なんか、消耗してしまい、眠れなかったので、もう一度寝ます・・・
朝ごはんを作ってダンナさんを送り出しました
今日はレトリック君たちのライブがあるから楽しみ~~(頑張って~~☆☆)
(ダンナさんと予約しましたよ~~!!笑門☆☆)
〈今日の朝方書いた文↓〉(大好きな人の助言により“記事を出すときは一呼吸置いてから・・・”というのを実践しようと思う今日この頃なのだった...)
こうも日々、感情がコロコロ変わってしまう・・というのは、最近の天気にも原因があるような気がする・・・。
低気圧が来ると、頭が重くなるし・・・。
ずいぶんと浮き上がり、舞い上がったあと、また落ち込んで、陽気だった時に書いた文を見るとバカみたいに感じる・・・(T_T)
多幸症というのは、文字通り症状であり、実は心の中は空虚である場合が多いのですって。。。
つまり、今日、また暗くなってます・・・
(もう前の記事ホント恥ずかしい...)
今日は(母の具合のことを)父と30分ほど電話で話して、その後、プールに行きました~。
頭には歪んだギターの音が鳴っていた。
ほんとはだいぶ眠いのだけど、この記事書かないと落ち着かない感じかも・・・。
でも、ほんと、ここんところわたし、ヤバイ感じですね...
5月の頭あたりにへんしゅう長と顔合わせがあるので、それに向けてちょっと落ち着きます・・・
〈昨日聴いてたもの・・・↓〉
このTreepeopleというバンドも、90年代のギターバンドですが、トリプルギターである・・というのが、当時としても珍しかったのではないかと・・・。
Something Vicious for Tomorrow/Time WhoreTreepeopleC/Zこのアイテムの詳細を見る |
↑このジャケヤバすぎ?でもダンナさんのOKが出たので、フツウに出します・・・。
このアルバムの一曲目“Liquid Boy”が出だしを聴いたとたん頭がぐしゃぐしゃになるくらい好きだったんだけど(切なく歪みまくるギターの音が忘れられない...)YouTubeには、動画がありませんでした・・・。(なので3曲目を貼り付けます↓)
Treepeople - Something Vicious for Tomorrow
↑トリプルギターが歪み、ひずみまくる。こりゃ狂気のさたですな。。。
PVの途中でギターVoの“ヅラ”がとれまくるんだけど。。。
Cor-Crane SecretPolvoTouch & Goこのアイテムの詳細を見る |
Polvo - Vibracobra
↑Polvoも、私が猛烈に好きだった曲がYouTubeに無かったなぁ・・・。
このPVをよーく見ていると、オズの魔法使いのドロシー、ブリキ男、かかし、ライオン...が出てきます・・・。(あと、なにげに淫靡なシーンが。。こういうバンドにはツキモノなのかいな!?こんなカンジ)
↓ちなみに好きだったのはこのアルバムの一曲目。(アルバムの最初にどの曲を持ってくるかってけっこう重要みたいです・・。それで“つかめるか”どうかが決まるから・・・。)
Today`s Active LifestylesPolvoMergeこのアイテムの詳細を見る |
↑前知識の無い状態でワゴンセールで買ったCDですが(ちなみにスロッビング・グリッスルの「Very Friendly」もワゴンセールで500円で手に入れました)、思いのほかめちゃくちゃ良く、今でもあのつかまりどころなく迷走・・うつろい続けるギターの音が忘れられません...激しい感じの音盤は結婚した時に全部と言っていいほど売ってしまったので、これも売ってしまいました。
私が持っていたものは、Polvoのトレードマーク(?)である、“炎の中の虎”がジャケに描かれていましたが、それって特別仕様のモノだったんだなぁ・・・。(それが無いとだいぶ寂しい。。)
モック タートル!!
彼の 悲しみは
すべて幻想
何も悲しいことなんて ないのさ
しかも グリフォン(相手)が
いるから なりたつ法則
だから 道化を演じるの
彼を 楽しませるために!!
楽しい?
空間を 楽しまなきゃ
生きてる 意味なんか
ないのさ
すべては 幻想
楽しいうつろい
モック タートル!!
(22歳)
僕の えり好みはあやうげだと思う
それが 僕が“人間である”
ということを 不快なほど感じさせるのだ
君のことを この先も 好きになることは
ないと思う
気持ちのうつろいも
不快な感情の一つだと思うからだ
人間嫌いだと言われてもいい
僕は 人間が進化し続けてきた
大きな“意味”になりたいんだ
珍妙なメンソールたばこ
の取り合わせ
中に浮かびつ
kiss kiss kiss
ヴィクトリア王朝の
さだまらぬ視線
かわいた空気
吸い込む反対人
Down Down Down
通りの磁力
奇怪なチェッカー模様
及びの美学
Coffinの旅
マントルへの回帰
ロットン 狂気のうつろい
反対人
ヴィシャス 背徳と仲良し
とても滑稽
粗雑にあつかわないで・・・
彼女を守ってあげたかったわ
「私は何をすればいい?
