先端技術とその周辺

ITなどの先端技術サーベイとそれを支える諸問題について思う事をつづっています。

銀河系の中心で、宇宙誕生直後に、銀河系が誕生する前に、生成された恒星が続々見つかっている!

2018年06月02日 14時53分12秒 | 日記

宇宙誕生直後に誕生した星は、、水素、ヘリウム、少量のLiから成り立っていて、金属の量が極端に少ない。したがってそういう星は水素を含むが他の元素を含まない星を探せば見つかることとなる。これに着目した、オーストラリア国立大学(ANU)のスカイマッパー望遠鏡には、鉄をほとんど含まない“貧血星”の独特の色を検出するユニークな能力があって、宇宙誕生の歴史で最も古い星を拝見している。自然科学の分野でも創意工夫があれば面白い発見ができるということだろう。、

ANUのスカイマッパー望遠鏡

この話は、一般社団法人STEAM教壱岐教会の科学検定というサイトなどに掲載されている::

そういった星は、宇宙誕生の直後に誕生し、天の川銀河(銀河系)の中心近くにあるという。英ケンブリッジ大学とオーストラリア国立大学の合同研究チームが発表した。

不思議な光を放つこれらの天体は、自身の重力によって凝集したガス塊で、わかっている限りでは最古の純粋な組成を持ち、極超新星(ハイパーノバ)と呼ばれる巨大爆発によって死を迎えた更に古い恒星の物質を含んでいるという。

「これらの原始の星は、宇宙で最も長く生き続けている恒星であり、われわれが見た中で最古の恒星なのは確かだ」と、研究論文の筆頭著者であるANUのルイーズ・ハウズ(Louise Howes)氏は述べる。

天の川銀河は基本的に、これらの初期形成恒星の周囲に形成された。今回見つかった9つの純粋な恒星は、初期宇宙の状況に関する現在の理論に異論を唱えるものと言える。「これらは、炭素、鉄など重い物質の含有率が驚くほど低く、最初期の恒星は通常の超新星として爆発したのではない可能性を示唆している」とハウズ氏は話す。

いま考えられるのは、「高速で回転する恒星が爆発して通常の超新星の10倍のエネルギーを放出するとされる極超新星として一生を終えたのではないかということだ」とハウズ氏。

ビッグバンの直後の宇宙は全体が、水素、ヘリウム、および少量のリチウムだけから成り立っていた。酸素やナトリウムなどを含む他の元素はすべて、恒星の内部、または恒星が超新星爆発で死ぬときに作られた。したがって古い恒星を見つけるには、金属の含有が非常に少ない恒星、つまり水素を多く含むが他の元素はほとんど含まない恒星を探せばよいことになる。

最初期の恒星は、重力の影響が最も大きい銀河の中心でできると考えられていた。しかし数十年の研究の結果、銀河系中心部のほとんどの恒星は、太陽や近隣の恒星と同程度の金属含有量であることがわかった。銀河系中心部の恒星は46億歳の太陽より70億年ほど古いが、それでも初期宇宙の状態を知るには不十分ということだ。

プロジェクトリーダーであるASU天文学・天体物理学研究学院(RSAA)のマーティン・アスプルンド(Martin Asplund)教授は、銀河系中心部にある数十億の星の中から希少な古代遺跡のような星を見つけるのは、それこそ干し草の山から針1本を見つけ出すようなものだという。

「ANUのスカイマッパー望遠鏡には、鉄をほとんど含まない“貧血星”の独特の色を検出するユニークな能力がある。今回の研究ではそれが不可欠だった」とアスプルンド氏は述べる。

研究チームはスカイマッパー望遠鏡で500万個におよぶ星を次々に観測して最も純粋、すなわち最も古い標本を選別し、ニューサウスウェールズ州にあるアングロ・オーストラリアン望遠鏡とチリにあるマゼラン望遠鏡でさらに詳細を調べ、標本の化学組成を明らかにした


6月12日の米朝会談は、北の非核化の始まりだろう!

2018年06月02日 10時36分41秒 | 日記

6月12日の米朝会談は、北の核兵器廃棄の話し合いの第一歩であろうということはマスコミの一般的な見解である。北は段階的核廃棄で、これに対しアメリカはすでに北が核爆弾を30発は所有していて、それをICBMに搭載してアメリカにう貯込めることを人工衛星から判断しているだろうから即時核廃棄を捨てるわけにはゆかないだろう。それ故、今回の米朝会談は今後の米朝会談の始まりというわけ。


時事通信社による報道は以下の通り;;

ホワイトハウスを訪れた金英哲党副委員長から正恩氏の親書を受け取った後、記者団に語った。史上初の米朝首脳会談は、トランプ氏がいったん中止を通告するなど曲折を経て、開催される運びとなったが、「完全な非核化」や体制保証の方法で、双方が歩み寄れるかはなお不透明だ。

