『笛物語』

音楽、フルート、奏法の気付き
    そして
  日々の出来事など

フルート奏者・白川真理

公開レッスン『古武術に学ぶ楽器奏法』&春のコンサート 稲毛音楽室 4月9日(日)

2023-04-11 01:26:00 | 音楽・フルート
一番のミッションは朝9時にちゃんと稲毛駅に到着していること・・・

今回は一週間くらい前から早寝早起きを心がけ、少しずつ起床時刻を無理なく早くするように準備しました。

今回4名の受講生はみなフルート。

1.最初は、フルートを体験したいという、「爪切り屋」のUさん。
この体験レッスンにあたって考えたのは、自分が従来教わり辿ってきた、オーソドックスではないものにしよう、ということ。
通常はやる気を失せさせないためにも、引っ張った所謂「スマイリングアンブシュア」で角度など先生が決めて、鏡の前に並んで立って真似させる、という感じ。
また、まずは頭部管での音出し。

でも、それをやらない、と決めた。
結果、45分の中で音は出ないままで、公開レッスンは失敗、となるかもしれないけれど、その方がきっと後々、本人にとっては役に立つし、良心的ではないか?と思った。

すぐに成果を上げることが求められる場では、簡単なことから「間に合わせ」で始めることが常だ。

小さな成功を間に合わせで繋いでも、それを統合させるのはより難しくなるよな、と自身の過去を振り返る・・

難しいかもしれないけれど、本質的なところからやってみたい、と思ったのでした。

なので、スタートは最新の気付きの紹介「口開けの儀式」の呼吸から。

それをもたらすのが「古武術的立ち方」。

NHKのEテレで紹介されているので、昔よりも、多くの方にとっても、話の通りは早い。
Uさんは足爪ケアのプロでもあるので、その足元と身体への信頼があったことも、今回の冒険を後押しした。

楽器を持たずに身体の動きに付随する呼吸の実践と、腹奥から横隔膜を使っての「口開け」。

そしてモイーズの「アタック」

詳細は省きますが、なんと、最後の方では素晴らしい音色で本質的な音がポーンと出た。

これはもう、一重にUさんのセンスに負うものだと思う。

この音を出す身体の感覚を覚えてそれをベースにして自分で捜していける。

2.次は吉岡さんの御弟子であり友人でもあるTさん。
介護職で、お仕事の中でも、古武術の身体の使い方を参考にし助かっているとのこと。
フルートは中断もあるものの、かなりやってきていらして、メヌエット(アルルの女)での受講。良い先生と出会えてきたようで、比較的無理のない構えで、身体の内側も繋がっているのは、おそらく介護の現場で日々、身体と心の使い方と向き合っておいでだからかなと思う。

ご本人の悩み相談と私が感じたことも一致したので、その為のご助言。
指と舌の問題に関して。

楽器のセッティングと構え方を修正していただいただけで、指回りはもちろん、音まで良くなる。
ここでも最新式の「左手火焔、右は添えて」でさらに変化。

舌に関しては「猫舌タンギング」と様々な母音(日本語だけじゃなく)を試すことなど。

タンギングの時に舌に力が入り過ぎてしまうのは、息がちゃんとしていないからなので、その稽古も。

最後にほんの少しだけ両肩と両腰骨の位置を揃えるように修正したところ、聴講の方達から声が上がるくらいにポーンと音が出て、本人も驚いていらした。

これこそ、まさに私が最初に大きく変化した「体幹をねじらない」という古武術に学んだ最初のもの。

甲野先生から抜刀術を初めて御教え頂いた折、見様見真似でゆっくりと刀を抜いた瞬間に、深く息が入り、清々しい気持ちになった時の感動を思い出しました。
今、彼女にも同じことが起きた。



3.保育園の看護師のMさん。45歳から始めて5年間の中断を経て10年目。
曲はゴセックのガヴォット。やや緊張はされていたものの、しっかりとした音が出ている。すぐに気になったのが、両腕の力み。
音を聴いていると自分の腕や肩、首が反応するので、改めてその部分に目をやって、そうかな?と確認する感じでわかる。
指摘したところ、「そうなんですよ!右手が特にしびれてきて・・」とどんぴしゃり。