教えて・・・。」
言わなければわからない
語らなければわからない
酔いどれ男は歩く要領をわきまえている
“16進法の呂律の回らない聴覚”
通りで・・・ ファナティック
通りで・・・ 狂気の語りべ
通りで・・・ 排泄するのは危険
整った横顔もゆがむ
彼女の精神に呼応呼応!!
悲しみに呼応、苦痛に呼応
狂気のうつろい
その悲しみが問題なら
私はあなたを 殺してみよう
基準点はどこに いったい?
問題はどこに? 探しぬいて
あなたの義眼 M&Msのごとく
つぶしてあげる
彼女と僕が出会ったのは電車の中。
僕の20歳の最後の日と21歳の誕生日のはざまに彼女と出会った。
いつか会ったことがある少年の顔だった。
僕は、島で生まれた。
根拠も理由もない、傲慢な意味なき自信に満ち溢れた、嫌味な子供だった。
それは、四方八方からその場所を取り囲む、のん気にも、不気味にも見える、凪
いた海のせいだったのだろうか・・・?
とにかく、毎日僕は、海を見ていた。
何も動かない、何もやってこないように見えるその海は、外側から僕の自信を支えていた。
四兄弟の内の、いくぶん年の離れた末息子だった僕は、家の中の、上にいる男たちの権力におびえながらも、その分外ではその権力に守られ、強く出ることができた。
根拠のない自信とは、そこらへんから生まれたのだろうか?
僕は、狭い島の中の、極小な少年の社会の中では、自信に満ち溢れた権力者だった。
友人はいなかった。でも僕は、権力者の立場にいるだけで満足だったから、友人はいらなかった。
彼は、ハードルの選手だった。
小鹿のような、しなやかな肢体。向かい風をうけながら、空気を動かしながら、ハードルを乗り越えて、走りぬけていく。
ゴールに着いた時には、満足げな笑顔を浮かべた。
あふれんばかりの笑顔。少しの屈託も感じられない。
一体なんで、あんな顔ができるんだ?
僕は、生まれて初めて、他人に羨望と嫉妬を覚えた。
そして、生まれて初めて、家族以外の人に、興味を持った。
彼は、権力などには、全く興味がない風(ふう)だった。
ただただ感覚的に生きているように見えた。
走る、越える。
走る、越える。
僕は、教室の窓から、ただ彼を見ていた。
彼の体は、羽がはえてるかのようだった。
ハードルを跳び越えるその瞬間、空にとけこむかのようだった。
美しく、完璧な瞬間だった。
中学2年生になったくらいから、僕自身を囲んでいた頑丈な外枠は、しだいに周囲ととけ始めていった。
ハードル少年B(ビー)に興味を持ったことをきっかけに、学校の中に居る、他の人物にも興味を持ち始めたからだ。
いろいろな人がいる。人は、個人個人いろいろな特性を持っている。ひじょうに興味深い。
自分とはちがう、他人の中の世界に、興味をもち始めた。
その内、友人すら出来始めた。これは、悪くなかった。案外。
時間が止まったかのような、小さな島の中の、小さな子供たちの社会。(少し先の未来に来るであろう、学歴社会、競争社会の中のしのぎをけずる争いなどは、凪の中の海の遠くに見える、ぼやけたユーラシア大陸みたいなもんだ。)その中で、ひまつぶしをするには、一人よりも、多勢の方がすごしやすい。
とにかく、僕にとって、この時期は、ものすごく楽しかった。
Bはある時僕に言った。
渡り廊下を、友達と談笑しながら歩いてる時、ポンと肩に手を置くやつがいた。
振り返ると、Bだった。
ヤツは、例の屈託のない笑顔を浮かべながら、僕に言った。
「君、丸くなったよね。その方がずっといいよ。」
どうやら、彼も、僕を見ていたらしい。
僕は、18歳の時に、その島を出た。
何もかもが、飽和しはじめたからだ。
家族の中も、島も、すべてが狭くるしかった。
Bは、その島に、残った。
僕は、20歳の時に、彼女と出会った。
正確にいうと、20歳から21歳に移りかわるその間・・・。
僕の視界に、彼女が映った時、ハッとしたのは、彼女がBに似ていたからだ。
彼女は僕を見た。一瞬、目を見開き、口元をキュッとしめ、緊張したようだが、すぐに表情を崩した。
「○○くんだよね!話は聞いてるよ!今日は、イン?アウト?私の方はアウト。人とケンカしてきたばかりなんだ!」
たたみかけるように、一度に話し始めた。
僕は、彼女の崩れた表情に、興味を持った。
ところで、元権力者の僕の元にも来るべくして来る競争社会のことだが、僕にはくだらない争いのように思えたので(島育ちだし、本土のことは傍観的にみる。なんつって。)自ら、枠の外に出ることにした。僕はそんなことには、興味がない。
東京に出てくれば思うことだが、このスバラシイ世の中は、何をしても生きていける。
何でも受け入れてくれる」、スバラシイ都市、トウキョウ。
出てきてよかった!あんな、小さくて息苦しい孤島から!
スバラシイよ!人生ってスバラシイ!
