迷彩のブログ Ⅲ

北海道在住の田舎暮らしです。日々の出来事や趣味のポン付けLEDバルブ等について、不定期に書いていきます。

老舗の意地?CREEがとんでもないLED素子を発売開始!XD16登場

2018-02-21 17:39:00 | LED

​皆様ご機嫌いかがでしょうか?迷彩です。

抗がん剤の影響で、何か少し調子が出ないので本日はネットとか見てたんですが

毎度ニュースを提供してくれる某掲示板で、ちょっと驚きの情報を仕入れたので、取り急ぎ記事に纏めてみますよ​

タイトルにあるようにアメリカのCREEがXD16というLED素子をサンプル提供開始したそうです。

サイズは名前にもあるように1.6×1.6mmと、すごく小さなもので

携帯やスマホのライトに良く使われている程度のものです。

ただし、その諸元表をみて驚いた​

あくまでも理想的な廃熱処置を施したベンチテストでの数値ですが、一個で726lmの光束が得られる…

これは今までの製品の常識が覆されるどころか、存在意義自体が揺らぎかねない大事件ですわ。

形状は昨今主流になってきたCSPで、1.6mm角の隅から隅まで光ります。

​​素子の大きさだけで言えば、フィリップスのLuxeon​​ZES素子も大よそ似た大きさなんですが、

​​

実際発光する部分は1.5mm角位と小さく、密集して並べても発光密度をそれほど高くする事が出来ません。

そして何より諸元が違います

フィリップス ZES 諸元.JPG

最大効率で245lmなので、ほぼ3倍の差でXD16に軍配が上がります。これは酷い

CSPで言えば韓国の会社などがかなり進んでいると言った印象だったのですが、数値的にはこのZES並みです。

実際このXD16が普及して何が変るかと言うと、車のヘッドライトユーズはもちろん、家庭の照明器具や街灯含む照明器具等

コンパクトで高性能、更にECOな製品が生まれますよ。

で、私個人として興味が尽きないポン付けLEDバルブへの採用ですが、・・・これはまだ少し先になりそう

理由としては、現時点でサンプルの供給がやっと始まった段階のようなので

急ぎ設計・開発しても、そう早い段階では市場には出回らないように思います。

​​ただ、以前の素子に比べ​かなり高温になっても焼けて壊れにくくなったそうで、
一枚基板でも明るいポン付けバルブが生まれる事でしょう。
待遠しい限りです。
 

※CSPとは?

さて、自分で書いた割には良く判らないCSP技術ですが、東芝が2014年に発売開始当時に

判りやすく図解をしてくれていたものを見つけたので、貼っておきます。

たぶん同じようなもんだと思います。(無責任)

東芝CSP.JPG

東芝CSP2.JPG

要するに…う~ん

作る際、安定した品質で手間が省けて効率よく作れるってことかな​

あ~、そうそう!結構重要なポイントを忘れてました​

発生する熱をダイレクトに基板に伝えやすく出来る構造なので、

熱設計の自由度が高い=ユニット自体のコンパクト化に貢献

​っていうのがあるそうですので、ポン付けバルブの諸問題をかなり軽く出来そうです。

 

※3/9追記

新しい情報が特にないので、追記として書き加えておきます。

アメリカの好事家の方々は既にサンプルを入手して、テストやハンドライトに組み込んだりして楽しんでる様子。

http://budgetlightforum.com/node/58617​

http://budgetlightforum.com/node/58617?page=1​

​この点灯させてる写真に関しての説明で

:出力は私が望むよりも低いです。 良いニュースは、LEDの表面全体が均一に点灯しているようです。 

:私は全体の領域が実際のダイで覆われているかどうかはわかりませんが、

:外側の部品が(ニチアE21Aのような)調光器のようには見えませんでした。

:だから私は、これらの配列が本当に1つの巨大なシームレスなダイのように見えると思います。

:サイドの蛍光体が除去されれば、他のクリー・フリップ・チップLEDと同様に、

:パッケージの側面から出ていく青色の光があることに気づいた。​

ほぼ自動翻訳のまま載せましたが、要するに全面ムラなく光っている事、

写真でいうとチップの下辺が青く光っている事からも四隅に至るまでちゃんとダイが広がってるという事みたいです。

で、アメリカ人は次の手段に出ました・・・

蛍光物質を削り取ってダイを確認してます。こりゃやることが潔くて凄く良いと思います(棒読み

これを見る限り、縁の方まではダイは及んでないのが判りますね。でも均等に光るので構わんのでしょう。

自作の基板?ですね。最初は何でこういう造詣にしてるのか判らなかったのですが

これ↓を見ると、「・・・あ、そういうことか」と何とか理解はできました。

まあそれにしても、よくやるわw

3Vで20Aを5分間流して、無事だったのを確認したそうです。

一個当たり7W位になるんでしょうね…

このハンドライトに関しては、D1Sという機種名らしいのですが、ちょっと引っかかりません。

素子のサイズ的に言えば、XHP70とかのサイズにほぼ近いのでたぶんこの辺でしょうかね↓

https://www.amazon.co.jp/dp/B078JLG5DB/​​

一番最後の画像だけは説明が有った方がよさそうなので、原文から抜き出しておきます。

:XPL V6 1Aを搭載したEE X6と比較して、3×3のXD16(左)を備えたD1Sのビームショットです。​

​​右がXPL素子のハンドライトで、左がXD16が9個のハンドライトだそうです。

この人の探究心は止みません。お次は6×6=36個のXD16を並べたハンドライトを作るそうです。

 

※12/31追記

年末も押し迫った本日、確認が取れたXD16素子使用のポン付けバルブのラインナップを書いておきます。

日本ライティングの最新モデルが使用しているようです。→https://www.amazon.co.jp//dp/B07GCL8CPF​

あと、サインハウスのLED RIBBON REVOってのが使用しているらしい→https://sygnhouse.jp/2018/12/led-ribbon-new-series-revo-sales-start/​​

前者はアマゾンの商品説明欄にてXD16と明記されており、多分間違いなく使ってるのでしょう。

後者に関しては未確認なので良く判りませんが、アソコは意外と突拍子な事をやるので、使ってる可能性は大。

望んだ構造ではないので、双方とも買う気は一切起きないのですが、日本がやったなら中国もやってくれると思いたい・・・・

ただし、自国産の素子を使う傾向にある最近の中華ポン付け市場、望み薄です。



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