肩からしか腕が使えていないのが主な原因なので、これまた今年になってからの気付き「ここしかない腕」をやっていただく。

わかりやすいように、まずは椅子に腰かけて受けを取っていただき体験してもらい、その後やり方をお教えし、今度はやってもらう。

その後、セッティングも釣り合うように変えて、この腕で持っていただいたところ、やはり劇的な変化。

次に気になっていた股関節の使い方のために、座骨歩きや胡坐、立膝でフルートを吹いていただく。

「こっちの方がいい音ですね!発表会、これでやりたいくらいです!」と嬉しそう。

「見返り美人」の構え方も最初に抜刀した後に編みだした私の最初の革命だ。


4.最後はかつてはバンカーだったというIさん。幼いころから音楽が好きで、フルート歴は半世紀のベテラン。最近は吹いていないというけれど、3本もフルートを持参してくださった。
今も特に吹いている訳ではないので、悩みというのもないけれど、せっかくなので一緒にアンサンブルしたいです、ということで、急遽、私と吉岡さんとの3人でドップラーのアンダンテとロンド。

ここではアンサンブルに関しての古武術的ご助言を。これは私の気付きではなく陽紀先生からのものなので、ここには書けないけれど、聴いている方達からも、そして私達も、びっくりするくらい演奏が変わり面白かった。
お互いによく聴き合って合わせよう、とするよりも、より他者の音が聞こえてきて、自然に協調するという体験。二人では経験していたけれど、三人では今回初めてだったので、面白かったし、よりその効果も実感できた。

「・・面白いものですね・・AIには決して出来ない、人間ならではの経験ですね・・」と〆る。

あとは、インターバルで高音を出す時、フォルテでピッチが上がらない様にする音量の変化のさせ方など上級者向けの通常のフルートのご助言。

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甲野先生と田中聡氏共著の『身体から革命を起こす』(新潮社)に記された当時の私の変化が、こうして約20年経って、皆さまのお役にも立てているということが嬉しい。
自分だけの幻想や思い込みではなかったのだな、と確認出来て。

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コンサートは満員のお客様。

吉岡さんのピアノが先日のレッスン以来、急激に脱皮したというか素晴らしいものになっていて、常にフルートに寄り添い、二人の対話が出来、良い時間となりました。

奏者二人の通じ合う感覚はそのままお客様にも伝わったのではないか、と思います。
嬉しい感想を沢山いただくことができました。







会場の雰囲気には通常のドレスよりもこっちかな?と二着目のロング丈のウクライナワンピースで。昨年2月以降はウクライナ支援に寄付されている関係者や、ウクライナの方からなるべく購入しているのですが、これはウクライナの方から。
やはり100年近いもので、染みも沢山あったのですが、酸素系漂白剤などで洗い、落ちなかったところや、ほつれたところは生地と同色の糸で刺繍して自分で補修。
こうして手をかけたものの方が愛着が。足元は見えてないけれど下駄。
吉岡さんは畳表の草履で。

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会場での打ち上げが、これまた最高に楽しかった!
吉岡さんも、パートナーの方も、本当に人としての器が深く大きく、だからこそ、集ってくるお仲間もみな、清々しい気持ちの良い方ばかりなのだなあ、と感じ入りました。

私の高校のI子先輩もいらしてくださっていたのですが、吉岡さんのお仲間のTさんも高松出身で、おまけに私の小学校の先輩であることが判明。ご縁です。

聴講とコンサートを聴いてくださった、三線奏者のタケシイさんが余興演奏で三線を弾いて歌ってくださり、美味しいどぶろくと会場オーナーKさんお手製の御馳走も素晴らしく、他にも書ききれませんが、集った皆様夫々に個性的で魅力的で、、しみじみとしました。

私もピアノでイエスタデイやユアソングなど弾いていたら、イギリスからの留学生がピアノの側にきて、「あ、それ知ってる・・なんだっけ?」

そういえば、ビートルズもエルトンもイギリスだった。
でも知らないのか?
あのエルトン・ジョンを???

