PLANET LULU GALAXY!

ルルの日記

アトムの指輪

2013-07-29 13:28:39 | 心象風景

タケちゃん玉朗ちゃん)には、私が1995年、身の丈を超えて小説を頑張りすぎて、(それと、あの頃世の中で起こったことに多大なダメージを受けてしまい... あと、Kちゃんとの別れもこの頃...) こんな感じで 神経を(心を)傷めてしまったあとにも本当にお世話になって、助けてもらいました。 (籠りモードの只中に...)一緒にディズニーランドに遊びに行ったり気分転換は大事... ch ch ch changes~♪♪)、鬱っぽく元気のなかった私に、宝塚市の手塚治虫記念館に行ってきたお土産で「これ、婚約指輪だよ」って言って、鉄腕アトムのモチーフのシルバーの指輪をくれたのを想い出します...(宝物でした.... ココロのお護りでした

 

とても元気が出たし、そして、タケちゃんの思いやりが、とてもありがたかったです.....

 

アトムの指輪=ヒーローの指輪


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Pan's Labyrinth(パンズ・ラビリンス)

2007-11-01 14:33:19 | 映画
昨日は自由が丘の歯科医院に行った後、ダンナさんの職場近くの「恵比寿ガーデンシネマ」に、スペイン系メキシコ人ギレルモ・デル・トロ監督のファンタジー映画『パンズ・ラビリンス』を観に行ってきました。

観終わって、帰って来て、一晩寝てなお、ぐったりしてます・・・。
とてもいい映画だと思う。
でも、ショッキングなシーンが多すぎて、何だか消耗してしまったのです・・・。

私は、最初、恵比寿ガーデンプレイスの入り口の“ガーデンシネマ映画情報”に書いてあった『パンズ・ラビリンス』のあらすじを読んで、
「お父さんを亡くした童話好きで夢見がちな少女が、弟を身ごもってるお母さんと一緒に新しいお父さんのところに行って、新しいお父さんに理解してもらえなくて空想の世界にエスケープするのね~」
・・という“大人は判ってくれない”的な(トリュフォー監督の同名映画とは別の感情...)生ぬるいかつ甘美な、ファンタジー世界を想像していて、それを幼い頃の自分に置き換えたりしつつ(あとは、“少女のヴィジョン”が大人社会を救うのかとてっきり思っていたよ.........。)“スペイン版アリス”の映画世界に浸って自分を癒そう・・・などと甘いことを考えていたのですが・・・。

その“甘い計画”は映画が始まって初期段階でうち砕かれてしまいました。

もう、、ショックすぎてここでは書けないほど残酷...。


ネタバレは無いと思いますが〈差し障りのない程度に書いたと思います。。〉相変わらず言葉数が多いので〈ほとんど映画を観てぐるぐる考えた私の妄想の類い..笑〉まっさらな状態で観に行きたい方は、ご注意を...←後でプラス。。)


主人公の少女・オフェリアが、目を逸らしたくなるような残酷な現実からエスケープして、幻想世界をさまよう時間=観客が少女のファンタジーに触れられる時間は割合として20%くらい(時間としてはもっと長いのかもしれないけど、現実シーンの残虐描写の衝撃が強すぎて、そのくらいに感じられます。。)あとは、ひたすらファシズムの下で、命を虫けらのように扱われる人々、戦争というものの残酷な実態の描写を突きつけられ続けました。

去年観た、テリー・ギリアム版アリス『ローズ・イン・タイドランド』が少女の空想世界=ファンタジー度80%、認めがたい辛い現実20%・・・
という感じだったので、(通称スパニッシュ系オタク?)デル・トロ監督は『ローズ・イン~』を意識して、逃れられない残酷な現実80% 少女の空想世界=ファンタジー20% という構図を作ったのではないかと思った。
(ちなみにデル・トロ監督、スタジオジブリの宮崎駿監督にも多大な影響を受けているらしく、少女オフェリアと“女勇者”メルセデス〈←ルルが勝手にそうイメージして、感情移入してた、オフェリアの理解者の女性。〉との関係なんて『未来少年コナン』のモンスリーとラナみたいでした・・・。って、今、プログラム読んだら、やっぱり『未来少年コナン』に影響受けたって書いてあったよ!??ほんとビックリ、、、オレはほんとオレが怖いよ。。まぁ...〈私も〉オタクゆえにこういうことがたまに起こる...不思議なことでもなんでもない・・と思います。〈・・デル・トロ監督いわく「『リボンの騎士』と『未来少年コナン』が僕の少年期を形成した。」だそうです...。〉)