 トランプ氏は、正恩氏に非核化の意志はあると述べ、「首脳会談は非常に成功するプロセスになるだろう」と期待感を示した。ただ、「6月12日に何かに署名するつもりはない」とも指摘。非核化の方法などで米朝の隔たりは埋まっていないとみられ、1回の会談で最終合意は目指さず、非核化実現には長期間を要する可能性を示唆した。

 トランプ氏は、正恩氏の親書について「非常に素晴らしい書簡だ」と評価した。

 一方、トランプ氏は、北朝鮮への現在の水準の圧力を維持するとした上で、「(米朝関係が)うまくいっているので、最大限の圧力という言葉はもう使いたくない」と述べた。さらに、米朝交渉が決裂しない限り、新たな制裁を科すことはないと語った。会談の成功に向けて北朝鮮への配慮を見せた形だ。

 トランプ氏は、金英哲氏と休戦状態にある朝鮮戦争(1950~53年)の終結についても協議。「(戦争終結について)首脳会談で何らかの成果があるかもしれない」と述べ、休戦状態が終結すれば「北朝鮮の安全を保証する」と強調した。北朝鮮の人権問題をめぐっては話し合わなかったが、首脳会談の議題になる可能性はあると指摘した。

 また、トランプ氏は、非核化受け入れ後の北朝鮮への経済支援について、近隣の日本や韓国、中国が支援するだろうと述べ、「米国が支出する必要はない」との認識を示した。 


アメリカの車の好み、セダンからSUVにシフト

2018年06月02日 10時06分24秒 | 日記

米新車販売は、5月1.2%増だけれ尾も、 トヨタと日産は前年割れで、両社ともSUVに力を入れていないためで、SUBARUはSUVが得意なため、売り上げが伸びている。

日本車メーカー6社が1日に発表した5月の米新車販売台数は、前年同月比1.2%増の約60万3000台だった。多目的スポーツ車(SUV)を得意とするSUBARUや三菱自動車が好調だった一方、セダン系車種の苦戦が続くトヨタと日産自動車は前年実績を下回った。トヨタのカムリがアメリカではベストセラーを続けていたが、アメリカ人のSUVシフトに勝てなかった。
日本ではHVが結構好評であるが、アメリカではさっぱりだし、中国はEVシフトだし、世界では通用しなくなっている。マーケットをきちんと把握してい置かないととんでもないことになりそう。メーカーがマーケットをリードする時代は終わっていることを認識しないといけないということだろう。

 

 

トヨタの5月米販売実績は1.3%減の21万5321台だった(ミシガン州)=ロイター

トヨタの5月米販売実績は1.3%減の21万5321台だった(ミシガン州)=ロイター

 トヨタの5月の実績は1.3%減の21万5321台だった。「カムリ」などセダン系の不振が響き、前年同月に比べ営業日が1日多い影響を除いた実質ベースでは5.1%減だった。旧型モデルの在庫調整の影響などで4月に前年同月比28.1%減と大きく落ち込んでいた日産は多目的スポーツ車(SUV)「ローグ」などの販売が上向き、5月は4.1%減の13万1832台まで持ち直した。

 SUBARUは小型SUV「クロストレック」などが好調で、7.2%増の6万146台と同社の5月の実績として過去最高を更新した。SUV「アウトランダー」が好調だった三菱自も31.7%増と大幅に伸びた。

 米国勢では主力の「ジープ」ブランドが伸びた欧米フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)が11.0%増となる一方、大口法人向けの販売を絞り込んでいる米フォード・モーターは0.7%増の伸びにとどまった。米ゼネラル・モーターズ(GM)は今年3月分を最後に月次販売台数の公表をやめている、。


ハッブル宇宙望遠鏡とチリのアルマ電波望遠鏡が、宇宙誕生直後の銀河をとらえ始めている!

2018年06月02日 03時07分19秒 | 日記

2つの波長の違う望遠鏡が宇宙誕生直後にできたらしい銀河や、その銀河が噴出したガスからの電波を観測し始め、天文屋にとっても、新発見競争時代になっている。

イギリスの研究チームは、ハッブル宇宙望遠鏡で発見された銀河A2744_YD4をアルマ望遠鏡で観測し、この銀河で塵と酸素が発する電波の検出に成功しました。さらに酸素が発する電波を詳細に分析することで、この天体までの距離が132億光年であることを突き止めました。これはすなわち、132億年前の銀河の姿を捉えたことになります。また研究チームは、検出された塵の総量と推定される星の誕生のペースをもとに、この銀河では134億年前から活発な星形成活動が始まったと考えています。これは、宇宙最初期の銀河における星の誕生を調べる重要な手がかりを得たことを意味しています。

