『こけももさん』ってご存知です?
livedoorのデイリー4コマとまんがライフで連載中の4コマだそうで。
これが何とも言えず…いい味出してるんですよ!!
姉にこけももさんを教えてもらった時は、ないわ。と一蹴したのですが見れば見るほど何故か惹かれるんですよねww
んま、聞くより見てみてくださいww↓↓
http://www.kokemomosan.com/index.html
作者のなかしま先生のページ。
で。上のはコリコとのコラボなんですが、よく見たらこけももさんって人間のハーフサイズくらいあるらしく。。。ミニマムった。
それから埼玉にいた時、姉が即興でSS書いてくれるって言ったもんだから
「ジェリー…と、こけももさん」
と冗談でリクしたら本当に書いてくれましたww
いや、厳密にはこけももさん出てきませんけど。
ギルとジェリーのお話ですけど。
誰がうまいこと出せと言ったwというカンジです。
良かったらどうぞ。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓
高く青い空にはずらりと並んだ鰯雲。
遠くに見える入道雲は、夏の残滓。
ジェリーロラムは、朝露にぬれた叢を掻き分けて進む。
手にしているのは、ジェニエニドッツが藁で編んでくれたカゴ。
「あ、あったわ」
思わず声を上げ、ジェリーロラムは小走りに近付こうとした。
一歩を踏み出だしたその時。
むにゅんと、柔らかいモノを踏ん付けて、びくりと足を止めた。
おそるおそる脚許を見下ろすと、まだら模様の紐が一本。
「へ…蛇!?」
「何です」
「喋った!どうしよう私、爬虫類の言葉がわかっちゃった…!」
あわてて後退さるジェリーロラム。
まだらの紐はゆっくりと首をもたげ、ゆらゆらと動いた。
「ジェリーじゃないですか。お早うございます」
「え?あら?なんだギルじゃない。吃驚したわ」
「僕も驚きましたよ。こんな所、普段は誰も来ませんから」
寝ていたのだろうか、草の間からひょっこり顔を覗かせたギルバートの毛並みも朝露にぬれてしっとりとしていた。
「朝の鍛錬かしら?」
「はい。ここは涼しいので、練習後の一休みには最高なんですよ。
ジェリーはどうしてここに?」
「ふふ、これを探していたの」
手を伸ばし、ジェリーロラムは赤くて丸い小さな実を捥いだ。
ぷつっと小さな音がした。
「はい、口開けて」
「ん?あー…」
ジェリーロラムはギルバートの口の中に赤く売れた実を放り込んだ。
「どう?さわやかな味でしょ?」
「そうですね、甘酸っぱくておいしいです。これ何ですか?」
「これは苔桃よ。食べられるの、知らなかった?」
そう言うと、ジェリーロラムは辺りに生えた苔桃を摘み始めた。
白い指が赤い実をつまむのを、ギルバートはただただ美しいと思った。
「果実酒にするとおいしいの。ガスも好きだわ。ギルも飲むわね」
僕はまだ未成年ですとギルバートは言ったが、ジェリーロラムはただ微笑むだけ。
葉にたまった露が、朝の白い光にきらりと輝いた。
by 九紋竜
ノポ@Jellicle Banquet
livedoorのデイリー4コマとまんがライフで連載中の4コマだそうで。
これが何とも言えず…いい味出してるんですよ!!
姉にこけももさんを教えてもらった時は、ないわ。と一蹴したのですが見れば見るほど何故か惹かれるんですよねww
んま、聞くより見てみてくださいww↓↓
http://www.kokemomosan.com/index.html
作者のなかしま先生のページ。
で。上のはコリコとのコラボなんですが、よく見たらこけももさんって人間のハーフサイズくらいあるらしく。。。ミニマムった。
それから埼玉にいた時、姉が即興でSS書いてくれるって言ったもんだから
「ジェリー…と、こけももさん」
と冗談でリクしたら本当に書いてくれましたww
いや、厳密にはこけももさん出てきませんけど。
ギルとジェリーのお話ですけど。
誰がうまいこと出せと言ったwというカンジです。
良かったらどうぞ。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓
高く青い空にはずらりと並んだ鰯雲。
遠くに見える入道雲は、夏の残滓。
ジェリーロラムは、朝露にぬれた叢を掻き分けて進む。
手にしているのは、ジェニエニドッツが藁で編んでくれたカゴ。
「あ、あったわ」
思わず声を上げ、ジェリーロラムは小走りに近付こうとした。
一歩を踏み出だしたその時。
むにゅんと、柔らかいモノを踏ん付けて、びくりと足を止めた。
おそるおそる脚許を見下ろすと、まだら模様の紐が一本。
「へ…蛇!?」
「何です」
「喋った!どうしよう私、爬虫類の言葉がわかっちゃった…!」
あわてて後退さるジェリーロラム。
まだらの紐はゆっくりと首をもたげ、ゆらゆらと動いた。
「ジェリーじゃないですか。お早うございます」
「え?あら?なんだギルじゃない。吃驚したわ」
「僕も驚きましたよ。こんな所、普段は誰も来ませんから」
寝ていたのだろうか、草の間からひょっこり顔を覗かせたギルバートの毛並みも朝露にぬれてしっとりとしていた。
「朝の鍛錬かしら?」
「はい。ここは涼しいので、練習後の一休みには最高なんですよ。
ジェリーはどうしてここに?」
「ふふ、これを探していたの」
手を伸ばし、ジェリーロラムは赤くて丸い小さな実を捥いだ。
ぷつっと小さな音がした。
「はい、口開けて」
「ん?あー…」
ジェリーロラムはギルバートの口の中に赤く売れた実を放り込んだ。
「どう?さわやかな味でしょ?」
「そうですね、甘酸っぱくておいしいです。これ何ですか?」
「これは苔桃よ。食べられるの、知らなかった?」
そう言うと、ジェリーロラムは辺りに生えた苔桃を摘み始めた。
白い指が赤い実をつまむのを、ギルバートはただただ美しいと思った。
「果実酒にするとおいしいの。ガスも好きだわ。ギルも飲むわね」
僕はまだ未成年ですとギルバートは言ったが、ジェリーロラムはただ微笑むだけ。
葉にたまった露が、朝の白い光にきらりと輝いた。
by 九紋竜
ノポ@Jellicle Banquet