先端技術とその周辺

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太陽系の新たな第9惑星

2018年07月06日 04時27分07秒 | 日記

冥王星は小学校課中学の地理の授業で太陽系の一番遠い惑星と習ったが、割と最近、大きさが小さく、更に外に天体があって軌道が影響を受けているということで、純惑星になったという。

少数の太陽系外縁天体(TNO=海王星の軌道の外側を回る天体の総称)の一群が奇妙な軌道を描いていたことから、その軌道に影響を及ぼしている惑星サイズの物体が存在する可能性があるという理論による。

2006年8月のAIU総会以前からある太陽系の定義では、

1.太陽を公転している。
2.自重により(ほぼ)球体を維持している。
3.その軌道周辺を一掃している。


そして冥王星の軌道は海王星との共鳴を余儀なくされています(要するに海王星の重力支配下にある)し、その軌道周辺には冥王星の重力束縛を持たない小天体が多数あることが想定(実際にいくつも見つかっている)されることから、惑星とは呼べず、新設の準惑星となったという。

 

そして、その外にある天体の存在が確実に存在するという解析で出て、新たな第9の惑星を見つけることに研究がおこなわれて言える。


近年の観測技術の向上により、その後も海王星以遠に於いて、冥王星を上回るような天体が多数発見される可能性があり、IAUとしては惑星の無限増殖を抑える格好で(つまり、これ以上増えると今のように「すいきんちかもくどってんかい」とかで終わらず延々と続く可能性があり、ことに小学生などにはいつまでもなじめない存在となる)、苦肉の策で新たな定義を制定して冥王星を惑星から外しました。軌道を描くもう1つの天体(「2015BP519」と呼ばれる)を発見したという報告が、論文投稿・閲覧サイト「アーカイブ」に発表された。研究チームは、この天体が第9惑星実在説の裏付けになると主張している。

論文によれば研究チームは、宇宙の膨張を加速させている謎の力を解明する国際研究「ダークエネルギー探査(DES)」のデータベースを基に、BP519の発見に至った。

「BP519は小さなゴツゴツした物体」だと、ミシガン大学の大学院生で論文の筆頭筆者であるジュリエット・ベッカーは言う。「楕円軌道を描き、太陽系の惑星と比べると軌道が傾斜している」

研究チームによれば、コンピューターによる当初のシミュレーションでは、どうしてもBP519の軌道の傾斜を説明付けられなかった。だがそこへ、16年にカリフォルニア工科大の研究者たちが予想したとおりの特性を持つ第9惑星の存在を仮定したところ、軌道の矛盾が解消されたという。

「第9惑星はTNOをかなり傾斜させると予想され、BP519はその構図にぴったり当てはまる」と、ベッカーは言う。

しかし軌道の傾斜については、別のシナリオでも説明が付くと言う研究者もいる。

クイーンズ大学ベルファスト(北アイルランド)の天文学者ミシェル・バニスターは、初期の太陽系に1万個の準惑星が存在したことを考慮に入れれば、その引力で十分に軌道の傾斜は起こり得ると指摘する。同大学の研究者ペドロ・ラセルダは、太陽系と別の天体が過去にすれ違っていれば、遠方のTNOに何らかの乱れが生じる可能性があるとも指摘している。

第9惑星の存在をめぐる研究が進むことで、宇宙の謎に新たな光が当てられるのだろうか。


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