 痛い …」←ばーか ばーか!!

そして 椅子に座って激痛に耐えていると

「すぐ SWさん呼ぶから 話し合って 早目に家に帰って下さい」

ということになった

すぐに来てくれたSWさんが 

「この状態じゃ話し合いもできないよ 時間外だけど

先生に診てもらいましょう」と 診察室に連れていってくれた

その途中で トイレで吐いて 幾分楽になったが

血を抜いて 点滴をして 脱水状態がないことを確認し

バスの時間まで ベッドで休ませてもらってしまったのだー!!

恥ずかしい!(/ω\)



点滴なんて 何年ぶりだろう …



なんか 友人のSNSで見たような光景だ …

それで じいに別れも云わずに帰ってきた

先生は多分ストレス性の胃炎だろうということだったが

薬も 3日分出してくれて(美人な女医さん)

心療内科の主治医に 事の顛末を話すように云って去っていった

保険証もなくて 会計はお見舞いに来た時でいいって

本当 ひとの情に救われた

その後 10分ほど SWさんと

例の「事件」のことも話して

相手も女性だから 「その衝撃が 判るよ」って 背中を撫ぜてくれた

じいの退院については 今は考えず

とにかく 休んで

元気が出てきたら お見舞いにきて 私に顔を見せてね…

優しい姉のようなSWさん

私って 結構酷い目に遭うんだけど

こういう天使みたいなひとにも 恵まれてる

それを実感しながら 家に帰った



私が出かけている間に 赤いバラが 一斉に 咲きはじめていた。















コメント
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