あぁ~~...なんかまた話しすぎそうな予感なので続きはまたつぎに・・・。
でも生ぬるく甘えた頭と心がガツンと覚醒されたのは確か。(←この表現、この時にも使ったような...)
(平和の元にある人間の仕事は、自分が幸せである、と認めることからスタートするんじゃないかと思ったよ~...T_T)

スペインの歴史などもこれから勉強しようと思います。

あと、オフェリア役のイバナ・パケロちゃんがほんと可愛かった!!
『ミツバチのささやき』のアナ・トレント以来のスパニッシュロリータね・・・(うっとり...)

もうひとつ、テリー・ギリアムの『ローズ・イン・タイドランド』はギリアム版“不思議の国のアリス”であり、ギレルモ・デル・トロの『パンズ・ラビリンス』はデル・トロ版“鏡の国のアリス”だと思いました!(わかるかなー。 by.りょうくん
&クリーチャーのデザインが魅力的!(ダンナさん談)

こんな感じ・・・

最近、マックの調子がものすごく悪くて、いろいろ困難がでてきてます。画像の保存とかができないんですよね~...なので、今回のトップ画像はプログラムの写真を携帯で撮影したものを載せます~。(マック治ったら貼り直すかも...)


パンズ・ラビリンス
黒坂みひろ,ギレルモ・デル・トロ
ゴマブックス

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↑〈追記〉文庫本『パンズ・ラビリンス』のデータがアマゾンにありました~!

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We're Gonna Have a Real Goodtime Together

2006-12-31 15:10:36 | 事象への想い
子供が生まれたら、お母さんが、お父さんが私にしてくれたように、小さい頃からたくさんの絵本を買ってあげたいと思う。

箱根の保養所で読んだ絵本、ロシア民話の「ゆきむすめ」がすごく心に残ったのですが、
この話について思うことはいろいろあるので、今日はサラッと・・・。

愛する対象が、ある日突然、雪のように消えてなくなってしまうこと、失ってしまうこと・・そういう可能性を知っているからこそ、(胸に忘れずにいるからこそ)人を愛することができるのだ・・と思う。

ゆきむすめ―ロシアの民話

ビリケン出版

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↑私が保養所で読んだのは、福音館のものでしたが、福音館版の表紙は、手塚治虫の「どろろ」の百鬼丸みたいな(!?)感じにも見えて、それがもの悲しく、せつなくて、私はほんと心を打たれてしまった。。上記のビリケン出版のものも読んでみたいな・・。

「ゆきむすめ」は、“いじめ”というものの構図、そのことによって命を失うこと・・残酷な人間界の有り様が描写されていると思うのだけど、“ゆきむすめ”が消えてなくなって、その後、残された老夫婦のエピソードが描かれていないことがすごく気になる・・。

思い出したのは、パティ・スミスとMC5のギタリスト、フレッド・スミスのこと。
パティはフレッドと結婚してからしばらく、音楽シーンから離れ、子育て、主婦業に専念してたそう・・。
29歳でデビューしてから、あんなに激しくアーティスト活動をしていた彼女がそれほど潔く家庭に入る・・というのがすごく意外・・という気もするが、実はそのパティの生き方が私の中のフェアリー・テイルでもあったのだ・・。

ウェイヴ
パティ・スミス・グループ
BMG JAPAN

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パティはトッド・ラングレンプロデュースのアルバム「WAVE」の中の、最初の曲“フレデリック”で、夫、フレッド・スミスへの愛を歌っている・・。(「WAVE」は私が18歳の時にいっとう最初に手に取った、買い求めた、パティ・スミスのアルバムでした・・。)

そして、パティは、1994年にフレッド・スミスを心不全という突然すぎる形で失って、その後、アーティスト活動を再開する・・。(夫、家族、人間への愛を、もう一度歌うため・・?)