とジェネレーションギャップに驚いていたら、さらに驚きの一言。

「僕はジブリが好き!」

・・日本のジブリおそるべし。実際、名曲だと思う。

「千と千尋の神隠し」と「もののけ姫」を弾いたら、とても喜んでいました。

さらに、相撲やレスリングが大好き、という、この日力仕事のお手伝いをしてくれていた若者もなんと楽譜を沢山持ってきて、

「実はアニソンが大好きなんです!」と渡される。

全く知らないのだけれど音符とコードネームがあったので、初見で数曲弾いたら、とても喜んでいました。

写真はコンサート、そして、「ピアノは弾けないんだ」というイギリスの彼に、「いや、弾けるよ!」といって、両手の人差し指で「ソ」をずっと弾いてもらって、一緒にアンサンブル。とても嬉しそうな様子に気付いた吉岡さんも途中参加し、3人でのピアノ連弾となりました。



そういえば、あの曲はなんというのか知らない。
3拍子で ソソソ ソソソ ソソソ ソソラ シシシ シシシ ドード ドシラ♪と言う曲。

昔、息子が小さい時によく一緒に弾いていましたが、それ以来かも?
楽しかった!


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そして、10月8日(日)に第2回目が開催されることも決定しました。

次回も楽しみです。

それまでに、フルートもですが、もっと人間磨いておくのが私の一番の課題かな、と。




「左手だけで火焔」と「口開けの儀式」

2023-04-06 20:56:38 | 気付き
先日、稲毛音楽室にうかがった折、もうお一人、介護職の方もいらしていました。

そんなこともあり、久しぶりに、私も技?を披露。

甲野先生を見て、お話を伺って、それを自分のフルートに、とやってきているので、技での対人稽古、というのは殆どやっていない。

でも、多分出来るよな、とやってみたところ、まあ出来る、と思っていたくらいだから、出来たのですが、それが予想していた以上に威力があったので、本当に驚きました。

遅ればせながら、甲野先生が仰っていた「両手が協力し合わない」ことの効果を実感できた。

・・もっと早くやってみれば良かった・・・

それは、おそらく誰にでもすぐにできると思う。

そして、これがまた大いにフルートに役立ったのでした。

その日、初めて披露したのは、椅子に腰かけた方に両手指を組んでいただき、前に出して受けをとってもらう。

その中に腕を入れて引き起こす、というもの。

これは、かつて、虎拉ぎ、栴檀の手の内、火焔などで実践していたもの。

でも、過去にやっていたものは、みな両手だった。

それでも、驚く程、効果がああり、力感なく、相手を引き上げることができたもの。

・・それが・・・

相手にかけた手は何もしないで、もう片方だけでいろんな手の内にしたところ、威力は数十倍になったのではないかな?という実感。

本当に驚きました。

一番やりやすい虎拉ぎで皆様にも試していただきましたが、やはり、片手だけの方が威力が増す。

自分で行った時の感覚は、やはり背中でギュスターブくんが整列しているような感じ。

両手だと、背中が混線している。でも、これも片手でやったからこそで、両手でやっていた時は、混線しているとは思わなかった。


そして、フルートの応用は・・・

左手で火焔。右は添えるだけ。

火焔の手の内は抜刀術の「鯉口を切る」にも通じると思う。

・・・そういえば、花道@スラムダンクが
「左手は添えるだけ」と庶民シュートを成功させていたじゃないか!?と今思い出す。


もう一つの大きな気付きは

ぼんやりナショナルジオグラフィックの番組を観ていて気付いたもの。

神罰を受けて滅んだというソドムとゴモラではないか?と思われる街の遺跡が発見された話。

宇宙から飛来した小惑星の衝突などの影響ではないか、という検証だった。

その中で筒にためた空気を筒底を叩いて出し、紙コップを重ねて作った城壁を崩す、というものがありました。

空気の動きがわかるように、筒の中には煙を入れておく。

この筒底が横隔膜に当たるのだなあ・・とぼんやり考えていて、ハタと気付いたのは、そのエネルギーや勢い、はたまた空気の形状をそいで邪魔するのは口元だなあ、ということ。

