先端技術とその周辺

ITなどの先端技術サーベイとそれを支える諸問題について思う事をつづっています。

新幹線は凶悪犯罪者の絶好の犯行場である!

2018年06月11日 21時25分18秒 | 日記

この6月9日の新幹線での1名殺害、2名重傷を負わせるという事件が起きているが、新幹線が凶悪犯罪の場になってしまっている。これで3度目の凶悪事件である。

最初は1993年8月23日20時25分頃、博多発東京行き「のぞみ24号」が静岡県掛川市付近を走行中、40代の男性がナイフを持った男に刺殺される事件が発生している。

2番目は2015年6月30日11時40分ごろ、東京発新大阪行き「のぞみ225号」の1号車で、71歳の男がガソリンをかぶってライターで火をつけ、車内で火災が発生した事件だ。列車は小田原市内で緊急停止して、乗務員が消火器で火災を消し止めたものの、火災によって発生した煙で52歳の女性が死亡、乗客26人と乗員2人の計28人が重軽傷を負った。

こうなると、凶悪事件は今のままでは新幹線では頻繁に起きると思わざるを得ない。対応は、手荷物検査や最近技術が出始めた監視カメラで異様な行動の発見とかのセキュリティ・チェックであるが、どれも実現性がない。

手荷物チェックにしろ、飛行機のように旅客の荷物をいちいち点検するにはゆかない。新幹線は1車両が千人を超える旅客が乗車でき、1日に400本近い列車が膨大な旅客を運んでいることと、皆の新幹線に対する位置づけは電車に乗るのと同じ感覚で何時でも気楽に乗れることだ。

やはり、鉄道保安官を常時、運行中の新幹線を巡回させるしかないと思う。鉄道各社は人減らしで駅員がいない無人駅が増えたり、駅舎の駅員を減らしたり、搭乗する車掌を減らすことに一生懸命であるが、旅客の生命が危険にさらされている今は、最低、鉄道保安官、特に新幹線搭乗する保安官が新幹線に乗じ搭乗して巡回させるkとをしないとまた同じような事件が起きる。

凶悪事件の動機も、むしゃむしゃしての無差別殺人であるから、世の中が複雑になり、人の心が病んでいる以上、ますます増加する。更に同じような事件が起きれば、想定されている以上、防止できなかったJR東海とかの運営会社の責任であることは確かである。


富士通が商用化、「量子計算を超えた」専用機の実力

2018年06月11日 13時58分06秒 | 日記

 

 
日経クロステック

日経系のITマガジンが、富士通が、量子コンピュータを超える 

富士通は、膨大な組み合わせの中から最適な選択肢を見つける「組み合わせ最適化問題」を高速で解くことに特化した専用コンピューター「デジタルアニーラ」の商用サービスを2018年5月15日に開始した。クラウドサービスとして計算能力を提供するほか、専門技術者や関連システムエンジニア(SE)からなる1500人体制で顧客の問題解決を支援する。

しかしながら、 あくまで既存のデジタル回路技術で開発されたコンピューターであるから、分子の電子の状態を使った未来の量子コンピュータではない。やはり短期的な隙間を狙えるコンピュータではなかろうか? カーボンナノつー部のような画期的な世界が驚くような技術ではないと思う。富士通にも優秀な研究者技術者が大勢いる。これはこれでショートタームの成否運として意味があろうが、富士通ともあろうがモノマネの歴史に終止符を打って世界がアッという発明をしてもらいたいものだ!

商用化したデジタルアニーラの筐体

商用化したデジタルアニーラの筐体

 富士通は代表的な適用領域として交通、物流、金融、医療、化学などを挙げるが、「あらゆる業務に最適化問題が関わっている」(吉沢尚子執行役員常務・デジタルサービス部門副部門長)。現在、デジタルアニーラの提供料金はメニュー化されていないが、「技術支援なども含めて月額数十万円から」の料金で顧客にサービスを提供するという。

 同社は関連するシステムインテグレーション(SI)ビジネスも含め、今後5年間で累計1000億円を売り上げる計画だ。すでに10社ほどのユーザー企業が先行導入しているという。

 

■既存のデジタル回路技術で問題を解く

 多数の都市を1度ずつ訪問する場合の最短経路を探し出す「巡回セールスマン問題」のような組み合わせ最適化問題に特化した専用計算機は、量子コンピューターが商用化で先行している。カナダのディーウェーブ・システムズが世界で初めて商用化した量子アニーリング方式の計算機だ。

 一方、富士通が開発したデジタルアニーラは、「量子アニーリングに着想を得た独自技術を採用している」ものの、あくまで既存のデジタル回路技術で開発されたコンピューターだ。

 それでも実際に解ける問題の範囲や規模など、「現在での実用性では(ディーウェーブの)量子アニーリングを上回っている」(吉澤執行役員常務)と自信を見せる。富士通がうたうデジタルアニーラのキャッチフレーズは「実用性で量子コンピューターを超える」。そのうたい文句通りに、商用化で先行した量子アニーリングマシンを超える実力を備えるのか。

 

■1024ビットの全結合を実現

 富士通が開発したデジタルアニーラは、組み合わせ最適化問題を解くための専用演算ユニット「DAU(デジタル・アニーリング・ユニット)」を搭載する。量子アニーリング機になぞらえれば、全ビットが結合した1024量子ビットに相当する規模の問題を扱える。各ビット間の結合度は16ビット相当の6万5536階調という精度で記述できる。

 一般に量子アニーリングでは、量子ビットの数が組み合わせの要素の数に相当する。例えば巡回セールスマン問題を解く場合、1024量子ビットの計算機は32の都市を順番に32カ所巡る組み合わせに対応する。富士通のデジタルアニーラは量子ビット間の結合精度が16ビットなので、都市間の距離を16ビットで表現したうえで32の都市を制約なく組み合わせて最短経路を探索できるということになる。

 巡回セールスマン問題は、10都市でも経路の組み合わせが18万1440通り。20都市になると組み合わせは6.08京通り(6.08×10の16乗)を超える。20都市を超えてくると、総当たりでの計算方法ではスーパーコンピューターを使っても実用的な時間内で解けなくなってくる。

 

■スパコン京が解けない問題、1秒で

 富士通によれば、デジタルアニーラに投入できる問題は「多くの場合で1秒程度で答えが探索できる」(吉澤尚子執行役員常務)。

 例として示したのが、東京都内で交通渋滞を回避させる経路最適化問題だ。富士通のスーパーコンピューター「京」で総当たりで計算させると10の84乗秒と宇宙年齢の138億年(4.35×10の17乗秒)を使っても最適解を導けない問題について、デジタルアニーラは1秒で解を導いたという。