ぽせいどんの今日の一枚

写真とかCGとかを気ままに + DIY

POHNPEI 1994 October ダイビング その7

2021-12-15 12:04:36 | 写真 海

              十月六日

   バディはまだ惰眠を貪っている。
 カメラを持ってコロニアを歩き回る気にはなれない。
 文庫本を持ってロビーへ。誰もいない。
 ソファに横になって昨夜の続きを読み耽る。
 ・・・・・・
 オーナーが顔を出した。
 「やだねー年寄りは朝が早くて」・・・先を越された。
 マグカップに注がれた珈琲が出て来た。
 「御馳走になります」
 世間話。オーナーは大網(千葉県)の出身だった。
 どうりで夫人が御宿と言う地名に反応を示すはずだ。
 「結構洒落がきついでしょう。怒る人いませんか?」
 「・・・いますよ」悪戯を見つけられた子供のような笑い方をして肩を竦めた。

 レストランがオープンした。
 バディを待たずに先に朝食を摂ることにした。ハウジングを持った

 「こーひー?」ウェイトレスがすでにポットとカップを持って訊いた。
 「うん」珈琲が注がれた。
 メニューを展げた。どれも代り映えしない。
 「・・・パンケーキ、ボイルドエッグ」
 ・・・・・・
 「**********?」
 「・・・なに?」
 パンケーキのサイズがレギュラーかどうか訊いているようだ。
 「イエース」
 「**********?」
 「・・・今度はなんだ?」
 卵の茹で具合らしい。
 白身が固まっていて黄身が固くなり過ぎず、中心に米粒ほどの生の状態が残るくらいが好みだが
 ・・・うまく伝えられる筈がない。まあ、伝わってもその通りのものが出てくる保証は無い。
 「ミディアム」
 
 まずパンケーキが運ばれてきた。日本のホットケーキを想像して注文したのだが・・・
 厚さは同じくらいだがとにかくサイズが大きい。直径二十センチを超えていた。それが二枚重ねだ。
 これがポーンペイのレギュラーサイズなのだろう。サイパンのホテルのパンケーキは小さかった。値段は三倍もしたが。
 他のテーブルをちらりと視ると白人女性の皿には一枚だけだ。
 レギュラーサイズ以外は大盛を想像してしまうのは日本人故?。
 半分ほどパンケーキを平らげた頃、茹で卵が二個運ばれてきた。
 パンケーキだけで量的には充分だった。『餌付け用にしようか』

 バディが漸く起きて来た。
 「先に始めていたよ」
 「声をかけてくれればいいのに」
 「よく寝てたからね」
 「何を食べたの?」
 「パンケーキ」
 「ふーん。私はトーストにしようかな」

 ・・・・・・



  ダイビングサービス。
 昨夜遅くに到着した御一行様。
 それぞれがハウジングを抱えたりニコノスを持っていたりする。
 長老(私より五歳くらい上か)が一番若い男に自分のギアを自慢しながら偉そうにレクチャーしている。ちょっと迷惑そう。
 
 「さあ、そろそろ出ます。車に乗ってください」とマコP。
 団体様が動き出した。私も立ち上がった。ウィンドブレカーを羽織る。
 長老と若い男の眼が現れたネクサスを捉えた。『!』 

 本日はボート三隻が総出動である。
 ドルフィン号は団体様。何処かのダイビングクラブらしい。
 残りが和船に分かれた。サメ・カメ・マンタ号は私達の他には浪速シスターズと二十代のカップル。オペレーターはユキ姐である。
 カップルの男はネクサスF801とイエローサブ(水中スピードフラッシュ)のセットを持っていた。
 「凄いですね」傍らに置かれた私のF4&ニコノスを視て言った。
 「うん、まあね」
 ・・・・・・ソーケースロックが見えて来た。
 ボートスピードが落ちて来た。?!。
 艇は大きく右転舵。ポーメリアリゾートに向かって行く。
 桟橋に若い女性が二人。接岸。
 現地人のスタッフがバウで桟橋の杭を掴んだ。
 私の出番か。立ち上がって彼女たちのメッシュバッグを受け取ってやる。
 「女の子だとやさしいじゃん」と、浪速シスターズ姉。
 「やかましい。相手による。お前達だったら手伝わん」

 ・・・・・・
 「昨日と同じコースだぜ」
 「ほんまかいな?」と浪速シスターズ姉。
 「東にコースを取ってそれから北上した。間違いない」リストコンパスをもう一度確かめながら言った。
 やがて、水上コテージもどきの建っている見覚えのある島が見えて来た。
 「ほら」
 「ほんまや。ようわかったな」
 「だてに船舶免許は持っていないよ。ユキ姐に何かがあっても操船して帰れるぜ」
 「すごいやん」

 停船。マコPの艇が近づいて来た。
 「マコPー!!」勿論浪速シスターズ姉である。
 「うるさーい」
 「照れちゃって。可愛いやんけ」
 「そっちに一人廻そうか?」とユキ姐。
 「いらなーい」
 私たち以外の客はこの機関銃のようなやりとりに眼を丸くしている。『無理もない』

  五本目 YYU (検索してもポイントの正確な位置が分かりません)
 エントリー。
 水深十五メートル。流れが無い分透明度が非常に悪い。マリンスノウが降り続けている。
 ユキ姐が「マンタ様が出たら追いかけないでください」と言っていたがどうもその兆しは無い。
 『写真にはならないな』ダイビングそのものを楽しむ方がいいようだ。
 F801の男はそれになれていないようだ。苦労をしている。
 時々珊瑚にぶつけている。他人事ながらどうも気になる。



 ・・・・・・

 前日の無人島が近づいて来た。
 「そのポートのカバーは自作?」
 「ええ、ウェットスーツの端切れで作ったんですよ」
 「私のポートカバーはタッパーを加工したものだ。よくできているだろう。
  嵩張るが衝撃にはこちらの方が強いよ。
  ・・・水中で視ていたけれど、もう少し注意を払わないといまにハウジングが駄目になるよ。
  傷もだいぶついているようだし」
 「これ、借り物なんですよ。僕のはストロボだけです」
 「ストロボだけ買う奴は珍しいな」
 「この前、水没させちゃって駄目にしちゃったんですよ」
 「もったいないな。安くないのに」

 昼食。本日は人数が多い所為かコンクリートの上にブルーシートが広げられた。
 だが、弁当は代り映えしない。
 十数人が犇めき合って摂る昼食も賑やかで悪くは無い。が、やはり食欲が無い。
 弁当の残りを持って波打ち際に。早速魚が集まって来た。
 F801がやって来た。やはり弁当の残りを持っている。
 「魚いますか?」
 「スズメダイとチョウチョウウオくらいなら」

 「ナマケモノって呼んであげて、ぶら下がってるだけなんだから」と、ユキ姐の嬌声。
 それに浪速シスターズが追い打ちをかける。
 被害者はマコP。股間に柏手をうたれていた。
 「うるせーな。寝かせてくれよー!」

 つ づ く

 ※掲載順位がランダムなのでダイビング記事の目次を作りました。
  年代順となってます。

  ダイビング編目次



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