Potter's Diary

私の生活諸々と陶芸作品の紹介(ヒューストンより)

ドイツの旅 2 ノイシュヴァンシュタイン城

2012-01-17 | 旅行

バイエルンの国王ルートヴィヒ2世が、ワーグナーに心酔して造った夢の城、ノイシュヴァンシュタイン城。ミュンヘンから一日観光のバスがでているというので、出かけてみました。この日は朝から雪模様。最初に訪れたのは、リンダーホーフ城。ルートヴィヒ2世がフランスのルイ14世にあこがれて、ロココ様式で造らせた城だそうな...


城というわりには中は意外とこじんまりしていて、ハリウッドにあった豪邸はもっと大きくてすごいのがあったなぁ、などと思いながら見てしまいました。しかし、さすがにロココ様式の内装はゴージャスで目を見張るものでした。庭には「タンホイザーの舞台をそのまま造らせたという「ヴィーナスの洞窟」などがあるらしいのですが、残念ながら冬場は閉鎖されていて、見ることはできませんでした。これ、けっこう見たかったのになぁ。

次に訪れたのがいよいよノイシュヴァンシュタイン城。しかし、バスは城のかなり下の麓に到着。


雪にかすんで城はこ~んなカンジに見えたのでした。そしてガイドさん曰く、「今日は雪のため、通常城まで行っているマイクロバスが運行停止のため、歩いてあがって下さい。30分もあれば到着しますから」... 雪の坂道を30分歩くですと??? でもだれも文句も言わず、皆バスから降りてそれぞれ歩き始めました。

こんな景色を眺めながら歩くこと30分。裏のツルツルなブーツを履いていた私は何度こけそうになったことか...



ようやくはっきりと見えてきた城。アレ、な、なんと工事中!!!美しいはずの塔がすっぽりと工事のカバーで覆われているではありませんか!!!
それでも内部はウワサ通りの夢の城。それぞれの部屋を訪れるたびに、ガイドツアーのヘッドフォンからその部屋のテーマとなっているワーグナーの曲が流れ、当時ルートヴィヒ2世が孤独の中でどんなふうに一人の世界を楽しんだのかが想像できました。贅沢な楽しみ方よね、ホントに。ワーグナーの独り占め!!王としてはかなり寂しい、数奇な運命の方だったようだけれど、これだけ好きなことができたのなら、ま、文句は言えないわね。幸せだったとは言えないみたいだけど...


ノイシュヴァンシュタイン城を後にして、再び雪の坂道を降りていくと、雪もすっかり晴れて目の前にルートヴィヒ2世が子供時代を過ごしたというホーエンシュバンガウ城がくっきりと見えました。彼にも幸せな子供時代があったのだそうな...


ドイツの旅 1 -ハイデルベルグ・ミュンヘン-

2012-01-17 | 旅行

 

去年の12月のはじめにドイツに行ってきました。ベルリンフィルが大好きな夫が、ウェブサイトで運よく我々の大好きなR.シュトラウスの「ドンキホーテ」のチケットを手に入れたので、そのついでにハイデルベルグ、ミュンヘンをまわってベルリンへ行きました。

フランクフルトに到着し、そこから電車でハイデルベルグへ。マンハイムで乗り換えて2時間弱で到着。

ネッカー川に沿って広がる街は、山の上に古城があって、歴史あるハイデルベルグ大学を中心として、13世紀頃からの古いたたずまいを残した美しい街です。


私が初めてこの街の名前を知ったのは、子供の頃に読んだ「アルト・ハイデルベルグ」という物語なのですが、いつかあの王子とケイティのいた酒場を訪れてみたいと思っていました。物語の舞台になった酒場、確かにありました。中に入ってみたかったのですが、行ったのが午前中だったので、中は見ることができませんでしたが、思ったよりも静かな、大学から少し離れたところにありました。

ハイデルベルグでは友人の勧めでハイデルベルグ・スウィート(http://www.heidelbergsuites.com/en/)というホテルに泊まりました。

ネッカー川沿いにあるこのホテルは内装がとてもモダンで床暖房もあるキッチン付のステキなホテルでした。朝食付きだったのですが、これまたゴージャスで朝からお腹いっぱいになりました。ココ、お勧めです。最近、Ell DecorのSpecial Issue(1,2月)のGreat Design Hotelsに選ばれて写真が載っているのを見つけました。


今は廃墟となってしまったハイデルベルグ城。


ハイデルベルグ城からのネッカー川と街

ハイデルベルグに一泊して、再び電車でミュンヘンへ。


新市庁舎のあるマリエン広場と仕掛け時計の人形。昼は11時に動き出すというので、11時少し前に行き、ずーっと上を見て待ってました。なるほど大仕掛けなものです。この人形たち、等身大なのだそうで、19世紀後半に作られて以来、ずーっと毎日街を見下ろしながら動いているわけです。スゴイ!!夜も9時におやすみのあいさつがあるというので、またしても上を見上げてまっていましたが、こちらは横からチョコッと天使みたいなのが出てくるだけでした。寒かったです。

そして、この時期にドイツに行く一番の楽しみは、なんと言ってもクリスマスマーケット。一番上の写真はハイデルベルグのクリスマスマーケットのひとつです。ハイデルベルグのお城が宙に浮いたようにライトアップされていて、とてもきれいでした。この時期、ドイツの街はどこもクリスマスマーケットがいたるところにできていて、とてもきれいで寒さを忘れて楽しめます。

 
とくにマーケットに必ず出ているGlühweinというホットワイン。スパイス入りの甘いあたたかい赤ワインなのですが、寒さの中で飲むこの味がなんともおいしいのです。私は毎晩、あちこちのマーケットで飲みましたが、味はどこもほとんで一緒でした。

 

 
ここはミュンヘンのマーケット。飴やチョコレートでコーティングしたくだものが美しい。ホワイトチョコをコーティングしたいちごがおいしかったです。

ミュンヘンの空港内のクリスマスマーケット

ベルリン、ポツダム広場のクリスマスマーケット