Figure 1

図1:ハッブル宇宙望遠鏡で観測された銀河団エイベル2744。この画像の一角に、今回観測された銀河A2744_YD4が位置しています。アルマ望遠鏡によって観測された塵からの電波を、赤色で表現しています。
Credit: ALMA (ESO/NAOJ/NRAO), NASA, ESA, ESO and D. Coe (STScI)/J. Merten (Heidelberg/Bologna)

研究の背景

138億年前にビッグバンで始まったとされるこの宇宙の中で、銀河がいつ生まれ、どのように進化してきたのかは、宇宙全体の歴史を理解する上で大変重要なテーマです。さまざまな研究から、最初の星や銀河は宇宙誕生から数億年後に誕生したと考えられていますが、まだ誰もその姿を見たことはありません。

宇宙初期の様子を探ることは、現在の宇宙に生きる私たちのルーツを探ることにもつながります。炭素や酸素、アルミニウムや鉄などの元素が私たちの身の回りにあるのは、星の中でこうした元素が作られ、星の死とともに宇宙空間に広がるという現象が、長い宇宙の歴史の中で繰り返されてきた結果だからです。ビッグバン直後の宇宙には、最も軽い元素である水素と、2番目に軽いヘリウム、そして3番目に軽いリチウムがごく微量に存在しているだけでした。宇宙誕生直後には存在しなかった重い元素(天文学ではそれらを「重元素」と呼びます)が、いつごろからどのようなペースで銀河に蓄積されてきたのかを調べることで、宇宙最初期の星の誕生史と銀河の進化のようすを理解することができるのです。

Figure 2

図2:138億年前のビッグバンから現在までの宇宙の歴史の模式図。宇宙誕生後数億年後に最初の天体が生まれ、それらが進化して現在の宇宙を形作っていることを示しています。

宇宙初期の天体を見つけるために、すばる望遠鏡やハッブル宇宙望遠鏡などを使った観測が盛んに行われています。こうした観測では、望遠鏡を空のある方向に長時間向け続けることで、極めて暗い遠方の天体を撮影することができます。しかし、撮影しただけでは天体までの距離を精密に求めることはできません。距離を測定するには、天体からの光をさらに細かく分析(分光)する必要がありますが、これには非常に高感度の望遠鏡が必要になります。

アルマ望遠鏡での観測

アルマ望遠鏡による観測で、この銀河に含まれる塵が放つ電波が検出されました。さらに研究チームは、同時に取得されたデータの中に酸素が放つ電波も発見しました。この電波は、もとは電離された酸素が放つ波長88マイクロメートルの赤外線ですが、宇宙膨張にともなって波長が伸び(赤方偏移)、波長830マイクロメートル(0.83ミリメートル)のサブミリ波となってアルマ望遠鏡に届いたものです。この赤方偏移から、A2744_YD4までの距離は約132億光年と計算されます 。これは、塵や酸素が検出された最遠方記録であった131億光年からさらに1億光年記録を更新する結果となりました 。

研究チームはこの観測結果を確かめるために、欧州南天天文台の大型光学赤外線望遠鏡VLTを用いて、A2744_YD4を観測しました。その結果、この銀河に含まれる水素が放ったと思われる光を検出することに成功しました。この光を詳細に調べて赤方偏移を計算したところ、アルマ望遠鏡と同じ結果が得られました。この銀河は、確かに132億光年先に存在しているのです。

Figure 3

図3:今回観測された132億光年かなたにある銀河A2744_YD4の想像図。
Credit: ESO/M. Kornmesser

観測された塵からの電波をもとにして、研究チームは、A2744_YD4に含まれる塵の総質量が太陽の600万倍であること、星の総質量が太陽の20億倍であることを導き出しました。またこの銀河では、1年間で太陽20個分に相当するガスが星になっていることも明らかになりました。これは、A2744_YD4における星の誕生が、私たちが住んでいる天の川銀河と比べておよそ10倍活発であることを示しています。

「これくらいの星形成の勢いは、遠方にある銀河としては珍しいものではありません。むしろ注目すべきは、このペースであれば非常に短い時間でA2744_YD4のなかに塵が蓄積していくということです。」と、共同研究者のリチャード・エリス氏(欧州南天天文台/ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン)は語っています。