ただただ、アホウみたいに素晴らしい時期だ。10代から20代にかけて見た、桃源郷みたいに素晴らしい時代。(あぁここは、おぼろげに見えた、ユーラシア大陸?イヤ、僕はそれをさけて来たから逆側だね。ってことは、ここは、オージーか!?ドロシーがたどりついた、オズの国?!)
モゥ、大陸さえ転がせそう。僕は、はしゃぎまくってた。調子に乗りまくってた。
大学生だったし、島の実家が裕福なので、何も心配はなかった。
大学の授業が終わると、夜はクラブに行ったり・・・遊びまくってた。
学校に行かないで年上の友達と音楽バナシしたり?さすがトウキョウには、音楽にかなり詳しい奴等が集まってくるね。
僕が音楽を聴き始めたのは、中学生の頃だ。
その頃、日本ではYMOの全盛期だった。
僕は、一番仲の良かった次兄の影響で、クラフトワーク、ディーボ、トーキング・ヘッズなどを聴いていた。同時に長兄がプログレッシヴロックを聴いていた影響で、キング・クリムゾン、イエス、ジェネシス、ピンク・フロイドなどの有名どころを聴いていた。あと、一番影響を受けたのは、フランク・ザッパだな。
これだけでも、わかるでしょ?僕がサラブレッド並の偏屈人間として培養されたこと。
僕が行ってたクラブは、80Sのニューウェーヴ、ネオサイケから、90Sのジャンク、オルタナティヴ的な音楽を中心にかけていた。(あとノイズなんかも・・・)
それらは、僕のもろ好みってわけじゃないけど、なんか新しい世界って感じで、クラブの空間そのものに高揚した。
彼女も、そのクラブに来ていた。
週一回くらい、そのクラブで顔を合わせることになった。
彼女は、ソニックユースとか、マッドハニー、昔の音楽だったら、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドとか、ストゥージースが好きだと言っていた。
ソニックユースがかかると、彼女は音楽に合わせて踊り出す。
まるでハードルを跳び越える時のBの姿のようだった。森の中で、猟師から逃げまわる小鹿のようでもあり、音楽から追い立てられているようでもあった。
僕は、島から出て来た、ダサい大学生だったけど、それもキャラクターだという自信はあった。だって僕は頭がいいし、島での元権力者という実績もある。正統な戦いをしなくても、ニュートンやアインシュタインやコリン・ウィルソンみたいに、中島らもや、フランツ・カフカやフィリップ・K・ディックみたいに、いずれは、伝記にもなる人間に成れると信じてた。
その時のことを考えてみろ!
今は、まだ、その序章なんだ!
そのうち、彼女は、そのクラブのDJと恋に落ちた。
わかってる。競争社会は幻想だと思ってるけど、人はとかく、その幻想にまどわされやすいものだ。
王道の競争社会は、避けて通ったけれど、他の道でも競争なんてある。いくらでもある。
彼(DJ)は、僕が一目置く存在だった。年は同じだったけれども・・・。
見てくれがかっこいいってわけじゃない、きっと。少し、母性本能をくすぐる容姿っていうの?
背は低いし、痩せてて、中性的な雰囲気で・・・。黒ずくめの“うすい”印象・・・。彼女はそういうところに、魅かれてたんだと思う。
でも、外見の印象なんて、意味がないよ。
彼は、故郷の××では、いけてない、さえない類だったかもしれないけど、ここ、トウキョウでは、同じ幸うすい人種が、集まってくるから、(僕を含めて)そこが重宝がられる。土着が意味をなす、故郷の土地がらとは違って、ここトウキョウでは、うつろいやすいのが魅力、消えやすいのが魅力、浮き足立ったのが魅力。
(しかし、彼女には、彼の故郷でのありようが透けてみえなかったのか?やはり、女っていう生きものは、愚かだ。思慮が浅い。ほんと、憤懣やるかたない。)
彼(DJ)は、僕の友達だった。僕が彼を認めたのは、音楽の知識量が膨大だったからだ。僕は脱帽した。彼を認めた。それが一時的なものでもね。
まぁ、未来の偉伝の為に必要なのは、目の前に仮想敵国を作ること。それが地道な努力かもしれない。トウキョウでは、常に二番手でいること。それが追い落とされない為の賢人のやり方だ。
しかし、僕は落ち込んだ。
東京に出てきて、はじめての挫折感だ。
彼女なんて、すぐに征服できそう」だったのに。
だって、彼女は、僕の島の友人にそっくりだったから。
彼は、僕を見ていた。
彼と彼女なんて、同じようなもんだ。
一体どこが違うんだ?同じような容姿で、同じような身のこなし。
しかし、彼女は僕を無視しているかのようだ。
初めて会った時は、あんなに、おびえて、あんなに僕をみつめていたのに・・・。
ある時、彼女から電話があった。どうやら、彼(DJ)に、振られたらしい。
僕は、冷たくあしらってやった。
女なんて・・・愚かだ。
容姿は同なじだが、島にいるBの方がずっと美しい。高尚だ。完璧だ。ずっと、尊い。
女なんて、大嫌いだ。