フルートの吹き方を説明するのに「お茶をさますような息で」とか掌の中央にフーっと息を当てる様に、みたいなこともよく言われていて、それはまあ、それで方向をコントロールするためには必要なものかもしれないけれど、そうやって教わってしまったために、
口先だけで息を出すことに慣れてしまう、というか是としてしまう。

オーレル・ニコレクラスの伝統の稽古方法を植村泰一先生、そしてやはりニコレの弟子だった播博先生から教えていただき、これはまあニコレ門下ではなくとも、一般的にしられている良い稽古方法かと思うけれど、フッフの練習、というのがある。
タンギングをしないで、息だけで、バッハのパルティータのアルマンドを吹く、というもの。
まあ、音階だけでも良いのだけれど。まずは、一音からだし。

実践していたけれど、やはり口が邪魔していたなあ、と。

これが以前より腹奥から出来るようになったのは、「息を使う」の実践で、より深く吸える様になってから。

その後、「口開けの儀式」をこの筒底の底を打つやり方でやる。

・・・・

昨日、合わせ練習にいらしたピアノの吉岡由貴さんに伝授したところ、ピアノの音もふっさりと、丸く深くなり、驚きました。

多分、最初の「口開けの儀式」がスイッチになってより手指、腕等が腹奥に繋がり、余計なことをしなくても大丈夫になるからではないかと思う。

その後は特別に息のことを気にかけなくても、最初に出した音が気に入っているので、そこをずっと辿っていくこととなり、それがまた身体を整えて、というよい循環が生れるのではないかなと。

9日の本番、楽しみです。




4月の設え

2023-04-04 14:40:02 | テーブルコーディネート
桜は、もう散り始めていて、チラホラと花水木が咲き始めています。

季節が一か月近く先に進んでいるような陽気の4月となりました。

今回は、なんといっても先日骨董市で入手した新入りの古伊万里のお皿を使いたかったので、これで。



ベースのセージグリーンのクロスは撥水性で、汚れもないので、そのまま使うことにしました。

ライナーにしたのは、1月の設えの時に2枚中央で重ねてクロスにした藍染。
その1枚を半分に折って使いました。

楊枝入れはマイセンのブルーオニオン。
模様の基になっているのは、オニオンではなくて、ザクロとも言われている。
アジア由来の意匠が、藍染の花唐草とシンクロします。

少し早いですが、ポルトガルから連れてきた燕たちも。

燭台はイギリス、お皿は日本、そしてマイセンのドイツ、とインターナショナルな取り合わせとなりました。

新入りの古伊万里の八寸皿とちょっと似ているので、義母からもらった古伊万里の大皿を床の間替わりの薬ダンスの上に。
皿鉢料理に使っていたそう。
デザインや色彩の雰囲気が似ているので、おそらく同じ時代のものだと思います。






コーナーには、やはり古伊万里・染付の豆皿。
波乗り千鳥や、波乗り兎は、縁起の良い柄で、よくあるけれど、これは波乗り馬、という珍しいものです。息子が午年なので、という言い訳をしながら30年近く前に購入したもの。改めて見ると、結構な荒波。