最近ダンナさんが冗談で、(私があんまりワガママを言ったり、ダンナさんがいろんなところに引っ張りだしてくれるのをブウブウ文句を言ったりすると、)「チョモさん、あの時は楽しかったねぇ・・って言うときがきっと来るよ。それを、黒い枠に入った写真に話しかけてたりして。。」とか、ちあきなおみの“喝采”のようなことをいうのだけど、その時はゲラゲラ笑うのだけど、後になってシミジミと「ダンナさんを大切にしよう。この時を当たり前だと受け流すのはやめよう。」と思う。

YouTubeには、パティ・スミスの“フレデリック”のMVは無かったのですが、見つけて「ワオっ♪♪」っと小躍りしてしまった曲

↓パティ・スミスによるヴェルヴェット・アンダーグラウンドのカヴァー“We're Gonna Have a Real Goodtime Together”を貼り付けますね~~☆☆


Patti Smith - We're gonna have a real good time

それでは皆さま、良いお年を~~
来年も一瞬一瞬、大切な時を共に過ごせたらよいですね・・・
コメント (18)
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孫びんと項羽

2006-09-22 18:13:07 | 事象への想い
〈昨日書いたものを、迷った末に出すことに決めました。これをアップすることで吹っ切れてコメントのお返事他させていただくような心境になれれば良いのですけど・・・。〉



失礼な人に悪意か善意か分からないが(いや、間違いなく善意ではないというのは解っていますが..)、明らかにこちらのサイトを茶化した文中リンクを貼られても手を出せない状態。(アクセス解析でわかりました。)
私が苦しかった時代に心の支えだった文化人のサイトは心ない人たちの言葉で埋め尽くされ炎上中。

ここにおいて救いになるものはなにか?と考えをめぐらせて脳の中を探り出す。

思い出したのは中国の歴史上の人物2人。

小学校4年生の頃、私は検査のため一週間ほど入院したことがあるのだけど、その時に(ベッドで読むようにと)父が買ってくれた歴史マンガが今に至っても私の人生の手助けになってくれているというのが不思議な話・・・。
父が買ってくれたのは、小学館の「日本の歴史」シリーズと、中央公論社の「世界の歴史」シリーズ、「世界の偉人」シリーズ、そして、「中国の歴史」シリーズ。中央公論社の歴史マンガシリーズは、漫画家の手塚治虫氏が監修を手がけていました。
手塚氏の「“歴史”とは年表ではなく、その時代に生きた人間ひとりひとりの一生のことをいうのだという想いに基づいてこの本を作った。」というあとがきを思い出しますが・・・。

中国の歴史シリーズに取り上げられた中国の歴史上の人物は、三国志の主人公達(劉備、張飛、孔明、関羽)、チンギス・ハン、三蔵法師、楊貴妃、西太后etc.
その中で今回思い出したのは、中国に生きた軍人である孫びんと項羽のこと。(中国の歴史上の人物で、私が一番好きな2人でもあります。)

中国の兵法家孫びんは、彼の才能に嫉妬した親友に裏切られ、無実の罪により足切りの刑(ひん刑)に処された過去を持つ。
両足を膝あたりから切断された孫びんは、持ち前の能力+裏切られた憎悪、復讐に向かう勢いにより、兵法家として頭角を表してゆき13年後には彼をおとしいれた相手に対して私刑という形ではなく、国を率いて復讐相手率いる国との闘いに勝つという自身の能力をフル活用&誇りを保つやり方で復讐を遂げる。(ここで孫びんに“闘いにおける倫理観”というものが宿っていることが分かる。)

子供心にこの話は私の心に深く刻み込まれ、“親友に裏切られる”という、人生の“酸い”の部分を同時に知りショックを受ける。卑怯な手により両足を失ったのにもかかわらず、人生を諦めることなく、その知恵と信念により強く生き抜いた中国の兵法家を私は本当に尊敬している。

同じく、中国の歴史上の人物、項羽のことも思い出す。
残虐な将軍として秦(しん)にその名前を轟かせ、のちに秦を滅ぼした項羽だがその死に方はすさまじい。
四面楚歌という言葉はここから生まれたのだけど、項羽を追い詰めるために、敵の宰相劉邦は項羽の軍を取り囲み、兵士等に“楚”の歌を歌わせ「すでに敵に取り囲まれている」という心理的に追い詰めるという戦略を実行。
項羽は愛妾である虞美人を涙を流しながら自らの手で殺して、数多くの敵に一人で立ちはだかり、のべ数百人(ここらへんは伝説だとは思うのだけど...)の敵を、その大男はたった一人でばさばさと斬り殺し、自身も方々から刺しつらぬかれてバラバラになり果てた。