塵は、星の内部で作られた元素が星の死によってばら撒かれる過程で作られます。このため、星の誕生のペース(すなわち、星の死によって塵が作られるペース)と観測された塵の総量を比較することで、塵が蓄積するのに必要な時間を求めることができるのです。今回の観測結果から求められたその時間は、約2億年でした。つまり、A2744_YD4の中では、私たちが観測でとらえた時期(132億年前)よりもわずか2億年前、現在から134億年前に活発な星形成活動が始まったということを示しているのです。宇宙全体の歴史から見れば2億年というのはわずかな時間であるため、今回の成果は宇宙で最初の星や銀河の「スイッチが入った」時期に迫る大きな手がかりといえます。

ラポルテ氏は、次のように今回の成果の意義をまとめています。「銀河A2744_YD4は、単にアルマ望遠鏡で観測された最も遠い天体、ということにとどまりません。非常に大量の塵を検出できたことは、星の死によってまきちらされた塵による「汚染」がこの銀河の中ではすでに進んでいることを示しているのです。同様の観測を進めることで、宇宙初期の星の誕生をたどり、銀河における重元素増加の開始時期をさらに昔までさかのぼることができるでしょう。

ハッブル宇宙望遠鏡やアルマ電波望遠鏡での発見ではないが、あめりか、オーストラリア、韓国の国際共同運営のチリにマゼラン望遠鏡で以下の発見が行われている。 

また、 オーストラリア国立大学の天文学者らがこのほど、銀河系内でもビッグバン直後に誕生したと思われる約136億年前に誕生したとみられる恒星を発見している。地球と同じ銀河にあり、過去に撮影された星空の画像にもかすかに輝く姿が写っていた。地球からの距離は約6000光年と、天文学上の数字としては比較的近い方だ。

これまで観測史上最古とされていた132億年前の恒星からさらに4億年さかのぼり、宇宙誕生(ビッグバン)の後間もなく誕生した計算になる。

ケラー博士らは南天の星のデジタルマップを作成するプロジェクトの一環として、豪サイディング・スプリング天文台のスカイマッパー望遠鏡で約6000万個の星を観測。この中から古そうな星200個を選び出し、南米チリのラス・カンパナス天文台にあるマゼラン望遠鏡でさらに詳しく調べた。

星の古さを知るには、鉄の含有量が手掛かりになる。チームによれば、スカイマッパー望遠鏡では星が発する光を測定することによって、鉄をあまり含まない星、つまり古い星を見つけることができるという。

ケラー博士はCNNとのインタビューで「星はタイムカプセルのようなもの。この星も誕生当時の宇宙のサンプルを取り込んでいるはずだ」と話し、今後の観測が初期の宇宙の様子を詳細に把握する研究で役立つことに期待を示した。

同博士によると、宇宙の初期に誕生した星の大半はすでに大爆発を起こして死んでいったとみられ、今後同じような古さの星が見つかる可能性は低いという。

 


特殊な大音量でPCを破壊できるという!

2018年06月02日 02時13分20秒 | 日記
 

特定の音波を大音量でながすと、PCやテレビあるいは防犯カメラの録画装置二装着しているHDDが壊れて動作しなくなるおと言う。HDDでなく半導体記憶装置SSDを使っている場合はこの現象は起こらない。

PCをクラッシュさせる音響攻撃「ブルーノート」--スピーカから音を流すだけでの画像

 セキュリティ企業のESETは、ハードディスク搭載PCをクラッシュさせる音響攻撃「ブルーノート」に関して注意を呼びかけた。PCのスピーカやPCの近くに置かれたスピーカからある種の音を流すだけで、PCを使用不能な状態に陥れられるという。なお、攻撃を受けるのはハードディスクなので、SSDのみを搭載しているPCはクラッシュしない。


 この攻撃は、ミシガン大学と浙江大学の研究チームがデモンストレーションしたもの。音楽である音程を意味する用語“ブルーノート”と、Windowsのクラッシュ画面“ブルースクリーン”から、ブルーノート攻撃と呼ばれるようだ。

 研究チームによると、音の振動でハードディスクの読み書きヘッドとプラッターがそれぞれ振動し、振幅が限界を超えるとハードディスクそのものが損傷したり、ソフトウェアが誤作動したりして、ファイルシステムが破壊されクラッシュやリブートに至るという。攻撃を実行するにあたり、特殊な装置は必要ない。PCの内蔵スピーカや近くにあるスピーカから攻撃用の音を流すだけで、ハードディスクにダメージを与え、結果的にPCをクラッシュさせられる、としている。

 ブルーノート攻撃の対象は、スピーカとハードディスクが組み合わされたシステムであり、PCに限定されない。例えば、撮影した映像をハードディスクへ記録する監視カメラなども標的になる。

 ただし、攻撃を成功させるには100dbを上回る大音量をハードディスク近傍で出す必要があり、現実的にはハードルが高い。また、研究チームは、ハードディスクのファームウェアを改良することで、音響の影響で発生する読み書きヘッドの振動を抑えるよう提案している。