町田天満宮がらくた骨董市

2023-04-01 23:02:02 | アンティーク
コロナ禍となる数年前から骨董市への足は遠のいていました。

フルートが忙しかったというのもあるけれど、行けば必ず「掘り出し物」があって散財してしまうので。

今日も特に行こうと思っていた訳ではないのですが、8月開催の音楽家講座の会場本予約のために、鶴見まで行かなければならなくなった。

お天気はまさに春日和。

その上、ここ数日は何故か花粉症も出なくなっている。

鶴見は横浜線で東神奈川乗り換えで行くのですが、町田も同じ横浜線。

どうせ外出するのだから、ちょっと寄り道しましょう。

運動不足解消にもなるしね。

と、あれこれ理由を付けて、久々に骨董市に。

駅を降りた時から足取りはワクワクと軽くなる。
本当に、久々の骨董市です。

既に時刻は10時で、これは関根秀樹先生に言わせると、「通ではない時間」。

掘り出し物を見つけるためには、日の出と共に、朝一で出かけなくてはいけないのだそう。

でも、掘り出し物があると、むしろ困るので、ほどほどの時刻で。

海外からの観光客もチラホラいて、着物を着て連れだっている若い人やシニアも皆、骨董市というイベントをとても楽しんでいるのがわかる。

私は赤い薔薇のウクライナワンピースに土埃で汚れても良い普段履きのサンダルで。
そして日よけにラフィアの帽子を今年初めて被りました。
これはヘレンカミンスキーのもので、結構高かったのだけれど、5年目でも未だに現役。

おでこの部分に重めのゴム?が張ってあり、そのせいで、ちょっとの風くらいでは飛ばないし、折りたたんで収納も出来る、という優れものです。

久しぶりのウキウキ。

そして、ほどほどの時刻に行ったにも関わらず、すぐに掘り出し物に出くわしてしまいました。



古伊万里の八寸皿5枚。
多分、初代ロットと同じ時代、150年前くらいのもの。
染付に色絵を乗せたもので、地肌の滑らかさ、白さも良い。
ややラフだけれど、細かく描かれた模様は全て手描き。

12000円とあって、1枚の値段かな?と思ったら、5枚でこれ。

その上、5枚全てがみな状態も良く、通常ある細かい傷もない。

ホツもニュウもなく、傾きもない。
程よく薄手で重くない。
これは普段使いするための大きなポイントです。

「多分しまいこまれたままだったんだと思いますよ。」とお店のご夫婦も感じ良い。

似たようなもので、傷があったり、傾いているから、と格安で1枚8000円を売っていたのを昔、どうしよう?と悩んで結局やめたのですが、やめておいて良かった!

見込みは龍。これが皆顔が違うのだけれどアニメのキャラみたいな愛嬌があり、爪もなぜか描かれていなくて、グーの手足というのも可愛い。



さらに人か仙人か?が乗っている動物は、最初はキツネ?と思ったのだけれど、尻尾が細いので、おそらくネズミ。

巨大ネズミなのか、はたまた小さな仙人なのか?



色々と模様の意匠に思いを馳せるのも楽しい。

サラダを添えてローストビーフなんか載せたら最高に似合うはず。

代金を払って、お取り置きしてもらい、さらにウロウロ。

次に見つけたのは、蚕網。
蚕を育てる時に下に敷くものだそうで、初めて見ました。
麻紐が細かく格子に編まれていて、壁に下げて小さな植物などディスプレイすると素敵だな、とどこに掛けるかは考えないままに500円だったのでこれも購入。



ピピがこの網に猛烈に反応してジャンプするので、ピピのジャンプが届かない場所に吊るさなくてはなりません。
猫って、どこまで飛べるのだろう?


最後にみつけたのは、古い写真集。
『写された幕末・庶民篇』(石黒敬七著・アソカ書房)
発行年はなんと昭和32年。ほぼ同世代の本。





状態もとてもよく綺麗だったので、これも800円を700円にしてもらって購入。
写真も、著者による解説も素晴らしく、電車の中で夢中で読みました。

本当は数々の珍しく興味深い掲載写真も紹介したいのですが、

「禁・無断複写転載」

とあったので。

今はネットでもこうした昔の写真を見ることができるけれど、この石黒氏の解説がとても良い。

今まで全く知らなかったのですが、気になって調べたら、なんと柔道家でもあり、
その上『空気投げ』が得意技!?

また母校、高松高校の大先輩・菊池寛とも交流があった、という、なんというか全方向型の怪人物。

大荷物となりましたが、なんせウキウキしているので重くない。

その後、鶴見に行って、会場予約手続きして、帰宅したのは午後1時半。

ピピと遊んで掃除して、出会ってしまったお皿を洗って、夕食を作って、フルート吹いて、と皆少しずつですが、色々なことが出来た一日となりました。