かくれて咲く花

~凛として~

superbowl 2014 (halftime show)

2014-02-06 21:25:14 | Weblog

Superbowlでシーホークスが初優勝ということで、シアトルには人口より4万人多い()70万人のファンが優勝パレードに駆け付けたとのこと。アメフトで盛り上がる学校に留学していたし、どっかのキレイとは言えない川に飛び込むような野球チームのファンでもあるので、その喜び爆発熱狂感はとってもよくわかります。きっとみんなうれしいんでしょうねでも何度説明を受けてもアメフトがあまりわからない私は、Superbowlといえばハーフタイムショー専門なんですが。

留学中、アメリカ人の親友に「この日の夜はみんな家でテレビを見てるから、絶対すいてるしごはん食べに行こう」と誘われて外出すると、大げさではなくほんとに町全体から人の気配が消えている。「ほんとにみんな家でテレビ見てるんだね。お客さんも私たちだけだね」とびっくりして言うと、彼女の「ほんとになんでみんなアメフト見るのかしら。私もアメフトが嫌いなわけじゃないけど、そこまで絶対見たいとは思わない。でもだいたいのアメリカ人はみんな見るもんなのよ」とパスタをつっつきながら説明してくれて、「だいたいうちの学校だって、アメフトはbig businessでしょ。チームのグッズの売り上げだけでもすごいし、それからホームゲームね。あれだけ儲けてるなら私たちのtuition(学費)に還元してくれればいいものを、観客をより多く入れるためにあのでっかいスタジアムを毎年増築したりしてるから、よけいに私たちが払わないといけないのはrip off(ぼったくり)だわ!!」と憤っていた。Superbowlというと、あの日の楽しかったgirl's nightを思い出す。そして、うちの学校のチームがホームゲームで負けた日、riot(暴動)が起こったことも

そのアメリカ人Ruthは、まさに“Sleepless in Seattle(「めぐり逢えたら」)”に出てくる主人公アニー(メグ・ライアン)の親友ベッキー(ロージー・オドネル)みたいな感じで、大好きな頼れる親友だった。最初に寮でのルームメイトとして出会った私たちは、とても気が合って、私の面倒をなにかとみてくれて、私たちはいつも大笑いしていた。寮を出てからも、アニーとベッキーのように、待ち合わせしてランチを一緒に食べたり、常に電話でお互いに報告し合ったり、“best freinds”や“thinking of you”のカードを送り合ったり、caringな彼女の気遣いは日本から誰も知らない小さな町に来た私の不安な心をほぐしてくれて、そしてアメリカ人らしくおおらかにいつも温かく包み込んでくれる、大好きで大事な特別な親友だった。あのシアトルの映画が私にとって一層特別なのは、ベッキーとアニーの友情に、いまはもう会えない彼女のことを思うからでもある。

映画のなかで、ベッキーとアニーが「めぐり逢い(原題:An Affair to Remember。邦題の「めぐり逢えたら」はこれにちなんでいる)」を観るシーンがある。もうセリフまで覚えちゃうくらいお気に入りのシーンにベッキーが感動しつつ、しみじみ“men never get this movie”というところも、いつも彼女を思い出す(ちなみにこれに対比して、サム(トム・ハンクス)が「めぐり逢い」のあらすじを親友の妻が泣きながら説明するのを聞いて、“that's a chick's movie”と言い放つシーンもあって、ほんとに芸が細かい)。日本に比べると、アメリカ人の方がmanly manが多いような気がするのですが、Ruthがよく言っていたのは“well, that's a guy thing”。アメフトなんかはまさにそうですが、あれは完全に男の世界というか、私たち女にはよく分かんないけど、なんで男の人はあんなに熱心になるんだろうねという、半ばあきれながら、だけどああいういつまでも“男の子”なとこはかわいいよね、という気持ちがベースにありながらも我々女の理解を超えている、男女の違いを実感するところというか

というわけでアメフトは男の人にまかせて私の専門(?)のハーフタイムショーについて。今年はブルーノ・マーズでした。前座のよくわからないバンドはさておき、Phillip Phillipsの“Gone, Gone, Gone”は改めて名曲だと思いましたね。これはカントリーに分類してもいいんじゃないかと思うのですが、ちょっとメロウな感じのメロディ。歌詞もいい。サビのAnd I'll do it for you for youのとこなんかは一緒に歌って盛り上がれました彼はアメリカン・アイドル優勝者(シーズン11)らしいのですが(ちなみに初代アメリカン・アイドル優勝者・Kelly Clarksonが2012年のnatinal anthemを歌ってます)、まったく気取らない服装(せっかくのスーパーボウルなのに、あんなに普段着でええんかというくらい)に、グリーンの瞳がすてきでした。ちなみに瞳の美しさでいけば、ジュード・ロウとロブ・トーマス(Matchbox 20)が最上だと思います。吸い込まれそうになる美しさ!!!

で、メインのBruno Marsですが、とってもentertainingで楽しいショーでした。ゴールドのジャケットで、バックダンサーもお揃いのスーツで、彼がドラムもダンスもこんなにできる人だとは思わなかったのですが、途中のレッチリ(Red Hot Chilli Peppers)の登場は、最後の名曲“Just the Way You Are”のしっとり感を盛り上げるためだけだったんじゃないかという感じがしないでもなかったなあ。レッチリのcrazy感があまりにも場違いというかステージのテイストと違いすぎて、なんでこの両者のコラボなんだろうという不思議な取り合わせでしたが、しかしその効果たるや抜群(?)で、歌の前に紹介された「この歌を愛する人に捧げます」メッセージがより崇高なものに。音楽はいろいろな気持ちを重ねながら聴くものでありますし、この歌は恋愛の歌ですが、世界各地に派遣されている米軍のmen and womenからのメッセージのなかには、愛する人たちだけでなく、子どもたちへのものもありました。愛する人の美しさを無条件に愛でているこの歌は、子どもたちへの愛をうたう歌にもなるんですね。この歌にそれぞれ愛する人への想いをのせて、遠い地で任務に就いておられるんだな、と思うと胸が熱くなりました。私にとってのこのブルーノの歌は、まえにこんな文章を書いているとおり、好きな人が自分のために歌ってくれたらもちろん嬉しい、cuteな歌ですが、でもやっぱりもうひと押しほしいなあという感じ。もちろん聴くたびに、好きな人を想いますですけどね

自由を愛する私「うめ」は、やはりアメリカ国歌を聞くたび、特に最後のo'er the land of the free and the home of the braveのところにうらやましくなるのですが、ことしは私はほんとにbrave enoughなんだろうか、と自分の胸に問いかけてしまいました(→“Brave”これも名曲です)。来年のnational anthemはぜひHayley Williamsに歌ってほしいです。彼女の英語はとっても聞き取りやすいし、あの透明感のある伸びやかな声が大好きなので、アメリカ国歌をどんなふうに歌いこなすのか聞いてみたいのです。こんなにしっとりと、だけどこんなにパワフルで、だけどこんなにキュートにはじけて歌う彼女に敬意を表して、髪の毛ピンクにしたいと思ってるくらいですもの


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