数百年後の島国日本に生まれ、主婦である(つまり平和の元に在る)私がこの2つの物語から学ぶものは、世界は残虐な部分を持っているということを、誠実に悟ること。
そして、足を切られようと、体がバラバラになろうと、人間の想念というものは誰にも侵されるものではないのだと強く想う。

・・・もう少し柔らかい考え方はあるかもしれないけど、とりあえず今私の頭に浮かんだのはこの2つの歴史上の物語。
人の心に宿る、強靭な精神を信じたい。
強い心を持って欲しい。誰にも侵されることのない・・・。
それが今の私の希望。
起こってしまった、無秩序、暴動、集団ヒステリー、悪意の渦の中にあっても、つぶされず強く在ってくださいm(__)m
私も自分の信念の元に強く生き抜こうと思います・・・。
 
それと、悪意あるものに対しては“闘いにおける倫理観”を用いて対応したい。




〈・・・感情に任せて書いたようなところがあり、(ちょっとオヤジっぽくもあり・汗)恥ずかしい文ですが、感情の揺れを記録するために、それと今苦しみのさなかに在る方が元気付けばいいな..という祈りもこめて、出すことにしました・・m(__)m〉



〔参考文献〕

中国の歴史シリーズは、今文庫化されているみたいです。実はこの項羽の見てくれ(左側デス)に魅かれたというのもあったりして(・・・漫画なんですけどねいやぁ、この作画家さんの描く絵がものすごく個性的で魅力的でした・・)

「史記」の人物列伝

学陽書房

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↑私が持っている孫びんと項羽が載っている本です。もう一度読んでみたい・・

項羽と劉邦〈下〉

新潮社

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↑うちのダンナさんも好きな司馬遼太郎の「項羽と劉邦」。なぜか画像は下巻しかありませんでした・・
こちらも読んでみようかしら・・
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2001:A Space Odyssey モノリスが呼び起こしたもの

2006-04-13 15:19:34 | 映画
太古の地球、人類の祖先である類人猿の目の前に姿を現したモノリス。
それを目にしたヒトザルは、動物の骨を道具として使うことを覚える。
骨は空を跳び、その姿はやがて宇宙船に・・・。

有名な、『2001年宇宙の旅』のオープニングです。
モノリスとは、人の知恵の象徴、アイデアの象徴なのでしょうか?
1968年に公開された、SF映画の金字塔といわれるこの映画は公開後半世紀ほど経った今もなお、謎の多い作品といわれています。

私が、『2001年宇宙の旅』を初めて観たのは、中学生の時。
学校の体育館で全校生徒を集めて上映会をしたのです。
先生が、「この映画はすごく難解だから、実は先生もこの映画が何を意味するのか未だに解らない。」という挨拶をして、上映会が始まりました。
子供心の素直な感想は「シュールだなぁ・・・。」でした。当時私は映画自体あまり観たことがなく、覚えているのといったら、小学生の時に父親を抜かした親子4人で観た、『さらば宇宙戦艦ヤマト』くらいでした。その時うちの母が、「なんでさっきまでボロボロだったヤマトが、すぐピカピカに戻ってるの~!?ゲラゲラ!」と笑ってたのを思い出します~・・・って、ヤマトの話じゃなくて、2001年宇宙の旅でした・・・(汗)やはり、わけがわからなくて、ただ、その映像の美しさにうっとりしました・・・。
今考えると、この映画って、映像的ドラッグのような要素も持ってると思うから、中学生に大っぴらにこんな映画を見せていいのだろうか?と思いますね(^_^;)

その後の人生で、いろいろ『2001年宇宙の旅』の監督である、スタンリー・キューブリックについて調べたのですが、びっくりしたのは、あの手塚治虫氏が、キューブリックに「スタッフとして参加しないか?」と誘われていたという事実。
アメリカで放映されていた『鉄腕アトム』を目にしたキューブリックが手塚氏の才能に惚れ込み、『2001年~』のプロダクション・デザインをやってほしいと依頼したのですが、手塚氏は当時虫プロの社長だったので、「200人近くのスタッフを食わせていかなければならないから」と断ったという話でした。
手塚氏がスタッフとして関わった『2001年~』もすごく見てみたかったですよね・・・。

「ヒトザルは、知恵を持つことにより、肉食となり、最初の殺人を犯す」

2001年宇宙の旅

ワーナー・ホーム・ビデオ

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